お花の画像、全てネットでお借りしました。
ねこブログですが、たまにこういうのもやってます。
今から25年前に、親友Cさんと出会いました。彼女は今まで出会ったことが無いような、私にとっては不思議で、魅力的な人でした。
今日ご紹介する詩は、彼女に教えて貰って知った詩です。以来、何かあった時には、必ずこれを読み返し、不徳な私の襟を正してくれる詩でもあります。詩人茨木のり子さんの作品です。
自分の感受性くらい
詩:茨木のり子
ぱさぱさに渇いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
冷蔵庫のドアに貼ってあります。
いつなんどきでも、読み返すことが出来るように。
ポチ、ありがとうございました~