20日に終わった八潮市議会第4回定例会。下水道料金の値上げ案が賛成多数で可決された。「八潮市下水道条例の一部を改正する条例」
反対したのは日本共産党市議団3人(池谷正 鹿野泰司 小宮弘子)と大泉芳行議員の4人。賛成は自民クラブ4人(寺原一行 林雄一 篠原亮太 前原鮎美)公明党4人(岡部一正 前田貞子 鈴木貞夫 二木和枝)みらい会議4人(金子壮一 朝田和宏 荒川貴洋 小倉聖彦)市民と市政をつなぐ会2人(矢澤江美子 内田亜希子)声は力・維新・立憲・ファイトの会2人(川井貴志、大島愛音)の16名。
値上げ案が可決されたことにより、来年7月1日から平均で10パーセントの値上げとなる。平均的な一般家庭での値上げ額は1ケ月20㎥使用する家庭で年間2334円。物価高騰が続き賃金が目減りしている中、市民の負担増は認められないと反対討論したが、賛成多数で可決。
日本共産党市議団を代表して私が反対討論に立った。
議長の指名がありましたので議案第121号 「八潮市下水道条例の一部を改正する条例について」反対の立場で討論します。
本議案は来年度7月1日から下水道使用料を一般汚水で10%、大口汚水で1%値上げするものです。
年間負担額は一般家庭における1月当たり20㎥の使用料で試算すると、年間で2334円の負担増となるとのことです。
この使用料の値上げ案は、令和5年3月の八潮市下水道事業審議会による「八潮市下水道使用料の見直しについて(答申)」を受けてのものです。
答申では、一般汚水の使用料単価を当面1㎥あたり150円を目標として、令和16年度に達成することとしています。今回の値上げ案はその段階的な一歩と位置付けています。
つまり、今後もさらに値上げを行うことを表明しています。
公共下水道事業は都市基盤整備の主要な事業であり、健康で衛生的な市民生活を保障するための欠かせない事業です。条例改正の説明では、独立採算の原則と受益者負担の原則により運営されるべきもの、としていますが、そもそも無理があります。基盤整備には莫大な費用が掛かり、それを受益者負担で賄うことは市民の負担をさらに強いることになります。
物価高騰が続く中、市民の暮らしが一層厳しくなっており、今議会でも支援策が議論されている中で、こうした取り組みに逆行する下水道使用料の値上げ案には賛成できません。
また、市民が利用している一般汚水は10パーセントの値上げの一方、30万㎥以上の大口汚水利用者への値上げは1㎥あたり102円から103円と1円だけの値上げになっていることについて、到底一般市民の理解が得られるものではありません。
以上、反対意見を申し述べ、討論といたします。
この後、同様に反対討論に大泉芳行議員が。値上げ賛成討論には内田亜希子議員(市民と市政をつなぐ会)寺原一行議員(自民クラブ)が。
昨日の夕方。富士の姿が美しい。中川土手から。