(108) ショータイム
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。
長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。
長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。
真菜(3) 今子の娘
米田(25)凶相
カシム(30)凶相のアラブ人。
アリ(28) 巨漢で凶相の黒人。カシムの子分
石橋(25)イノブタみたいなバカ面
石橋の女(25)同じくバカ面
N=ナレーション
○長尾の屋敷。
白いバンが屋敷の門から少し離れた所に停まっている。
向こうから今子が運転するアストンマーチンが戻って来たのを運転席のアリが無言で凝視し、助手席のカシムが、
カシム「よし、門を塞げ」と指示する。
門に入りかけるアストンの前にバンが猛スピードで割り込み門を塞ぐ。
困惑してクラクションを鳴らす今子の助手席にはネットに包んだスイカがある。
庭内でランチュウの池を覗いてた修一、長尾、真菜がクラクションの音に気付いて向こうの門の方を見る。
バンの後部ドアからカシムが外に飛び降りる。
アストンのドアを開けて今子の首に注射器を当て、
カシム「降りろ」
今子、カシムにバンの後部に押し込められる。
修一達三人が門に駆け付けたと同時、バンがタイヤを軋らせて走り去り、
修一「くそっ、さらわれたか・・・」
長尾「(困惑し)今子さん・・・」
真菜「ママーー」
修一「(長尾に)何しとんじゃ!はよ車を出せ、追うぞ」
長尾「(困惑し)わ、わかった」
ロールスに乗り込む長尾に、応接間に向かって駈けながら、
修一「刀を借りるぞ」
長尾「なんなりと」
修一、刀架けからバッと刀を取る。
○走るバンの中
尻をついて恐怖に戦き、
今子「私をどうするつもりなの?」
感心して今子に見惚れ、
カシム「前から目をつけてたがこれほどの美人だったとは・・・」
手を後ろについて後ずさりする今子のスカートの奥に陰毛が覗いてる事に気づき、
カシム「パンツを履く間もないほどお盛んとはな・・・」
今子、はっとしてスカートのすそを下す。
カシムが首に注射を打とうとしたので、
今子「いやーっ」と戦慄する。
カシム、注射を打つ。
カシム、意識を失った今子のスカートをまくる。
膣に中指を入れて感触を確かめ、
カシム「(驚き)こりゃなんとも・・・」
膣から抜いた指を嗅ぎ、
カシム「すごいもんだ・・・」
アリ、それを見て下卑た笑みを浮かべる。
里香のスクーターの背後からバンが接触せんばかりに近づく。
バックミラーを見て、
里香(おっ、探すまでもなく向こうから馬鹿が接近)
里香(いつもこうやって大人しい人に嫌がらせしてるんだろな)
里香(女だからってナメて煽ったら痛い目に合うよ)
里香「(股間を見て)ブンちゃん、こいつらを殺っちゃいな」
スカートをまくったらブンちゃんがいないので慌て、
里香「あれ・・・?」
停止して、
里香「もう肝心な時にどこへ行ったのよー」
バイクの横に停まったバン。後部ドアからDとAが素早く降りる。
D、里香を背後から羽交い絞めにして首に注射をうつ。
里香「ブンち・・・」と気を失う。
走行中の助手席から振り返り、気を失って倒れてる里香(スカートがめくれてパンツ丸見え)を見てあ然とし、
米田「こんな清楚な美人、初めてだ・・・」
米田「こりゃアラブ人が喰いつくぞ。オークションが楽しみだ」
里香の下半身の絵に米田の声、
「この女一人でベトナム人、四、五十人分の値がつくかもな」
米田「(Aに)お前らにしちゃ上出来だ。今回はたっぷり分け前をはずんでやる」
A 「(嬉しそうに)期待してます」
○修一達
疾駆するロールスの絵に修一と長尾の会話、
「だれかに恨まれるような心当たりは?商売敵とか」
「さっきから考えてるんだが、まったく思いあたらないんだ・・・」
長尾「(逼迫して運転しながら)まさかこんなのどかな町で人が誘拐されるとは・・・」
助手席で足の間に刀を立てて前方を凝視し、
修一「とすると身代金目当てか。おたくはとんでもない資産家だからな」
後部座席から半泣きで、
真菜「爺じい、ママ、誘拐されちゃったの?」
真菜に振り向き、
修一「真菜ちゃん、心配無用でござる」
修一「必ずお兄ちゃんがママを助け出すからね」
足の間の刀を鞘から半分ほどスッと抜いて驚き、
修一「博物館でしかお目にかかれない備前包平を拝めるとは・・・」
長尾「(少し驚き)先祖伝来の物だが君は刀の目利きができるのか?」
修一「あてずっぽで言っただけ。刃こぼれしても俺を恨むなよ」
長尾「刀など蔵にごろごろあるし何が惜しかろう」
長尾「娘を救えるなら全財産を無くしても惜しくない」
里香のバイクが倒れてる側でブンちゃんがホバリングしながらおろおろしている。
ドローンで飛んできた石川、眼下の道端に里香のバイクが倒れてるのに気付く。
ドローン(風防が開いている)がブンちゃんの側に降りてきて厳しい顔で、
石川「里香ちゃんを見失ったのか」
ブンちゃん、おろおろして頷く。
石川「里香ちゃんを守るのがお前の仕事だろ」と怒られブンちゃんシュンとする。
石川「ぼやっとしてないで里香ちゃんの匂いを追跡するんだ」
石川「アソコの匂いをたっぷり嗅いだからみつけられるだろ」
ブンちゃん、赤面する。
石川「もし見つけられなかったら即分解だよ」
ブンちゃん、ひっと怯える。
のろのろ走る石橋の車(助手席に女あり)の後ろに夫婦が乗った車が接触せんばかりに接近して走っている。他車はいない。
後続車の夫が「さっきからなにのろのろ走ってんだよ」と右に出て抜こうとする。
すると石橋が右に出て邪魔する。
後続車の妻が慄き、
妻 「さっき抜かれたから嫌がらせしてるんだわ」
妻 「あいつらがまともじゃないのは分かるでしょ?トラブルは嫌だから我慢して」
夫 「このまま延々とのろのろ運転しろってのか?」
後ろを確認(後続車はいない)し、
妻 「だれか強い人が後ろにきたら、あんなやつぶっ飛ばしてくれるわよ」
石橋の車がスッと停車する。
石橋、女と共にふてぶてしくも座席を倒してスマホをいじりだす。
後ろからそれを見て呆れ、
夫 「あいつらスマホをいじってるぞ」
妻 「うわっ、マジでないわー。どういう神経かしら」
夫 「このすきに」と右にハンドルを切る。
妻 「やめてっ、刺激しちゃダメ」
石橋、バックミラーを見て後続車が右に出るのを視認する。
石橋、急発進して道路の真ん中に斜めに止めて進路妨害する。
2人ともあ然と戦き、
夫 「徹底的に妨害する気だ・・・」
ルームミラーを見て歓喜し、
妻 「あなた車が来たわよ。どうか強い人が乗ってますように」
夫婦の後ろにロールスがスーと停まる。
ルームミラーを見て、
夫 「(あ然)なんとロールスロイス・・・」
修一、無表情で前方を凝視する。
無表情で車から刀を持って降りながら「ショータイム」と言った修一を長尾があ然と見る。
つづく
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。
長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。
長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。
真菜(3) 今子の娘
米田(25)凶相
カシム(30)凶相のアラブ人。
アリ(28) 巨漢で凶相の黒人。カシムの子分
石橋(25)イノブタみたいなバカ面
石橋の女(25)同じくバカ面
N=ナレーション
○長尾の屋敷。
白いバンが屋敷の門から少し離れた所に停まっている。
向こうから今子が運転するアストンマーチンが戻って来たのを運転席のアリが無言で凝視し、助手席のカシムが、
カシム「よし、門を塞げ」と指示する。
門に入りかけるアストンの前にバンが猛スピードで割り込み門を塞ぐ。
困惑してクラクションを鳴らす今子の助手席にはネットに包んだスイカがある。
庭内でランチュウの池を覗いてた修一、長尾、真菜がクラクションの音に気付いて向こうの門の方を見る。
バンの後部ドアからカシムが外に飛び降りる。
アストンのドアを開けて今子の首に注射器を当て、
カシム「降りろ」
今子、カシムにバンの後部に押し込められる。
修一達三人が門に駆け付けたと同時、バンがタイヤを軋らせて走り去り、
修一「くそっ、さらわれたか・・・」
長尾「(困惑し)今子さん・・・」
真菜「ママーー」
修一「(長尾に)何しとんじゃ!はよ車を出せ、追うぞ」
長尾「(困惑し)わ、わかった」
ロールスに乗り込む長尾に、応接間に向かって駈けながら、
修一「刀を借りるぞ」
長尾「なんなりと」
修一、刀架けからバッと刀を取る。
○走るバンの中
尻をついて恐怖に戦き、
今子「私をどうするつもりなの?」
感心して今子に見惚れ、
カシム「前から目をつけてたがこれほどの美人だったとは・・・」
手を後ろについて後ずさりする今子のスカートの奥に陰毛が覗いてる事に気づき、
カシム「パンツを履く間もないほどお盛んとはな・・・」
今子、はっとしてスカートのすそを下す。
カシムが首に注射を打とうとしたので、
今子「いやーっ」と戦慄する。
カシム、注射を打つ。
カシム、意識を失った今子のスカートをまくる。
膣に中指を入れて感触を確かめ、
カシム「(驚き)こりゃなんとも・・・」
膣から抜いた指を嗅ぎ、
カシム「すごいもんだ・・・」
アリ、それを見て下卑た笑みを浮かべる。
里香のスクーターの背後からバンが接触せんばかりに近づく。
バックミラーを見て、
里香(おっ、探すまでもなく向こうから馬鹿が接近)
里香(いつもこうやって大人しい人に嫌がらせしてるんだろな)
里香(女だからってナメて煽ったら痛い目に合うよ)
里香「(股間を見て)ブンちゃん、こいつらを殺っちゃいな」
スカートをまくったらブンちゃんがいないので慌て、
里香「あれ・・・?」
停止して、
里香「もう肝心な時にどこへ行ったのよー」
バイクの横に停まったバン。後部ドアからDとAが素早く降りる。
D、里香を背後から羽交い絞めにして首に注射をうつ。
里香「ブンち・・・」と気を失う。
走行中の助手席から振り返り、気を失って倒れてる里香(スカートがめくれてパンツ丸見え)を見てあ然とし、
米田「こんな清楚な美人、初めてだ・・・」
米田「こりゃアラブ人が喰いつくぞ。オークションが楽しみだ」
里香の下半身の絵に米田の声、
「この女一人でベトナム人、四、五十人分の値がつくかもな」
米田「(Aに)お前らにしちゃ上出来だ。今回はたっぷり分け前をはずんでやる」
A 「(嬉しそうに)期待してます」
○修一達
疾駆するロールスの絵に修一と長尾の会話、
「だれかに恨まれるような心当たりは?商売敵とか」
「さっきから考えてるんだが、まったく思いあたらないんだ・・・」
長尾「(逼迫して運転しながら)まさかこんなのどかな町で人が誘拐されるとは・・・」
助手席で足の間に刀を立てて前方を凝視し、
修一「とすると身代金目当てか。おたくはとんでもない資産家だからな」
後部座席から半泣きで、
真菜「爺じい、ママ、誘拐されちゃったの?」
真菜に振り向き、
修一「真菜ちゃん、心配無用でござる」
修一「必ずお兄ちゃんがママを助け出すからね」
足の間の刀を鞘から半分ほどスッと抜いて驚き、
修一「博物館でしかお目にかかれない備前包平を拝めるとは・・・」
長尾「(少し驚き)先祖伝来の物だが君は刀の目利きができるのか?」
修一「あてずっぽで言っただけ。刃こぼれしても俺を恨むなよ」
長尾「刀など蔵にごろごろあるし何が惜しかろう」
長尾「娘を救えるなら全財産を無くしても惜しくない」
里香のバイクが倒れてる側でブンちゃんがホバリングしながらおろおろしている。
ドローンで飛んできた石川、眼下の道端に里香のバイクが倒れてるのに気付く。
ドローン(風防が開いている)がブンちゃんの側に降りてきて厳しい顔で、
石川「里香ちゃんを見失ったのか」
ブンちゃん、おろおろして頷く。
石川「里香ちゃんを守るのがお前の仕事だろ」と怒られブンちゃんシュンとする。
石川「ぼやっとしてないで里香ちゃんの匂いを追跡するんだ」
石川「アソコの匂いをたっぷり嗅いだからみつけられるだろ」
ブンちゃん、赤面する。
石川「もし見つけられなかったら即分解だよ」
ブンちゃん、ひっと怯える。
のろのろ走る石橋の車(助手席に女あり)の後ろに夫婦が乗った車が接触せんばかりに接近して走っている。他車はいない。
後続車の夫が「さっきからなにのろのろ走ってんだよ」と右に出て抜こうとする。
すると石橋が右に出て邪魔する。
後続車の妻が慄き、
妻 「さっき抜かれたから嫌がらせしてるんだわ」
妻 「あいつらがまともじゃないのは分かるでしょ?トラブルは嫌だから我慢して」
夫 「このまま延々とのろのろ運転しろってのか?」
後ろを確認(後続車はいない)し、
妻 「だれか強い人が後ろにきたら、あんなやつぶっ飛ばしてくれるわよ」
石橋の車がスッと停車する。
石橋、女と共にふてぶてしくも座席を倒してスマホをいじりだす。
後ろからそれを見て呆れ、
夫 「あいつらスマホをいじってるぞ」
妻 「うわっ、マジでないわー。どういう神経かしら」
夫 「このすきに」と右にハンドルを切る。
妻 「やめてっ、刺激しちゃダメ」
石橋、バックミラーを見て後続車が右に出るのを視認する。
石橋、急発進して道路の真ん中に斜めに止めて進路妨害する。
2人ともあ然と戦き、
夫 「徹底的に妨害する気だ・・・」
ルームミラーを見て歓喜し、
妻 「あなた車が来たわよ。どうか強い人が乗ってますように」
夫婦の後ろにロールスがスーと停まる。
ルームミラーを見て、
夫 「(あ然)なんとロールスロイス・・・」
修一、無表情で前方を凝視する。
無表情で車から刀を持って降りながら「ショータイム」と言った修一を長尾があ然と見る。
つづく