AKB48の旅

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思い出せる君たちへ A4th「ただいま恋愛中」5/9公演

2013年09月18日 | AKB
またまた今更だけど、「軽蔑していた愛情」が素晴らしいなあというのが、一番の感想かな。あとは月並みだけど「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」の真っ正直さが面映ゆい。ビデオが流されてる間に流れる曲は何だろう。公演自体の感想から離れてしまうけど、何よりメンバーが楽しそうなこと、のびのびして自由な感じが、見ていてとても気持ちよかった。

以前から、いわゆるチームAカラーとされてたように思うけど、この自由な感じが、高橋みなみカラーなんだろうな。従えるという方向性は欠片もない。威圧感とかは皆無。けれどもメンバー全員が高橋さんを信頼してるのが分かる。愛してるのが分かる。だからみんな溌剌とパフォーマンスしつつ、自らの自由意思により、高橋さんに付いて行く。

言うまでもなく自由には責任が伴うのであり、メンバー各自は自身の「分」を全うしなければならない。「分」というのが伝わりにくければ、ノーブレス・オブリージュでも良い。自由であるが故に、けれどもそのハードルはとても高くなる。克服するには苦しさ辛さを伴う。犠牲を強いられる。それでも自己責任で喜んで挑戦する。それぞれの「分」の範囲で全力を尽くす。

そういう「統率」の仕方があることを、あらためて教えてくれる感じ。昨日の「NMB48東日本ツアー ライブ&ドキュメント」を見た直後だったんで、その対比がよけいに際立つ。これを見るにつけ、NMBメンバーが萎縮してるという主張に、相当な説得力が付くんじゃないか。

もちろん、山本さんが威圧してるとか、そういうことはないんだろう。けれども結果的にそうなってしまってる。このあたりの関係性に近いのは、「思い出せる君たちへK3rd脳内パラダイス」公演の記事でも指摘した、大島さんなんだろう。圧倒的な存在感とパフォーマンス故に、結果的にメンバーを従えてしまう。

結局、NMBに足りないのは高橋さん、という話に収束してしまいそうだけど、この辺り最近、渡辺美さんが高橋さんについて言及していたのが興味深いかな。HaKaTa百貨店なんか見ても分かるけど、渡辺美さんには独特の洞察力が備わってる。そんな渡辺美さんにして、手放しの絶賛というのはなかなかとんでもないことだし、背景には、このNMBの出口が見えない問題意識があったのかも知れないとか考えてみたくなる。