今日の参議院予算委員会、午後の「社会保障に関する集中審議」で最初に質問に立ったのは、民主党の川合孝典議員でした。
社会保障制度全般に関わる問題から、税と社会保障の共通番号制、後期高齢者医療制度など、多岐に渡る課題を取り上げた川合議員でしたが、中でも秀逸だったのは、最初に取り上げた「運用3号」に関する質問でした。
皆さんもすでにメディア等の報道でご存知だと思いますが、「運用3号問題」とは、主にサラリーマンの妻が対象になっている年金の「第3号被保険者」が、第3号の資格を失った際に切り替えを届け出ることを忘れたため、本当は第1号被保険者として支払うべき保険料を支払っていなかったことによって生じた問題に対して、厚生労働省が講じた救済措置が「不公正」かつ「不適切」だった、と指摘された問題です。
自民党や公明党は、この件に対して「今回の救済措置を法律ではなく、厚労省の課長通達で行ったことが問題である」などと主張して、問題の本質をすり替え、政府攻撃の材料にしています。しかし、この問題の本質はそんなことではないのです。それを川合議員が明らかにしてくれました。
まず、この「第3号被保険者(3号)の年金切り替え漏れ問題」は、そもそも20数年前から始まっていた問題で、その間、時の政府がずっと見逃してきた(先送りしてきた?)問題なのです。今回、問題になっているのは、納めるべき保険料を納めなかったにも拘わらず年金を受給してきた人たちが大勢出てしまったことですが、これは自民党政権時代からずっと存在した問題だった、ということですね。
また、以前も、旧社会保険庁が記録の誤りに気づいたことがあったのです。そしてその際、本人に変更を求める措置を何度か行ったのですが、それも全て課長通知で行われていました。なんと、課長通知という手法は自民党政権時代にもずっと使われていたのですよ!
川合議員は、結局、一番の問題は、今の年金制度が加入者の届け出に基づく制度になっていて、非常に分かりにくく、把握しにくい制度になっていることであって、そもそも3号被保険者という制度をどうするかを含め、年金制度の総合的な改革に「与野党を問わずみんなで責任を持って取り組むこと」が重要だと締め括りました。
そうなんです! 問題は、年金制度の不備だし、その不備を長年にわたって放っておいたことだし、救済方法がとっても難しいことなんです。その責任は全政党にあるわけで、全政党が責任をもってどうこの問題を解決するか、それを議論するのが今、国会に求められていることなのではないでしょうか。
社会保障制度全般に関わる問題から、税と社会保障の共通番号制、後期高齢者医療制度など、多岐に渡る課題を取り上げた川合議員でしたが、中でも秀逸だったのは、最初に取り上げた「運用3号」に関する質問でした。
皆さんもすでにメディア等の報道でご存知だと思いますが、「運用3号問題」とは、主にサラリーマンの妻が対象になっている年金の「第3号被保険者」が、第3号の資格を失った際に切り替えを届け出ることを忘れたため、本当は第1号被保険者として支払うべき保険料を支払っていなかったことによって生じた問題に対して、厚生労働省が講じた救済措置が「不公正」かつ「不適切」だった、と指摘された問題です。
自民党や公明党は、この件に対して「今回の救済措置を法律ではなく、厚労省の課長通達で行ったことが問題である」などと主張して、問題の本質をすり替え、政府攻撃の材料にしています。しかし、この問題の本質はそんなことではないのです。それを川合議員が明らかにしてくれました。
まず、この「第3号被保険者(3号)の年金切り替え漏れ問題」は、そもそも20数年前から始まっていた問題で、その間、時の政府がずっと見逃してきた(先送りしてきた?)問題なのです。今回、問題になっているのは、納めるべき保険料を納めなかったにも拘わらず年金を受給してきた人たちが大勢出てしまったことですが、これは自民党政権時代からずっと存在した問題だった、ということですね。
また、以前も、旧社会保険庁が記録の誤りに気づいたことがあったのです。そしてその際、本人に変更を求める措置を何度か行ったのですが、それも全て課長通知で行われていました。なんと、課長通知という手法は自民党政権時代にもずっと使われていたのですよ!
川合議員は、結局、一番の問題は、今の年金制度が加入者の届け出に基づく制度になっていて、非常に分かりにくく、把握しにくい制度になっていることであって、そもそも3号被保険者という制度をどうするかを含め、年金制度の総合的な改革に「与野党を問わずみんなで責任を持って取り組むこと」が重要だと締め括りました。
そうなんです! 問題は、年金制度の不備だし、その不備を長年にわたって放っておいたことだし、救済方法がとっても難しいことなんです。その責任は全政党にあるわけで、全政党が責任をもってどうこの問題を解決するか、それを議論するのが今、国会に求められていることなのではないでしょうか。