6月11日(火曜日)の午後、参議院厚生労働委員会のメンバーで、都内にある人材派遣協会に視察に行ってきました。
いや、実は今日の視察は、この間私たちが追求している丸川珠代政務官(自民党)の企業広告出演問題に絡めて、当事者であるヒューマントラスト社に視察に行く方向で調整をしていたのです。ところが、諸事情(?)によりそれが実現できず、代わりにヒューマントラスト社が加盟をする人材派遣協会への視察となったものです。
冒頭、人材派遣協会側から概要の説明があり、その後、質疑応答。参加した各委員からさまざまに質問が出されました。私も最後に質問させていただいて、改正労働者派遣法に対する人材派遣協会の意見や、均等待遇の実現に向けた取り組み、さらには労働組合の組織化と集団的労使関係の促進に向けた姿勢などについてお聞きしました。
特に、人材派遣協会の加盟企業においてどのぐらい労働組合による派遣労働者の組織化が行われているのかを知りたかったのですが、回答は「把握していない」。う~ん、「労働者のための労働者派遣」を謳うのであれば、ぜひ協会として、労働組合の組織化と団体交渉の促進の取り組みをしていただきたいですね。
民主党の津田議員をはじめ、何人かの委員が丸川政務官の広告出演問題について見解を求めたのですが、基本的に「ノーコメント」。協会として事の重さを認識していないということなのであれば、それはそれで問題ですね。
ちなみに、ヒューマントラスト社の社長さんはなかなかわれわれの参考人招致に応じてくれないわけですが、この度、文書で反論を寄せていただきました。これが、前回の厚労委で取り上げた日経新聞側の言い分と真っ向から対立する内容。これはやはり、当事者三人に揃って委員会に出席してもらって、真実の追究をしないといけないです。通常国会最終盤に向けて、大きな山場がやってきそうです。