聖徳太子ゆかり「椿堂」初開扉…9月3日から、比叡山延暦寺
読売新聞オンライン より 220830
今年が聖徳太子(574~622年)の没後1400年にあたるのを記念し、天台宗総本山・比叡山延暦寺(大津市)は9月3日~12月4日、太子ゆかりのお堂と伝わる「 椿 つばき 堂」を初めて特別開扉する。
初めて特別開扉される椿堂(大津市で)
太子は、天台宗が重視する法華経を注釈するなど、日本仏教の礎を築いた。伝承では、太子は同寺創建(788年)の前に比叡山を訪問。椿の 杖 つえ を地面にさしたところ、大きく成長し、その地に椿堂が建てられたという。
現在の建物は江戸時代中期のもの。太子の命日とされる2月22日に法要を営むほか、僧侶が90日間、堂内に籠もって座禅に集中する修行( 常坐三昧 じょうざざんまい )の場として使われているが、一般の参拝者が内部を拝観できる機会はなかった。
期間中、別の場所で安置している本尊・千手観音立像を椿堂に戻し、特別ご朱印(500円)も授与する。同寺参拝部は「古来、霊山としてあがめられた比叡山の歴史を知ってもらう機会にしたい」としている。
通常の巡拝料(大人1000円、中高生600円、小学生300円)で拝観できる。
問い合わせは同部(077・578・0521)。