6月26日に大腸ガンの切除手術を受けた母かずえ。
あれから8日が過ぎました。
点滴の針を抜いてしまい、血だらけになって、でも自分がそうしたことには気づいておらず、知らない間に誰かに酷いことをされたと言います。
これもせん妄のひとつ。
確かに、認知症は進み、おまけにせん妄まで出ているので、お世話してくださる方は本当に大変だと思います。
毎日仕事の後に、1時間半かけて病院へ行き、それからまた1時間をかけて家まで帰るという生活を続けていたせいか、先日体調を崩してしまいました。
「ままはお婆ちゃんの病院に行きたい病みたいだね」と娘に笑われ、ホントにね、そうかもしれないね~と、根を詰めすぎる自分の性格に歯止めを掛けようと、よし!今度から一日置きに行くことにしよう・・・と思った矢先の出来事でした。
木曜日。あれ?今日はベッドじゃなくて、食堂でご飯なの?と遠くから母が車椅子で食卓についていることに気付きました。
母の横には背中を向けた年配の介護士さん?がいます。
「早く食べて!!だから!グローブには触っちゃダメって言ってるでしょ?ほら、早く!!」
手にはスプーンを持ち、かなり強い口調で、母を叱りつけている。
はぁー。優しそうな介護士さんだと思っていたけど、家族が見ていないと、こんな感じ?と内心ちょっとムッとしながら、声を掛けました。
「こんばんは。お世話になります」
すると介護士さんは振り向きざま、ニコリともせず「あ、替わって貰えます?」
「あ、はい、勿論、大丈夫ですよ」
「ここのおばさんたち、キツイけぇお母さん好かん」
確かにねぇ、言う事を聞かない患者は、介護士さんにとって気に障るのでしょう。
でもね、認知症の上にせん妄が出ているということは、理解されているんですよね?とつい思ってしまいます。
結局その日、いくら勧めても、母は夕飯を一口も食べることなく、お薬だけ飲んで、食卓でウトウトし始めました。
「すみません。もう眠いようなので、ベッドに連れて行って頂いていいですか?」とさっきの方にお願いしたら
「あのね、下膳が先なんですよ。ベッドに移すには2人がかりじゃないと出来ないから、今は無理なんです。後でやりますから」
・・・そうですか。
その事実は曲げようが無いのでしょうが、あなたのその物言いは、何とかならないのかしらん。
「あ~すみませんね~。下膳をしてからでないと、ベッドにはお連れできないんですよ~。ごめんなさいね~。もう少し待ってていただけますか~?」と言われたなら、あぁそういうことか。はいはい、お待ちしておりますよ。となると思うんです。
丁度その時、看護師さんが来られたので、母の術後のことを聞いてみました。
「傷の治りが、余り良くないのですが、経過はまずまずですよ」
「今日、夕飯を一口も食べて無いのですが、大丈夫でしょうか?」
「そうですねぇ、認知症も大分進んでいるようですし、食べなければ快復が遅くなる・・・ということも理解して頂けないんですよね。もしよかったら、お母様のお好きな物を持ってきて、食べさせてあげてください」
「え?そうなんですか?はい、消化の良い物なら大丈夫なんですね?ありがとうございます」
点滴を投与しているので、食事をしなくても、そんなに大きな問題ではないのだそう。
でも口から入る物で、人はどんどん元気になっていく・・・というのも確かなことで、ならば明日は母の好きな物を作って持って行こう!と思いました。
そして昨日夕方、職場の給湯室でこっそり稲庭うどんを作り、前夜から用意していたカット西瓜を冷やして持って行きました。
すると前日とは打って変わって、自分の手で、モリモリ食べている母がいました。
「お母さん!今日は沢山食べられてるねぇ」
「うん、美味しい」
お粥も完食。おかずのお魚も完食。その上私が持って行った稲庭うどんも少し食べました。デザートには西瓜も。
昨日のあれは、何だったんだろう・・・と思いはしましたが、こういうムラがあるのも、やはりせん妄のせいなのかもしれません。
この日、あの介護士さんではない、別の介護士さんが担当してくださいましたが、とても穏やかで優しそうな方で、嬉しくてちょっと涙が出そうになりました。
一昨日のあの介護士さんに、一言モノ申したい・・・とは思いましたが、それを言うと、また更に母に辛くあたられてしまうかもしれない・・・と思うと、やはりグッとこらえるしかありません。
私自身、そういう仕事が出来るという自信が無いので、余り強くは言えないという思いもあります。
ですが、それを職業として選んだのなら、少なくともプロとして、最低限の言動が取れないものか・・・とも思います。
あの日、帰りのバスや電車の中で、大好きな本を広げても、文字が全く頭に入らず、悶々としながら帰路につきました。
でも昨日は、沢山食べてくれた母の姿を思い出し、好きな読書もしっかり出来ました。(これ、結構なバロメーターです)笑
いつも思うこと。母が病院に入院する度に、いつもの施設の介護士さんたちが、どんなに温かく接してくださっていることか。
そのことに、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。
早く母をいつもの施設に戻してあげなきゃ!!
そして・・・やはり暫くは、
毎日の病院通いが続くことになりそうです。
あれから8日が過ぎました。
点滴の針を抜いてしまい、血だらけになって、でも自分がそうしたことには気づいておらず、知らない間に誰かに酷いことをされたと言います。
これもせん妄のひとつ。
確かに、認知症は進み、おまけにせん妄まで出ているので、お世話してくださる方は本当に大変だと思います。
毎日仕事の後に、1時間半かけて病院へ行き、それからまた1時間をかけて家まで帰るという生活を続けていたせいか、先日体調を崩してしまいました。
「ままはお婆ちゃんの病院に行きたい病みたいだね」と娘に笑われ、ホントにね、そうかもしれないね~と、根を詰めすぎる自分の性格に歯止めを掛けようと、よし!今度から一日置きに行くことにしよう・・・と思った矢先の出来事でした。
木曜日。あれ?今日はベッドじゃなくて、食堂でご飯なの?と遠くから母が車椅子で食卓についていることに気付きました。
母の横には背中を向けた年配の介護士さん?がいます。
「早く食べて!!だから!グローブには触っちゃダメって言ってるでしょ?ほら、早く!!」
手にはスプーンを持ち、かなり強い口調で、母を叱りつけている。
はぁー。優しそうな介護士さんだと思っていたけど、家族が見ていないと、こんな感じ?と内心ちょっとムッとしながら、声を掛けました。
「こんばんは。お世話になります」
すると介護士さんは振り向きざま、ニコリともせず「あ、替わって貰えます?」
「あ、はい、勿論、大丈夫ですよ」
「ここのおばさんたち、キツイけぇお母さん好かん」
確かにねぇ、言う事を聞かない患者は、介護士さんにとって気に障るのでしょう。
でもね、認知症の上にせん妄が出ているということは、理解されているんですよね?とつい思ってしまいます。
結局その日、いくら勧めても、母は夕飯を一口も食べることなく、お薬だけ飲んで、食卓でウトウトし始めました。
「すみません。もう眠いようなので、ベッドに連れて行って頂いていいですか?」とさっきの方にお願いしたら
「あのね、下膳が先なんですよ。ベッドに移すには2人がかりじゃないと出来ないから、今は無理なんです。後でやりますから」
・・・そうですか。
その事実は曲げようが無いのでしょうが、あなたのその物言いは、何とかならないのかしらん。
「あ~すみませんね~。下膳をしてからでないと、ベッドにはお連れできないんですよ~。ごめんなさいね~。もう少し待ってていただけますか~?」と言われたなら、あぁそういうことか。はいはい、お待ちしておりますよ。となると思うんです。
丁度その時、看護師さんが来られたので、母の術後のことを聞いてみました。
「傷の治りが、余り良くないのですが、経過はまずまずですよ」
「今日、夕飯を一口も食べて無いのですが、大丈夫でしょうか?」
「そうですねぇ、認知症も大分進んでいるようですし、食べなければ快復が遅くなる・・・ということも理解して頂けないんですよね。もしよかったら、お母様のお好きな物を持ってきて、食べさせてあげてください」
「え?そうなんですか?はい、消化の良い物なら大丈夫なんですね?ありがとうございます」
点滴を投与しているので、食事をしなくても、そんなに大きな問題ではないのだそう。
でも口から入る物で、人はどんどん元気になっていく・・・というのも確かなことで、ならば明日は母の好きな物を作って持って行こう!と思いました。
そして昨日夕方、職場の給湯室でこっそり稲庭うどんを作り、前夜から用意していたカット西瓜を冷やして持って行きました。
すると前日とは打って変わって、自分の手で、モリモリ食べている母がいました。
「お母さん!今日は沢山食べられてるねぇ」
「うん、美味しい」
お粥も完食。おかずのお魚も完食。その上私が持って行った稲庭うどんも少し食べました。デザートには西瓜も。
昨日のあれは、何だったんだろう・・・と思いはしましたが、こういうムラがあるのも、やはりせん妄のせいなのかもしれません。
この日、あの介護士さんではない、別の介護士さんが担当してくださいましたが、とても穏やかで優しそうな方で、嬉しくてちょっと涙が出そうになりました。
一昨日のあの介護士さんに、一言モノ申したい・・・とは思いましたが、それを言うと、また更に母に辛くあたられてしまうかもしれない・・・と思うと、やはりグッとこらえるしかありません。
私自身、そういう仕事が出来るという自信が無いので、余り強くは言えないという思いもあります。
ですが、それを職業として選んだのなら、少なくともプロとして、最低限の言動が取れないものか・・・とも思います。
あの日、帰りのバスや電車の中で、大好きな本を広げても、文字が全く頭に入らず、悶々としながら帰路につきました。
でも昨日は、沢山食べてくれた母の姿を思い出し、好きな読書もしっかり出来ました。(これ、結構なバロメーターです)笑
いつも思うこと。母が病院に入院する度に、いつもの施設の介護士さんたちが、どんなに温かく接してくださっていることか。
そのことに、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。
早く母をいつもの施設に戻してあげなきゃ!!
そして・・・やはり暫くは、
毎日の病院通いが続くことになりそうです。
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