ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
バツ2でも結構幸せにやってます!

「息子へ」第5話(父親みたいな人)

2017-02-22 05:55:55 | 「息子へ」
お花の画像全てお借りしました。

本日の記事、少々文字が多うございます。
お時間の無い方は、お暇な時にご覧くださいませ~

アホみたいに前向きなバツ2のあたくしですが、ここに至るまでは、まぁ色々とございました。
本日は、第二夫のことを少し知って頂くために、息子が結婚する時に贐(はなむけ)の言葉として、私から息子へ贈った「息子へ」という文章の一部をご紹介したいと思います。

言葉遣いなどに、お見苦しい点があるかと存じますが、どうかご容赦頂き、最後までお付き合いくださいませ





パパと別れた後、
もう誰かを好きになるのも、
ましてや結婚なんて
真っ平ごめんだと思っていたのに、


「最悪、好きになんかなってもらえんでもいいです。
オレは〇〇さんのこと、大好きやから。
お願いやし、オレと結婚してください。」


と、少なく見積もっても
百回はお断りしたのに
しつこく付きまとってきた?
ストーカーの走りみたいだった? 笑
おまえたち二人を先に手懐けた知能犯の
そんな「お兄ちゃん」は
ついに私が粘り負けして
「お父さん」に昇格したんだよね。

(昇格とかー。自分を良いもののように言ってる自分が恥ずかし過ぎるー)



色々と問題はあったけど、
彼はとても良い人だった。(過去形なところが実に残念)



「オレ、二人の父親になるつもりはない。
だって、父親はただ一人、あの人やもん。
でも、ホンマの父親と一緒にいられへんのやから、
“父親みたいな人”になりたいと思う。努力します。」



その言葉通り、
いや、その言葉以上に
彼は努力してくれました。





年に数回、
夏休みや冬休みを利用して、
「ジュニアパイロット」で
おねえと二人して
パパに会いに行っていたよね。
いつも1週間くらい滞在したのかな。



小学4年生くらいの時だったと思う。
いつものように元気に帰ってきたと思っていたおまえは、
家に着くなり急にメソメソ泣き出した。



「しゅん(仮名)はパパと暮らしたいよー。
なんでパパと暮らしちゃいけないの?
パパのほうがいいんだよー。」



私が困った顔をしていると
すかさずおねえが口を挟んだ。




「おまえ、ばっかじゃないの?
パパは年に何回かしか会わないから
欲しいもの色々買ってくれてるだけだよ。
一緒に暮らしたらそんなこと絶対ないんだからね。

第一、おまえ、忘れちゃったの?
パパは今は優しいけど、おねえちゃんとおまえのこと、
捨てたんだからね。ばーーーーーか。
ママの気持ちも考えろ、バカ!」
(恐るべし小学生だよね、やっぱりおねえって)


お父さんはツアーコンダクターで
殆ど家にいることがなかったから、
その時もきっとそうだったんだと思う。




数日後、
突然パパから電話がありました。


「あの、ちょっと聞くんだけど、
修平(仮名)は〇〇くん(お父さん)とうまくいってないのか?」


「え?どういうこと?
うまくいってるけど・・・?」


「そうかな、何だか辛くあたられているとか・・・。
本当にそんなことはないのか?」




ピーンときましたよ。




あの野郎~~~!!!!
パパと暮らしたいばっかりに
下手な小芝居打ちやがったな~~~!!!!!
「それでさ、考えたんだけど、
なまじオレと会うからそういうことになってるんだったら、
〇〇くんの立場もあるだろうから、
もう会うのはやめた方がいいんじゃないか?」


「・・・・・・・・・。」






そして数日後、
お父さんが帰ってきました。
とてもよくしてくれているお父さんには
申し訳なくて言い辛かったけど、
その全部を話しました。
お父さんが何と言うか、
やはり意見を聞いてからでなければ、
結論は出せないと思ったから。


「なんで?
なんでなん?
その話、修平にしたん?
なんでホンマの父親やのに、会わへんなんて言わはんの?
オレの立場とかそんなん、
何にも関係あらへんやん。
絶対、修平に言うたらあかん。
ホンマの父親がそんなこと言うたなんて
そんな悲しいこと
あいつには絶対に言うたらんといて・・・・・・・。」
お父さんは、泣きながら
そう言ってくれました。


確かおまえが高校生くらいの時だったよね、
この話を聞かせたのは。


後年、
おまえは何度も言ってたね。
「お父さんってすごい人だよねー。
オレがお父さんの立場で
お父さんがオレにしてくれたこと、
できるかって聞かれたら、
間違いなく、できないもんなー。」って。






彼も、ギャンブルで借金さえ作らなきゃ、止めると何度も約束して本当に止めてさえいれば、今もきっと家族として幸せに暮らせてたんだと思うんですけどねー。こればかりは仕方ありません。

そんな第二夫は、数年に一度、孫の顔を見たいとやってきます。
えーーーー?血ぃ繋がってないんですけどーーーー!と
私は冷たく言い放ちますが
「なんでそんなん言うのん?二人はオレの孫やから」と聞く耳を持ちません。

3年ぶりに孫に会いに来たその様子は次回の記事で。


はてさて、どうなりますことやら
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