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「日本語は特殊な言語ではない」 富山大名誉教授・呉人さん講演 202312

2023-12-11 00:50:00 | 気になる モノ・コト

【富山】「日本語は特殊な言語ではない」 富山市立図書館 富大名誉教授・呉人さん講演
  北陸中日新聞 より 231211  

 世界の言語地図を用いて日本語の特性を説明する呉人恵さん


 富山大名誉教授で、北海道立北方民族博物館(網走市)館長の呉人(くれびと)恵さんが9日、富山市立図書館で開かれた放送大学冬のオープンセミナーで講演し、世界中の言語データを基に「日本語は決して特殊な言語ではない」と訴えた。

 呉人さんはロシアのカムチャツカ半島などで使われるコリャーク語の専門家。他の言語を学ぶ過程で、日本語の特性についても相対的に研究している。

 日本語は主語を明示しなくても通じることが多く、述語が文末にくることなどもあって、英語など他の主要な言語と比べて「特殊」と指摘されることがある。
 呉人さんは世界中の研究者でつくるデータベース「世界言語構造地図(WALS)」を引用し、文章に主語がない言語はモンゴル語など他にもあり、述語が文末にくる「主語(S)+目的語(O)+動詞(V)」を語順とする言語の方が世界的に見れば多数である点などを説明して、日本語の特殊性を否定した。

 その上で「むしろ特殊なのは英語の方」だと主張した。その理由として、疑問文は語順を倒置させなければならないことや、仮主語「it」を置かなければ成立しない文章があることなどを挙げた。

 言語の本質を探るには、その言葉が使用される地域の政治力や経済力、軍事力などはいったん脇に置き、言語の姿そのものを見る必要があると説いた。言語は優劣を争うものではないとも述べ、「言語は全て価値がある、貴重である、大切である」と強調した。

 セミナーには県内の国語教諭など40人が参加した。 (平井剛)

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