散歩のコースはどこですか

79歳の老人です。2年前まで現役で仕事をしていましたが、今は、趣味の
囲碁と読書と旅行などのほか朝の散歩が楽しみです。

金閣寺の本から思い出だされる昔

2020-03-23 11:09:06 | 日記
                                      多摩川の土手の桜並木
昨日の26度の暖かさで、今朝の散歩で、多摩川の土手は、一気に桜が開花して、写真のような光景となった。(花咲か祖父さん)の童話のように、灰をまいたらパット満開になったのが本当のようだ。コロナの騒ぎから、我が家ではいつも、散歩と買い物以外は外出禁止の状態で、自然と読書がおおくなってくる。最近読んだ本は、三島由紀夫の金閣寺だ。この本から、昔をおもいだす。私が高校2年生のころ、修学旅行で、京都、奈良、東京と約5泊ほどの日程で、貸し切り専用列車で、京都まで一晩かけて行ったことがあった。この観光コースの中に、金閣寺がはいっていたが、こんなに素晴らしい景色があったのだと思った。丁度この本に書かれている昭和25年に焼けた旧の金閣寺を放火した若き僧侶の心境が、当時の状況をよく表していると思える。その10年後に、再現したばかりの金色の金閣寺を私がみたのであるが。カミさんは、京都の育ちで、太秦の東映撮影所の近くに住んでいので、よく京都には、行っていたので、この本に出てくる地名は、よく判る。この当時の京都の町は、やはり、戦争からの復興の半ばで、世の中が灰色に覆われた時代であったように思われる。このことが、金閣寺があまりにも凛とした建てもに思われ、妬みと美の欲望から発生した事件であったろう。この頃は私は小学生の頃であり、よく覚えている。