ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
バツ2でも結構幸せにやってます!

2019 お盆の迎え膳

2019-08-17 04:21:00 | 雑記
お帰り、お父さん。今年もちゃんと帰って来とるんやろ?分かっとるっちゃ。仕事帰りに買い物行って、色んな材料買うてきたよ。まぁお父さんとお酒飲むんは、祥月命日とお盆の2回だけやけね。これでもあたしにしたら、相当奮発しとるよ。


今年は大変やったー。お母さん、大腸ガンになってしもうてから。せん妄っちゅうてね、ボケが酷うなって、そらもう心配したっちゃ。閻魔様の目ぇ盗んで、少しはお母さんのこと、快方に向かわせてくれたんね?

え?わしゃ地獄か?なん言いよるんね。お父さんが地獄に行かんかったら、誰が行くん?因果応報ちゅう言葉、知っとるやろ。


ようもあれだけ怒れるわ、ちゅうくらい、毎日怒っとったねぇ。
「ほら、お父さんが帰って来るよ!」て青ざめて言うお母さんの一声で、家族全員その辺にあるもんを両手で持てるだけ持って、必死で片付けしよったの思い出すっちゃねー。


仕事から帰って来て、家の中が散らかっとったら、鬼瓦みたいな顔して怒りよったもんねー。それでも晩酌の時、あたしのことはいっつも膝の上にのせて、お刺身やら食べさしてくれたんは覚えとる。


男の子は好かん。わしゃ女の子が好きやけ。けど本当は、お母さんみたいに、大人しいで、口答えせん女の子が良かったんやろ?あたしはお父さんが望む女の子とは真逆やったけね。


けど、しょうがなかろうもん。お父さんに似てしもうたんやけ。


お父さんがあたしのことをどう思うとるか、気付くたんびにあたしは傷ついとった。気の強い女はダメやとか、女が勉強できてもロクなことはないとか、否定しかされんかった。


「ええよ、お前はお前やけ、そのまんまでええんよ」て、一回でええけ、お父さんに言うて貰いたかった。とうとう言わんままに死んでしもうてから。子供は、叱る時は叱らんといけんけど、褒めることもしてやらんといけんのよ。


でもお父さんのお陰でね、人を認めるっちゅうことが、どんだけ大切なことか、あたしは学習できたんかもしれんと思う。どんな人も、あたしには出来んことが出来るっちゅうことが、必ずなんぼかある。出来ることを認めてもろうた人は、ものすごがんばれるんよ。嘘やないて、ほんとやけ。


そう考えたら、お父さんが易々とあたしのことを褒めてくれとったら、それを知ることは出来んかったかもしれんね。まぁそこは、ちょっとだけ感謝しとこうか。

父との会話は、夜更けまで続きます。


そういや、明日はお父さんの誕生日やね~。
ちゅうことは、孫のサンバちゃんの誕生日でもあるわ~。
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