ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
バツ2でも結構幸せにやってます!

「詩人 茨木のり子の世界」朗読会 雑記-68

2017-04-05 05:55:55 | 雑記
先々月、別れた第二夫が孫に会いに来た時、思わぬ出会いを私に残してくれました。そう、そのお相手は自宅近くのねこグッズのお店「DOLALU MOMO」(ドラルモモ)さん。ドラちゃんというノルウェージャンとチンチラのMix、17歳の男の子のママさんでもあります。

ドラちゃんママは、偶然年齢も私とほぼ同じ。まぁ間違いなく私より大分お若くみえますが こちらがドラちゃんですよ~

「DOLALU MOMO」(ドラルモモ)さんは不定期営業なので、ご来店の際はラインでご連絡ください・・・ということで、ライン登録させて頂いています。

ある日ママさんから「今度の土曜日、先日そちらのブログ記事で教えて頂いた詩人茨木のり子さんの詩の朗読会があるんですよ」とお知らせが。わぁ~!行きたい!行きたい!!私も是非参加させて頂きたい!と半ば強引にお願いを。ドラちゃんライオンチック~

秋桜の会という団体の主催で「秋桜の朗読会」というのが定期的に行われているとのこと。場所は「妙覚寺」近くのお寺です。ドラちゃんママさんとお会いするのはこの日が2回目。人見知りの私は、少々緊張しながら妙覚寺へ向かいました。

この辺りは寺町と言われるほどお寺の多い町です。長年住んでいますが、この界隈に足を踏み入れるのは初めてのこと。立派な門構えです。

日蓮宗のお寺なのですね。奥の方に見える瓦屋根が本堂です。門から本堂までの距離が結構ありました。敷地がとても広いですねぇ。

こちらが本堂です。建物の上部には、金箔や色とりどりの装飾がなされていてとても美しいですね。天正元年(1573年)創建とのこと。

朗読会で、先日私がご紹介した「自分の感受性くらい」が読まれないかなぁとワクワクしましたが、残念ながらこの日は読まれませんでした。

ご本尊は、日蓮聖人像です。
ご本尊の前で行われた朗読会で読まれた詩は
  ・小さな娘が思ったこと
  ・わたしが一番きれいだったとき
  ・みかんの木
  ・存在
「存在」は初めて知りましたが、とても良い詩でした。私の知っている茨木のり子さんの、違う一面を見たようでした。

秋桜の会の皆さん、とても朗読がお上手で、聞き入ってしまいました。観客は30~40人くらいだったでしょうか。水を打ったような静けさの中で、皆さん詩の内容を噛み締めていたのかもしれません。

第一の目的は朗読会だったのですが「行徳に伝わる話」というのも聴かせて頂きました。中でも「キリシタン灯籠」というお話は、とても興味深く心に残りました。

こちらがそのお話にあった「キリシタン灯籠」です。妙覚寺の境内、庫裡の前にひっそりと佇んでいます。そのお話というのが、

まだこの灯篭がキリシタン灯籠だと知られていなかった昭和26年春、真っ赤な口紅を引いた外国人女性(キリスト教の信者)が突然「天主のお告げに導かれてここで足が止まりました」と言ってこの灯篭を拝んだのだそうです。その時は子供だったご住職も、この人は少し頭のおかしい人なのかなぁと思われたそうです。

ところがその10年ぐらい後に、学生が目を留め「キリシタン灯篭という珍しいものだ」といって、2、3日後再度、写真入りの本を持って来て見せてくれ、そしてその数年後、研究者が来て、この灯篭が江戸初期もしくは、前期の希少価値のある石造遺物であることを初めて知ったというお話でした。


塔炉の中央株に舟形の窪み彫りがあり、中にマントを着たバテレン(神父)が、靴をはいた姿が彫刻されているのだそうです。ところが靴の部分は地中に埋められているので、一見普通のお地蔵さんにしか見えません。

近寄って足元を見てみますと・・・確かに靴を履いています。私たちのよく知る日本のお地蔵さんではないことが明白ですね。

ご住職の説明によると、手を置かれているあのあたりまで、土の中に埋まっていたのだそうです。

現代の日本では考えられませんが、キリスト教信者の方々が、迫害を受けていた歴史は紛れもない事実です。足元を土の中に埋めて、神父様だと分からないようにして、人目を避け、この場に祈りを捧げに足を運んだ信者の方がいらしたかもしれないということですね。無信仰の私には想像も出来ませんが、命を懸けて信仰を貫くというのは、どれほど凄いことなのかと、しばし思いを馳せました。

ドラちゃんママのお陰で、朗読会を楽しみ、歴史の一端に触れ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

そしてこの後、ドラちゃんママさんと初めて食事をご一緒し、まるで旧知の仲の様なひと時を過ごしましたが、その話はまた次回に。
いつになく真面目な記事に、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました


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