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「100歳になっても自力で歩く」ための腰の強化 「ヤンキー座りストレッチ」で腰痛も改善 2023/05

2023-05-29 20:47:28 | 健康関連

「100歳になっても自力で歩く」ための腰の強化 「ヤンキー座りストレッチ」で腰痛も改善
ニューポストセブン より 230529


⚫︎100歳になっても自力で元気に歩くためには「腰」の強化も欠かせない
 衰えを実感することの多い足腰の筋肉。加齢による筋力低下のスピードは速いのだという。『100歳まで自分の力で歩ける「ひざ」のつくり方』など数々の著書がある戸田佳孝医師(戸田整形外科リウマチ科クリニック院長)が話す。

 腰痛改善にもつながる「ヤンキー座り」。どこでもできる「太ももかいかい」ストレッチも
「上半身と比べて脚の筋肉は年齢とともに急速に弱まります。30歳の筋力を100%とすると、ひざを伸ばす力は60歳で55%、70歳では40%に落ちることが海外の研究で報告されています。老化は脚から始まると言っても過言ではないのです」

⚫︎杖要らずの腰を作る
 100歳になっても自力で元気に歩くためには,ひざだけでなく「腰」の強化も欠かせない。
「人類が二足歩行を始めて以来、ひざとともに体を支えてきたのが腰の筋肉です。なかでも体の芯(コア)を支える腰の筋力が衰えると、将来的に背骨が曲がり、それが痛みの原因にもなります。ひざ同様、腰周りの筋肉を正しいトレーニングで鍛えることが、腰の痛みの軽減につながり、何歳になってもスムーズな動作を実現するのです」(以下、「」内のコメントは戸田医師)

 なかでも戸田医師が推奨するのが「ヤンキー座りストレッチ」だ。

「デスクワークなど猫背のまま長時間座っていると、背筋とともに、筋肉に酸素を供給する血管も圧迫されて血流が悪くなり、腰の筋肉が凝りやすくなります。
 そうした時は、ひざと股関節を曲げてお尻を落とし、背骨を前屈みにする“ヤンキー座り”ストレッチを実践し、硬くなった腰の筋肉を伸ばしましょう。腰の痛みも軽減されます」
 この時、両手の拳で背中の筋肉を伸ばすようにさすると、さらに効果的だという。

「太ももかいかいストレッチ」も,骨盤周りの筋肉を柔らかくすることで,腰痛の予防になる。
「このストレッチは、骨盤の筋肉である中殿筋(骨盤と太ももの大腿骨をつなぐ筋肉)を横に引き伸ばすものです。これにより骨盤の動きがよくなり、可動域拡大が期待できます。
 さらに、このストレッチを習慣づけることで普段から骨盤を意識した動作が身につき、体を大きく曲げたり反らしたりする際の腰の負担が分散されて、腰痛の悪化を防いでくれます」

 日常生活では、前屈みになって物を拾う動作や、重いものを持ち運ぶ時、または高所にあるものを取る時など、腰に負担をかけすぎることが痛みの原因となることが多い。そうした時に助けとなるのが、骨盤のスムーズな動きというわけだ。

「ストレッチで筋肉をほぐしたり運動療法を実践することは、多くの人が悩むひざや腰の痛みの軽減にもつながります。適切なトレーニングを実践し、100歳まで杖要らずの丈夫な足腰の実現を目指していただきたい」

 今日からの実践が、老後の丈夫な足腰をつくる。

※週刊ポスト2023年6月2日号
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体も心も健康な人は行っている!「健康寿命」を延ばすために4つの習慣を見直そう 202305

2023-05-29 20:40:24 | 健康関連

体も心も健康な人は行っている!「健康寿命」を延ばすために4つの習慣を見直そう
CocoKARA next


 「人生100年時代」といわれる昨今。元気で長生きするには、心身共に健康でいなければなりません。また「健康寿命」といわれる、活動的に過ごすことができる年齢を延ばすことにも注目が集まっています。
 健康でいるためには、アプローチの方法がいろいろあります。具体的に、どのようなことをすると長い間健康でいられるのでしょうか。

 そこで今回は、健康を維持する4つの習慣や、健康維持と健康づくりに重要な「食事」と「運動」の秘訣をご紹介していきましょう。
 また、寿命と健康寿命の違いや、健康寿命と平均寿命の隔たりなど「健康寿命」についても解説していきます。

【関連記事】100歳超えのご長寿さんが食べているものは?健康で長生きするためのオススメ食事法

⚫︎寿命と健康寿命の違い
 寿命と健康寿命は意味が異なります。それぞれの意味を解説していきましょう。

ー寿命とは
 寿命とは、生まれてから死ぬまでの命がある期間のことをいいます。

「厚生労働省」(※1)によれば、平成30年の日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳となっており、男女ともに過去最高と発表されました。

 この平均寿命は年々長くなっており、女性の方が平均寿命が長いという特徴があります。

ー健康寿命とは
 健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。平たくいうと、元気に健康で過ごせる期間のことです。

 健康寿命も年を追うごとに伸びています。「内閣府」(※2)による平成13年の調査では、男性が69.40歳、女性が72.65歳でしたが、平成28年には、男性で72.14歳、女性で74.79歳という結果が出ています。

⚫︎健康寿命と平均寿命には開きがある
 平成30年の日本人の平均寿命は、男性が81.25歳、女性が87.32歳です。
 一方、日本人の健康寿命は、男性で72.14歳、女性で74.79歳。この差には、男性で9年程度、女性で13年程度開きがあることがわかります。

 この結果を見ると、男性は9年、女性は13年もの間、元気に健康で過ごせない時期を経てから世を去ることになる可能性がうかがえます。

 長い人生、いつまでも元気に過ごすために、健康的な生活を送るよう心がけていきたいですね。

⚫︎健康維持のサポートする4つの習慣を見直そう
 健康寿命を延ばすためには、健やかな心身を維持する必要があります。そのための基本的な4つの習慣を解説していきましょう。

▶︎食事
 人が生きていくためには、毎日の食事が欠かせません。人は食事を取ることで体をつくり、体を動かすエネルギーを蓄えています。
 しかし、食べ物や食べ方が病気の原因となる可能性もあるのです。

 たとえば、甘いものや脂っこいもの、塩分の多いものを食べすぎるなど、栄養不足となるような食事をしていませんか?

 健康的な体を維持するためには、栄養バランスのよい食事を取る必要があるのです。

▶︎運動
 健康維持には運動も大切です。運動によって筋肉がつくられ、体力がつき、代謝・免疫力がアップします。また、運動で足腰を鍛えることで、ケガの予防や生活習慣病を始めとしたさまざまな病気予防にもつながるのです。

 運動が苦手な人もいるかもしれませんが、手軽にできるウォーキングやストレッチなどを習慣化することからはじめましょう。

▶︎睡眠
 睡眠には、体の疲れを回復させることはもちろん、ホルモンバランスの調整、体と脳の休息・メンテナンス、記憶・感情の整理、免疫力アップなど、さまざまな役割や作用があるとされます。

 睡眠をしっかりとっていないと、睡眠によって得られる働きが機能せず、体に悪影響を与えてしまう可能性もあります。なるべく同じ時間に寝て、同じ時間に起きる、起きたら朝日を浴びる、日中は体を動かすなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

▶︎メンタル
食事、運動、睡眠に加え、メンタル面の健康も大切です。心はもちろん体にも悪いのは、ストレスをためること。「厚生労働省」(※3)によると、自律神経系・内分泌系・免疫系のバランスによって維持されている人体がストレスにさらされると、それらのバランスが崩れて病気の原因のひとつとなると伝えています。
 また、日常的なストレスから、食べ過ぎ・飲み過ぎといった行動を繰り返すことも、病気の一因になり得ます。

ストレスは万病のもとといいます。自分に合ったストレス発散法やストレスを溜め込みすぎない方法を見つけ、ストレスフリーな生活を心がけることも健康の秘訣です。

⚫︎健康維持から健康づくりへ。秘訣は「食事」と「運動」

 ここでは、健康の維持からステップアップして、健康をつくるための「食事」と「運動」の秘訣をご紹介します。

▶︎食事の秘訣1:いろいろな種類の食べ物からバランスよく栄養をとる
 栄養が偏らないように、バランスのよい食事を心がけましょう。バランスのよい食事をするには、いろいろな種類の食べ物を取ることがポイントです。

 栄養素のなかでもたっぷり取りたいのが「タンパク質」です。タンパク質は、血管、臓器、血液、爪、髪の毛などの体をつくる栄養素で、体力や免疫力をアップさせる作用が期待できます。

 肉、魚、卵、大豆食品などを使った料理を、毎食必ず取り入れるようにするとよいでしょう。

▶︎食事の秘訣2:規則正しく食べる
 1日3食、毎日同じ時間に食事をしましょう。1日3回食事をすることで、1日の活動に必要なエネルギーや栄養素をしっかりと補うことができます。

 また、同じ時間に食事をすれば生活リズムが整い、体温や血圧、血糖値などを調節している体内時計の機能を維持することにもつながります。

▶︎食事の秘訣3:中高年は腹8分目、高齢者は低栄養に注意
 食べ過ぎは、カロリーオーバーや余分な栄養素を過剰に摂取してしまうため、生活習慣病につながります。中高年はなるべく腹8分目を心がけるようにしましょう。また、食器を小さくしたり、よく噛んだりして、食べ過ぎないような工夫をすることも大切です。

 もし食べ過ぎた場合には、次の食事で調整するようにしましょう。 しかし、高齢者の場合は、食事の量や質が低下することで摂取するカロリーや栄養素が不足してしまう「低栄養」も心配されます。しっかりと食事を取って、体の中に常にエネルギーを補給する意識を持つことが大切です。

▶︎運動の秘訣1:生活の中に運動を取り入れる
 日常生活でできる運動を習慣化するのもおすすめです。エスカレーターを使わず階段を利用する、一駅分歩く、歯磨きをしているときにかかとの上げ下げをするなどを取り入れてみてください。

▶︎運動の秘訣2:ストレッチを取り入れる
 筋肉を伸ばすストレッチも、健康な体づくりに役立ちます。ストレッチはケガを予防したり、運動後のクールダウンにも最適です。

 また、空き時間にストレッチをすることで、気持ちを切り替えてリフレッシュする効果もあります。疲れやコリを感じたらストレッチをしましょう。

▶︎運動の秘訣3:筋肉をつくる
 人は年をとっても筋肉をつくることができます。筋肉をつくるには、やはり筋トレがいちばん。「筋トレはやったことがない」「運動は苦手」という方も、自宅でできるような簡単なトレーニングから実践してみましょう。

⚫︎健康寿命を伸ばす準備を、今すぐスタートしよう!
 健康維持のためには、「食事」「運動」「睡眠」「メンタル」など、日常生活を見直すことが大切です。

 また、健康づくりの秘訣は「食事」と「運動」。健康寿命を伸ばすためには、健康維持はもちろん積極的な健康づくりが必要です。

 できることから少しずつはじめて、楽しんで習慣化するようにしましょう。

▶︎参照サイト:
(※1)平成30年簡易生命表の概況|厚生労働省
(※2)2 健康・福祉|平成30年版高齢社会白書(概要版)- 内閣府
(※3)こころとからだ | e-ヘルスネット(厚生労働省)

[文:HOWZAP 【ハウザップ】 ライザップが運営するボディメイク情報マガジン]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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カチコチ血管は病気のもと! 専門家がアドバイスする、血管年齢を若々しく保つ4つの習慣 202305

2023-05-29 20:21:00 | 健康関連

カチコチ血管は病気のもと! 専門家がアドバイスする、血管年齢を若々しく保つ4つの習慣
FYTTE 編集部 より 230529


 日本人の死因に大きく関わる動脈硬化。動脈硬化はすべての人に起こり、生活習慣が乱れている人はより悪化する傾向にあります。
 前回、「体のかたさ=血管のかたさ」ということをお伝えしましたが、今回は、血管年齢を上げてしまう生活習慣について見ていきましょう。
 立命館大学教授の家光素行先生の著書『体がやわらかくなると血管が強くなる』からお伝えしていきます。

⚫︎血管をサビさせる!? 活性酸素に注意
 たとえば、切ったりんごを放置すると、どんどん変色していきますが、これは「酸化」によって起こる現象です。鉄が酸素にふれてサビるのも、同じく酸化です。

「こうした酸化現象が、血管を含めた体の細胞のなかで日々起こっています。その原因となるのが活性酸素。細胞を攻撃し、傷つけ、酸化させてしまいます。
 これが、血管の老化を早める原因にもなるわけですが、たばこ、ストレス、睡眠不足、大気汚染などは、この活性酸素を増やすことがわかっています。活性酸素を減らすためには、そのもととなる要因をできるだけ減らすこと。そして、酸化を防ぐ抗酸化力のある栄養をとることも意識するといいでしょう」(家光先生)

【環境のなかにある活性酸素のもと】…紫外線、排気ガス、大気汚染、電磁波 など

【生活習慣のなかにある活性酸素のもと】…たばこ、ストレス、睡眠不足など

【抗酸化力を高める食材に注目!】
〈ポリフェノールが豊富〉…ブルーベリー、赤ワイン、ぶどう、なす、ココアなど
〈ビタミンCが豊富〉…緑黄色野菜(トマト、 ブロッコリー、ピーマンなど)、果物など
〈ビタミンEが豊富〉…ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、くるみなど)、ごまなど

 塩分をとり過ぎると、血圧が上がり、血管が傷つく!
減塩することは、血管の柔軟性を保つうえでも重要です。

「血管のかたさと血圧は比例していますから、塩分のとり過ぎは“血管のかたさ”を助長してしまいます。塩分をたくさんとると、血液のなかの塩分濃度が高くなり、体はその濃度を調節しようとして、水分をため込みます。
 それにより、血管内の液体量が増えるため、血管を圧迫し高血圧になるのです。高血圧になるということは、当然、動脈硬化のリスクも高めてしまいますし、心臓にも負荷がかかります」

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、男性は7.5g未満、女性は6.5g未満を食塩摂取量の目標値としています。
 ところが、実際の日本人の食塩摂取量は、1日あたり男性が11g、女性が9.3g(厚生労働省平成30年『国民 健康・栄養調査』より)。
 目標値より、だいぶ多くなっています。ちなみにWHO(世界保健機関)が推奨する目標値は5g未満。世界基準から見ても日本人の塩分摂取量は高い傾向にあることがわかります。

「塩分は思いのほかさまざまな食品にたくさん含まれています。しょうゆやソースなど塩辛い調味料に多いことは想像がつくかもしれませんが、意外に多いのがハムやウインナー、かまぼこなどの加工食品です。また、6枚切りの食パン1枚でも0.7gほどの食塩が含まれているといわれています。このように実際の味覚では気づかない、隠れ塩分も多いので要注意です」

1日あたり1gの減塩により、上の血圧が1mmHg下がることも確認されています。
血管の健康のために、塩分摂取量の見直しも意識しましょう。

⚫︎糖質や脂質のとり過ぎも要注意!
 糖尿病や肥満、脂質異常症などは、動脈硬化を急激に促進させてしまうことに。動脈硬化が進行することで,心筋梗塞,脳梗塞,腎不全などの恐ろしい病も起こりやすくなります。

「本来、糖質は体の貴重なエネルギー源であって代謝をする過程で使われていくのですが、余った糖質は血管にとって、厄介者。血管内皮細胞に入り込んで、血管を傷つけ、機能を低下させてしまうのです。活性酸素も多く発生させてしまいますから、血管の老化の大きな要因になるわけです」

 そして脂質のとり過ぎで起こる脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が異常に増えた状態。コレステロールは血管壁を傷つけ、血管内にプラークというかたまりをつくります。それが、血管を詰まらせる原因になります。

「糖質も脂質も体に必要な栄養素です。ただとり過ぎれば血管に悪影響を与えます。これらを適度に抑え、栄養バランスのいい食事を心がけましょう」

⚫︎一酸化窒素(NO)を増やせる食材を知ろう
 一酸化窒素(NO)をはじめとした血管拡張物質の分泌が減ると、血管はかたくなってしまいます。NOの分泌は食事の面からもうながすことができます。そこに深く関わっているのが、シトルリンです。

「シトルリンはアミノ酸の一種でNO産生の促進に関与し、動脈硬化の予防や緩和に働くことがわかっています。このシトルリンをとりわけ多く含むのが、スイカやメロン、きゅうり、冬瓜、にがうり、ヘチマなどのウリ科の植物。特にスイカは100gあたりの含有量が約180gと多く、夏が旬にはなりますが、血管によい働きをする食材として覚えておきましょう」

 またNOと深く関わる成分として最近注目されているのが、「硝酸塩」です。

「硝酸塩を特に多く含むのが、赤いかぶのような野菜のビーツです。ビーツに多く含まれる硝酸塩は、体内で亜硝酸塩に還元され、さらにNOに変換されます。NOがつくり出されれば血管を拡張させる作用が働き、血圧を低下させる、血流をよくする、動脈硬化を予防・緩和するといった一連の効果が期待できます」
 ビーツのほかにもごぼうなどの根菜、キャベツやほうれん草、レタス、春菊、小松菜、セロリなどなどの葉物野菜、きのこ類などにも多く含まれているそうです。

 血管年齢に大きく影響する生活習慣。前回お伝えしたストレッチとともに、乱れた食生活や運動不足などのリスク要因を排除して、血管のやわらかさと若々しさをキープしていきましょう!

▶︎文/庄司真紀
参考書籍/『体がやわらかくなると血管が強くなる』(アスコム)
著者/家光素行 立命館大学スポーツ健康科学部教授。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所客員研究員。1996年、川崎医療福祉大学医療技術学部卒業。2003年、筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。筑波大学先端学際領域研究センター客員研究員、国立健康・栄養研究所身体活動研究部客員研究員などを経て、14年より現職。
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📚 週刊誌は4年後に全滅する? 202305

2023-05-29 20:07:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

 誰が「週刊朝日」を殺したのか。週刊誌は4年後に全滅する?
  「限界に達した雑誌編集部と無料オンラインメディアが怯えている」
  集英社オンライン より 20230529

 101年続いた「週刊朝日」が5月30日発売号でその長い歴史の幕を閉じる。いまやコンビニでも見かけることが少なくなった雑誌だが、元・経済誌「プレジデント」編集長の小倉健一氏は4年後に週刊誌が全滅する可能性を示唆する。
 今一体何が起こっているのか。『週刊誌がなくなる日 - 「紙」が消える時代のダマされない情報術 - 』(ワニブックスPLUS新書)から一部抜粋、再構成してお届けする。

📚雑誌コーナーが消えたコンビニ…「雑誌売り上げ1%」
 2022年初夏、東京・墨田区の両国1丁目に新しいローソンがオープンした。だが、その広い店内に「雑誌コーナー」はない。小さい店舗ならば、それも理解できるが「大きな店舗なのに?」という経験が珍しくない時代に入っているのだ。

 インターネット上でも、コンビニオーナーと思われる人による「雑誌コーナーをつくるより、AmazonやNetflixのプリペイドカードを置いた方が儲かる。雑誌はいらない、というより、邪魔だ」というような投稿も、ネット上で見られるようになった。

 コンビニの売上に「雑誌コーナー」が占める割合は、日販のデータによれば2002年の7%をピークに年々下がり続けている。今では1%程度で「低位安定」している状態だ。
 ちなみに、タバコは25・8%。余談だが、コンビニは、あまり知られていないものの、今もタバコに経営を依存する業態ともいえる。

「雑誌売上1%」といっても、近年、宝島社の出版物に見られるように「おまけ付き」の雑誌が増えている。実態は、立派なステンレスボトルやブランドのカバンなどに「雑誌がおまけ」として付いているようなものが目立つ。
 これでは、もはや雑誌というよりも「雑貨」だろう。コンビニにとって雑誌コーナーは、場所を取る割に売上が低い。さっさと撤去してもいいとみられているのかもしれない。

 むしろ、わずか1%の売り上げにもかかわらず、雑誌コーナーを残しているコンビニはなぜそうしているのか、不思議に思えてくる。

 それは、どのような経営判断からきているのか。
コンビニの特徴といえば、「目的なく、立ち寄る人」の割合が多いことだ。
「2、3日分の食事の材料を買いに行く」などの目的意識が明確なスーパーと比べ,コンビニは1日のうちに何度も来店するリピーターも多い。「朝食を買いに」「ATMでお金をおろしに」「新しいカップ麺はないかなと探しに」などと様々なタイミングや目的で訪れている。
 無目的でスーパーやドラッグストアに入る人は少ないだろうが、「ヒマ潰しに」などコンビニに足を運ぶ動機は他の店とはちょっと違うのだ。

 また、単身者の割合も多い。家族のために買い物に来るのではなく、コンビニは自分のために買い物に来る場所なのだ。そのために「実用性が高い」「コスパがいい」ということよりも、「驚き」「好奇心」などが品揃えの中で重視されていく。

📚雑誌の「衝動買い」への期待感
「セブン-イレブン」の最年少取締役にもなった本田利範氏は「私は『コンビニは新商品を置く店である』とよく言っています。実際、コンビニには毎週何かしらの新商品が登場しています。すでに好評な商品も常にリニューアルしているため、年間で約7割の商品が入れ替わっていることがあります」(『売れる化』本田利範著/プレジデント社)と指摘している。

 スーパーでは日本で一番のシェアを誇る「スーパードライ」が最も売れているが、コンビニでは「スーパーでは手に入らない、サントリーが○○(コンビニ名)のためだけに独自開発したビール」とうたった商品が爆発的に売れているのだ。
 コンビニに求められているのは「何か変わった商品が出ていないかな」という期待感でもある。実は、毎号話題が変わる雑誌は「常に新商品」という性質を持つ。新聞とは違い、定期購読の割合が極端に低いからだ。
 つまり、読者はその号の特集によって、買ったり買わなかったりする商品に位置している。毎号、出版社が話題のトレンドを捉えて、読者の「衝動買い」を誘うという狙いに満ちた商品だ。

 このコンビニへの「期待感」と「話題が変わる雑誌」は,非常にマッチした。単身世代がフラっとコンビニに立ち寄り,「面白い雑誌ないかな」と探す限り,雑誌の売上は低くとも,雑誌コーナーは販売上の意味を持っていると考えるコンビニオーナーはまだ残っているのだ。

📚雑誌に求められていた衝動読みがネットニュースに代替
 セブン-イレブンが2017年に店舗の新レイアウトに着手した。1日1店舗あたり3万円から5万円の売上アップになった大改革だった。
 2017年というと、2006年と比較して雑誌の売上が58%減となり、コンビニの売上に占める雑誌の割合が(今とほぼ変わらない)1%程度しかなくなっている状態の時である。
 その時でも「雑誌コーナー」は残っていた。セブン-イレブンにとって売上の高いタバコと、雑誌は客を呼び込むと考えられているのだろう。

 コンビニの雑誌コーナーが続いているとはいえ、危機が去ったわけではもちろんない。雑誌売上の低迷ぶりは、その雑誌に求められていた「衝動読み」がネットニュースに変わりつつあることを意味する。何か面白い話題はないか、と人が考える時にコンビニよりも身近なスマホを手に取るのだ。

📚かつて雑誌はコンビニの「主力商品」であった
 ある大手流通関係者は今後の「雑誌コーナー」について、次のように予測する。「スマホで得られるネットニュースの方が情報は速く、深く、バラエティに富んでいる。紙の雑誌の役割が終わりつつあるのは間違いない。
 実際,雑誌コーナーは年々縮小を続けている。当然,コンビニチェーンは『廃止すべき』という議論を毎度のようにしている。ただ,一気になくなるのかというとそうではないだろう。

 象徴的なのが、アダルト向けの成人誌、成人コミック誌だ。これだけオンラインで同等の情報が得られる時代でも、細々と存続している。しかも『関連買い・ついで買い』と呼ばれるものが見込める。
 たとえ雑誌自体の売り上げは1%しかなくても、成人誌やコミック誌を買う人は、飲み物やお惣菜、たばこなどの『ついで買い』が見込める。

 高齢者がメイン顧客であるコンビニにとって、雑誌コーナーでの立ち読みは一つの習慣になっている可能性が高い。
 また、地方では書店がどんどんなくなっており、本が置いてあるのはコンビニだけという実態もある」

 かつて雑誌はコンビニの「主力商品」であった。集客力もあった。だが、スマホの時代に突入し、雑誌は低迷している。休刊やネットへの転換が相次ぐ。
 販売の大半をコンビニに頼っている大手週刊誌にとって、コンビニの雑誌コーナーが減っているという現状は悪夢としかいいようがない。週刊誌は減り続ける売り場に対して、どこまで耐えることができるのだろうか。

📚恐怖の予測「週刊誌は4年以内に全滅」
 2021年の「出版物販売額の実態」(PDF版・日販)によれば、「雑誌(紙)」の販売額は、2006年比で58・6%減と壊滅的な減少を示している。
 また、2015年に5960億円あった販売額は毎年500億円程度の売上減で、最新データの2020年では3582億円となっている。
 このまま500億円ずつ減少していけば、「2027年には雑誌の売上はゼロ」になる計算だ。

 こうした状況を予測し、2017年に経済誌『ダイヤモンド』を発行するダイヤモンド社内で議論された内容は、驚くべきものであった。
「最悪のシナリオでは、2027年に〈紙の週刊誌〉はなくなる」。実際、ダイヤモンドの社内では「最悪シナリオよりも速いペースで〈週刊誌〉の売上が減っている」ことが確認されているという。

 特に心配なのが、コンビニに売上を頼っている雑誌である。書店数8789店舗(2020年度)に対し、コンビニは5万6948店(2021年1月現在)もある。
 コンビニに搬入されるのは限られた雑誌だが、大手経済誌の一つは「実売率が低く、コンビニの売上で利益が出るような水準にはない」としながらも、部数維持・ブランド維持・販売体制維持のためにコンビニ搬入をダラダラと続けているという。

 ある大手流通関係者は「コロナ禍にあっては、外国人客が激減し、『巣ごもり消費』が起きたことで雑誌コーナーは生きながらえた部分があった。しかし、年10%程度の売上減が今後も続くことを前提にして、雑誌コーナーはコンビニ各社が始める新サービスに置き換わっていくだろう。
 地方では『本屋不足』が起きており、本の棚を拡充して雑誌コーナーは維持されるが、全体で見れば限定的だ。最近では、Amazonの『コンビニ受け取り』とメルカリの『荷受け』を始めたことがスペースの減少につながった。コロナが収束すれば何が起きるかわからない」と指摘する。

📚「オンライン編集長」は「紙雑誌の編集長」より職位が低い
 4年後には全滅するかもしれない「紙の雑誌」。著名媒体の編集部員たちにこの事実を突きつけてみると,危機感を口にはするものの新たな行動を起こす気まではないように見える。オンライン編集部に「紙の雑誌」編集部の主力が投入されないのも,そうしたことの表れかもしれない。

 その理由を聞くと、「社内での職位が『紙の雑誌の編集長』よりも、『オンライン編集長』の方が低い。『紙の編集部』の副編集長クラスが、『オンライン編集長』だ」「『紙の雑誌』には歴史がある。
 経営陣は『紙の時代』しか経験していない」という。ただ、確かに仮にデジタルに軸足を移し「主力」とみなすにしても、広告収入に頼りきる無料ニュースの「一本足」だけでいいのかというのは甚だ疑問だ。

 有料デジタル化の強みは、優良な読者からの「ロイヤリティ(忠誠心)」だ。無料ニュース編集部を悩ませるのは、記事ごとに起きる読者の大変動にある。アフリカ・サバンナの「グレイトマイグレーション(動物の大移動)」のごとく、今日の読者が明日いるとは限らない。
 さらには、Googleから得られる広告単価もコロナ禍で激減したというトラウマもある。安定的な収入を得るのは難しく、危機が起きてもいいようなコストでしか記事をつくることができていないのだ。無料ニュースの編集部には、全くといっていいほど余裕はない。

 有料デジタル化によって、課金する読者に「メディアを使い倒そう」という意識が強くなり、PVは安定していく。そもそも、PV獲得のみを目指した記事をつくる必要性が低くなり、ヤフーニュースやスマートニュースなどといったプラットフォーマーからの要望に対して余裕を持って対応できる。
 それは、無料ニュースよりも広告価値が高い読者を抱えることを意味する。有料デジタルは「紙の雑誌」と親和性が高く、事業が軌道に乗るまでの初期コストを回収できれば、たとえ中小出版社であっても、存在感のある雑誌は高い収益率をもって存続していくことが可能になる。成功すれば、いいことずくめなのが有料デジタルといえる。

📚結局本当のバカは誰だったのか
 しかし、初期コストは高く、中小・零細出版社にはデジタル人材が決定的に不足しており、「いろんな人が来て、いろんなことを提案したものの、経営者にはどれが正しいのか最後までわからなかった。
 紆余曲折を経て、誌面のPDFをそのまま売ることになったが、特集で最も力を入れた誌面が200円でたった3部しか売れなかった」(有名雑誌を発行する中堅出版社)というのは笑えない話だ。

 紙の雑誌と並行して有料デジタル化をいち早く決めたのは経済誌『週刊ダイヤモンド』編集部だった。先の「2027年、紙の雑誌消滅」を予測してのことだったが、ダイヤモンドが有料デジタルを始めた時、ライバル社は「何億円もかけて、全然会員を獲得できていないではないか。バカなことをやっているな」などと悠長に眺めていたものだ。
 週刊誌編集部も同様で、ダイヤモンドに追随しようとする「バカ」は現れなかった。

 しかし、ダイヤモンドはその後、順調に有料会員を獲得し、独走状態に入っていった。
紙の週刊誌が消えてなくなっても、独り立ちできる状態にまでなっている。ダイヤモンドが「バカ」だったのではない。他社こそ本当の「バカ」だったのだ。

📗『週刊誌がなくなる日 - 「紙」が消える時代のダマされない情報術 - 』
(ワニブックスPLUS新書) 小倉 健一
 2022/8/22  ¥990 216ページ ISBN:978-4847061974

 コンビニから雑誌コーナーがなくなり、都内の書店も減少傾向にある現在。
スマホで誰もがニュースや新聞を読める中、紙の週刊誌は消滅の危機にある。
電子書籍化、ウェブサイト化も進んでいるが、勝ち組・負け組の格差は広がるばかり。
メディア戦国時代をどう生き抜くか。
読者はどう効率的に情報を収集すべきか。
元『プレジデント』最年少編集長が解説するメディアの現在と未来。

○内容より
第一章:メディアの最前線で何が起きているか
第二章:紙のメディアは5年で消える
第三章:儲かるメディア、死ぬメディア
第四章:デジタル化で起きる大問題
第五章:メディアを使い倒せば情報強者になれる

発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス
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☔️🚶…向島農地↩️ 。🚙〜H六原,Frマート,伊藤久右衛門 230529

2023-05-29 18:16:00 | 🚶 歩く
☔️🚶…右岸河川敷…隠元橋…左岸堤防道47km碑+…伏見区向島清水町農地🔁…左岸堤防道47.4km碑…隠元橋…右岸堤防道…>
🚶11259歩2kg

☔️隠元橋22℃:咲夜から雨続く梅雨入り;例年より早く。
 防水系衣装で。終日☔️
  醍醐山系に山霞で幻想的景観👀

☔️🚙👫〜H六原〜Frマート〜伊藤久右衛門🥮🍪🍵〜>
 伊藤久右衛門で抹茶系菓子,🍵喫茶する:抹茶系🍵



醍醐山系に山霞

















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