石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

G20でトービン税について議論されるようです

2009-09-22 17:36:48 | 雑記
鳩山首相がアメリカへ出発しましたね。早くも、中国の胡錦濤国家主席との会談が行われて、東アジア共同体構想の提案や、東シナ海を「いさかいの海」から「友愛の海」に変える構想など、鳩山首相らしい提案がなされているようです。

今後、鳩山首相の他の国々の首脳との初会合や、国連総会での初演説も楽しみなのですが、特に、9月24日~25日にアメリカのピッツバーグで開催されるG20への初参加が注目されるところです。

そのG20、今回の首脳会談では「世界経済の持続的成長と金融・経済危機の再発防止」が重要なテーマになるわけですが、私が個人的に注目しているのは次の2点です。

1.金融機関の報酬制限

 昨年来の金融危機で、倒産したり政府の管理下に入った米国の金融機関の経営者やディーラーたちが、それでも莫大な金額の報酬・退職金を得ていたことが大きなニュースになりましたね。そもそも、経営者に対する法外な報酬やストック・オプションが、米国の企業経営を株主優先の、短期的な利益誘導型に変質させてしまったわけです。特に、(莫大な資金を操る)金融機関の場合には、それによって国際金融・経済に深刻な影響を及ぼしてしまう(今回の世界危機がいい例です)わけですから、G20が金融機関の報酬制限を検討するのは当然のことでしょう。

 早くもウォール街の強欲性が復活の兆しを見せている中で、今回のG20がどこまで実効性ある報酬制限メカニズムを論議し、合意できるか注目です。
(巨額報酬早くも復活の気配:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1388


2.トービン税の導入(投機的短期資金の制御)

 新自由主義に基づくアメリカ発のグローバル化の特徴は、金融自由化を(強引に)世界的規模で進めて、アメリカ金融資本が世界中を自由に動き回れるようにしたことにあると思います。それによって、巨額の投機資金が世界各地に流れ込んでバブルを発生させ、そして儲けるだけ儲けて逃げ出すことでバブルを破裂させて来たのです。

 このような投機的な短期資金をいかに制御(コントロール)して、資金を本当に必要な投資に回して実体経済の持続的成長を促すかというのは、長年議論されてきた課題なのです。そして今回、G20がトービン税の導入について議論する決定をしたことは、長年、トービン税の導入を提案してきた国際労働運動にとっても感慨深いものがあることでしょう。
(トービン税解説:http://altermonde.jp/tobin1_html

 今日付のニュースでは、ドイツのメルケル首相が「今回のG20で合意できると思わない」旨の発言をされていると報道されています。まあそう簡単には合意できないでしょうね。しかし、トービン税がG20の場で議論されること自体、一つの大きなステップだと思います。

皆さんは、金融機関の報酬制限や、トービン税の導入についてどういうお考えをお持ちですか? ぜひご意見をお聞かせ下さい!

今や、G8に代わって国際政治・経済の主役に躍り出た感があるG20ですが、今回は鳩山首相のデビューの場でもあるということで、特に注目したいですね。また、鳩山首相が上記の二つの議題についてどういう発言をされるのか、楽しみなところです。



横手やきそばが B-1グランプリ in 横手で No.1 に!

2009-09-21 21:09:50 | 雑記
秋田の横手で開催された「B-1グランプリ in 横手」で、見事、地元の「横手焼きそば」がゴールドグランプリに輝きました。


なぜ、突然、B-1グランプリのお話かと言うと・・・

実は先日、秋田行動でこの横手にお邪魔していまして、その時にこのB-1グランプリのお話を伺っていたからなんです。「今年は横手やきそばが日本一になるといいんだけどね~」という期待と、「でも無理かな~」という不安とが入り交じったお話でしたが、横手の皆さん、優勝して良かったですね!

もちろん、喜ばしいのは単に優勝したからだけではありません。この優勝によって、この人口わずか10万の秋田の一地方都市に、町おこしと大きな経済効果が期待できるからなんです。

横手では、この二日間のB-1グランプリの開催で、15万人の人出と5億円の経済効果を見込んでいるそうです。これに加えて、今回、「横手焼きそば」がグランプリを取ったことによって、今後さらなる経済効果が見込めます。例えば、過去3回の大会でグランプリを取った「富士宮焼きそば」は観光産業含めて30億円、「津山ホルモンうどん」は8億円、「厚木しろころホルモン」は30億、それぞれ経済効果があったそうです。また、「富士宮焼きそば」の場合は、ブランド化の取り組みと情報発信などの努力によって、2001年からの6年間でなんと、217億円の経済効果があったというお話もあります。

横手焼きそばが今後、どれだけの経済効果をもたらしてくれるかは地元の皆さんの努力にもよるでしょうが、期待は膨らみますね。これからの横手、要注目です!

そうそう、準グランプリに輝いたのは、八戸のせんべい汁。こちらもまた、東北行動で先日お邪魔したばかりです。優勝できなくて残念でしたが、これからもっと全国区になるといいですね。

ちなみに私は、先日お邪魔したときには「横手やきそば」は食べられなかったんですけど、お土産パックを買いまして、家で美味しくいただきました! 八戸のせんべい汁は、次の機会にぜひ。



家賃2万2千円、和室4畳半、風呂なし

2009-09-20 23:40:20 | 雑記
9月20日付、朝日新聞朝刊(14版)の社会面(p30)に載っていた『砂時計』というコラムを読んで、つい自分の学生時代を思い出してしました。

コラムのタイトルは、「風呂なし、夢あり、4畳半」。岩手県生まれのある不動産屋の社長さんの波乱含みの人生を紹介しています。この社長さん、1984年に東京に出てきた頃、新宿近くの風呂なし4畳半のアパートに住んで、バイトをしながら私立大学に通ったそうです。「同級生たちは、ユニットバス付きのワンルームマンションに住み、サークル活動や男女交際を満喫して」いたらしく、その後、6畳の部屋に移り住んだ時、「自分の居場所が見つかった気がした」のだそうです。

私が、1984年に松江から東京に出てきて、最初に住んだのがまさに「家賃2万2千円、和室4畳半、風呂なし、トイレ共同」のアパートでした。先に東京に出てきていた兄も同じようなアパートに住んでいたので、学生にはこれが普通だろうと思っていたのです。ところがそれが大違い。大学で、私の周りには自宅生や、いいとこ出の学生が多く、彼らは車を乗り回したり新築のアパートに住んだりで、結構優雅な生活を送っていました。地方から出てきた下宿生とは、生活レベルに歴然とした差があったのですね。

最初は、アルバイトとかもしていませんでしたから、仕送りだけで月々の収支はギリギリ。仕送り前にお金を使い果たしてしまった時には、パンの耳を安く仕入れてそれで三食すませたり、袋入りのインスタントラーメンを買ってきて、粉末スープをまぶせてバリバリ食べたりしたこともありました(苦笑)。

その後、アルバイトをするようになってから、和室6畳トイレ付きの部屋に引っ越したのですが、そこも風呂なしでした。銭湯までちょっと遠くて、夜遅くなって銭湯の就業時間が迫ると、銭湯まで大急ぎで走ってましたね。結局、銭湯の時間に間に合わなくて、部屋の流しで頭を洗ったことも数えられないくらいありました。

結局、私が初めて「自分の居場所が見つかった」と思ったのは、1992年に全電通本部に入って、はじめて風呂・トイレ付きのアパートを自分の給料で借りることができた時、ですね。ようやく、独り立ちできたって気になれたわけです。

冒頭の「砂時計」に戻ると、その不動産屋の社長さんは今、「風呂なしアパート専門」の情報サイトを作って、ご自分が昔暮らしたような4畳半の物件を紹介しているんだそうです。あまり儲けにもならず、手間もかかるのに、「あきらめずに再出発するための場所を提供したい」と。いい話ですね。いい話ですが、それはつまり、学生に限らず、今でも多くの方々がこういう物件を必要としている、ということなのでしょう。

多分、この「4畳半ネット」がそのサイトだと思うのですが、皆さんもお時間のあるときにぜひ一度、ご覧あれ。往時を懐かしむのも良し、東京にこんな物件があるんだと驚くのも良し、そしてまた、東京の厳しい生活環境の現実を知るのも良し、です。

あっ、実は今日のこの話、日本における大学の教育費の問題につなげていきたかったのですが、話がそれてしまいましたね。残念ですが、本題はまた別の機会に・・・。



久しぶりにスイミングしてきました

2009-09-20 19:18:49 | 雑記
考えてみたら、しばらく運動らしい運動をしていませんでした! ということで、今日は久しぶりに泳ぎに行ってきました。

場所は、江東区の亀戸スポーツセンター。区の施設なので、料金はお手頃の300円。これで、6コースある25メートル級大プールと、10メートルの小プール、幼児用プールまで揃っていて、まずまずの施設です。食堂もあって、美味しいカレーライスが食べられます! 

休日にも関わらず、今日はそれほど混んでいませんでした(ラッキー)。シルバーウィークで、みんな遠出をしているのでしょうね。とりあえず、軽く流しながら何本か泳いだり、水中ウォーキングしたり、潜ったりと、ゆっくりと身体を動かしてきました。いやいや、久しぶりだったこともあってか、終わったら結構、へとへとになりました。

これ、毎週できると体力作りにいいのですけど・・・。無理かな?



雑感:関西(近畿)行動を終えて

2009-09-19 23:17:31 | 雑記
今週は、関西(近畿)で一週間、行動してきました。月曜日に大阪からスタートして、火曜日は兵庫、水曜日に奈良と大阪、木曜日はまた大阪、そして金曜日は京都と滋賀で、最後はまた京都で終了となりました。

奈良は、以前に何度か訪問したことはあったのですが、今年4月の全国行脚開始以降、挨拶回りでお邪魔するのは初めての訪問でした(京都総支部大会で一度訪問しましたが)。また、滋賀は人生で初めての訪問でしたので、短時間ではありましたが、大変思い出深い訪問となりました。

では、今週の行動を通じての雑感を3点ほど。

まず、1点目ですが、都市には都市の問題があるんだなと、改めて実感しました。

先々週・先週の行動が北海道と東北だったためか、大阪に入った時にやたらと大阪が都会に見えたのです。いや、もちろん、実際に大都会だからその通りなのですが、北海道&東北と、大阪を中心とする関西圏とのコントラストが、とても際だって見えたわけです。今週、行動させていただいたのが、各府県の中心都市(大阪中心街、西宮、神戸、姫路、奈良、京都、大津、など)ばかりだったことも影響したのだと思いますが。

そこで感じたのは、都会は、かえって市民・住民の問題が見えにくいのではないか、ということでした。一見、人やモノが溢れていて、賑やかで、華やかな都会は、地方が抱えている種々の問題とは無縁のように見えます。仕事はタップリあるし、衣食住や交通には困らないし、医療も介護も教育も充実しているし、と。しかし現実は違うんですよね。大都市には大都市なりの問題があるし、賑やかさや華やかさの裏側で、多くの市民の皆さんが大変な状況の中で生活をされています。むしろ、見た目にはっきりと目立たないだけ、そして住民の絶対数が多いだけ、問題への対応は難しいのかも知れません。そして、よく言われるように、都会では田舎のような「つながり、支え合い」が一層、失われてしまっていて、社会全体としてのセーフティーネットをすり抜けて落ちてしまっても、誰にも手を差し伸べてもらえないというケースが多いのかも知れません。各府県を回りながら、そんなことを実感していました。

次に、2点目ですが、同じ近畿圏でも、実に多様な生活圏を内包していると感じました。

兵庫の活動報告で書いたのですが、兵庫は「日本の縮図」と言われているのを今回、初めて知り、そして気づきました。実際、考えてみれば、大阪と滋賀以外は、京都も、奈良も、そして和歌山も、非常に発達して人口も多い大都市と、農林水産業中心で過疎化・高齢化が進みつつある地方都市が、同じ府県の中に共存しているのです。

そして、「地方に比べればずっと恵まれている」と思われがちの交通網も、大都市間を別にすれば、実はそれほど充実しているわけではない、というのが現実なのです。兵庫県で神戸から北の豊岡、京都府で京都から丹後半島、和歌山県で和歌山から新宮まで、それぞれ行き来するのにどれぐらいの時間がかかるかを考えてみれば、近畿圏でも地方と全く同じような状況に置かれ、問題を抱えている都市が多数、存在することが分かるでしょう。

そして3点目は、滋賀の独特な状況についての雑感です。

私は、滋賀というのはどちらかと言えば都会で、近畿圏で言えば大阪や兵庫と同じぐらい栄えている(つまり都会型)という印象を持っていました。ところが、正直なところ、大津にお邪魔した時にビックリしたのです。あれ、創造していた風景と違うな、と。どちらかと言うと、駅前にほとんど何もない、地方都市と似通った風景だったのです。大津市の人口は33万人なのに・・・。

不思議に思って調べてみると、滋賀県って、一人あたりの県民所得がが327.5万円で、全国第4位なんです!つまり、比較的お金持ちの県なんですね。そして、人口増加率が全国で1、2位を争うぐらい高いんです。結局どういうことかと言うと、京都や大阪への距離的な近さと、琵琶湖を中心とする住環境の良さが、滋賀を京都や大阪のベッドタウンにしている、ということらしいのです。「滋賀県の県庁所在地は?」と聞かれて「京都」と答える人も居る、というジョークがあるぐらいですからね。それぐらい、京都から大津って「あっ」と言う間なのです。

断っておきますが、滋賀県の工業生産が全く無いわけではありません。むしろ、全国で16位前後ですから、良い方です。それだけに、大津駅前の風景と、県民所得&人口増加&工業生産額の高さとの大きなギャップに、とても興味をそそられたわけです。滋賀の皆さん、またいろいろとお話を聞かせて下さいね。

以上、関西(近畿)行動雑感でした。いつもながらとりとめのない雑感で恐縮です・・・。

ところで、お気づきになった方もいるかも知れませんが、今回は和歌山県にはお邪魔出来なかったのです。実は、和歌山にはすでに5月に一度、訪問させていただいていて、今回は時間が足りなかったため、大変残念ながら寄らせていただくことができませんでした。次回の関西行動ではお邪魔させていただけると思います。和歌山の皆さん、その時にぜひよろしくお願いします!