核より危険な「ロシアの最終兵器MRAV」最悪シナリオ=第三次世界大戦を引き起こす生物化学兵器の脅威
APPBank より 220318 岩佐
世界には核兵器の他にも、世界を終わらせかねない兵器が数々存在しています。今回は中でも危険な生物兵器について、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。
*Category: Technology ,WWR3 ,weapon|*Source:The Infographics Show ,2001 anthrax attacks ,Q-fever ,Marburg virus ,Soviet biological weapons program
◆第三次世界大戦を引き起こし、世界を終わらせかねない3つの危険な生物兵器
現在、世界を滅ぼす可能性がある生物兵器は一握りしかありません。しかしこのような生物兵器は、場合によっては核よりも深刻な事態を引き起こす可能性を秘めています。
実際にこのような事態が起こる可能性は極めて低いものの、解き放たれれば即座に第三次世界大戦へと繋がりかねないものです。
◇ 第二次世界大戦で兵器化された「炭疽菌」
第二次世界大戦中、連合軍は兵器として「炭疽菌」を大量生産するための施設をいくつか作りました。この生物兵器は戦争自体には使われなかったが、この炭疽菌自体ははまだ存在しています。
炭疽菌は人を死に至らしめるのに十分な症状を引き起こします。実際、この炭疽菌を封入した封筒が使われた「アメリカ炭疽菌事件」では、接触した5名が肺炭疽を発症し死亡、17名が負傷しました。
この菌は人から人へと伝染することはないが、危険な生物兵器であることに変わりはありません。炭疽菌を食物、水源、あるいは空気に混入することにより、接触した多くの人間に感染させることができます。
もし、炭疽菌が人口の多い地域に放たれれば、大量の死者が出て人類は混乱に陥り、社会は急速に崩壊することとなるでしょう。しかし、炭疽菌は軍によって作られた最も恐るべき生物兵器ではありません。
◇ アメリカが兵器化、世界中に広がりかねない「Q-Fever」
1950年代に、オーストラリアの食肉処理場で発生した肺炎系の病気の原因として、ある菌が発見されました。この病気は動物に感染し、死に至らしめていました。
この菌について知ったアメリカ陸軍の医療部隊は、志願した兵士に感染させる実験を行い、人にもこの熱が感染することを発見。米軍はこれを兵器化することを決定します。こうして生まれたのが「Q-Fever(Q熱)」です。
強い感染力を持つ「Q-Fever」と致死率90%を上回るソ連の生物兵器「MRAV」
Q-Feverは研究所で増やされ、約19,000リットルのウイルスが培養されました。Q-Feverが軍事的に魅力的だったのは、一旦配備されるとは60日間という長期間を生き延びることができる点です。
この菌は、人間の呼吸器系の病気や肺炎を引き起します。つまり、もしそれが外に漏れれば、野火のように世界中に広がることとなる危険性を秘めています。しかし、1972年に米国が国連の生物兵器禁止条約に調印した後、Q-Feverは破棄されました。
◇ ソ連が兵器化、致死率が約90%にも昇るウイルス「MRAV」
2014年、米軍の医療部門とCDCは、マールブルグウイルス(MRAV)から人間を含む霊長類を保護する方法を開発しました。これは、当時ソ連がこのウイルスを兵器化したという情報に対応するものでした。
マールブルグウイルスの怖いところは、エボラ出血熱と同系列であることです。とはいえ、エボラ出血熱の感染者には、手袋などの保護道具を着用して対応する等の予防策をとることで、ウイルスを封じ込めることができます。
しかし、ソ連が兵器化したMRAVは、吸い込むだけで感染してしまいます。さらにこの生物兵器の恐ろしさは、ソ連の科学者がこのウイルスの死亡率が約90%であると報告していることです。
◇ ソ連が兵器化、致死率が約90%にも昇るウイルス「MRAV」
2014年、米軍の医療部門とCDCは、マールブルグウイルス(MRAV)から人間を含む霊長類を保護する方法を開発しました。これは、当時ソ連がこのウイルスを兵器化したという情報に対応するものでした。
マールブルグウイルスの怖いところは、エボラ出血熱と同系列であることです。とはいえ、エボラ出血熱の感染者には、手袋などの保護道具を着用して対応する等の予防策をとることで、ウイルスを封じ込めることができます。
しかし、ソ連が兵器化したMRAVは、吸い込むだけで感染してしまいます。さらにこの生物兵器の恐ろしさは、ソ連の科学者がこのウイルスの死亡率が約90%であると報告していることです。
実際、ソ連の研究室で起こった事故では、研究者の命がMRAVによって失われています。つまり、このウイルスが研究室から世に出て、ウイルスが急速に拡散すれば、核兵器よりも壊滅的な打撃を世界に与える可能性があるということです。
また、すべてのウイルスがそうであるように、MRAVも突然変異を起こし、さらに致命的なものになる可能性もあるのです。もしこの生物兵器が、現在開発されたワクチンに耐性を持つようになれば、非常な危険な事態になりかねません。
ソ連はこの他にも様々な生物兵器を開発しており、世界最大規模の生物兵器プログラムを密かに運営していました。
また、すべてのウイルスがそうであるように、MRAVも突然変異を起こし、さらに致命的なものになる可能性もあるのです。もしこの生物兵器が、現在開発されたワクチンに耐性を持つようになれば、非常な危険な事態になりかねません。
ソ連はこの他にも様々な生物兵器を開発しており、世界最大規模の生物兵器プログラムを密かに運営していました。
このプログラムは少なくとも1920年代から1992年まで続いていましたが、この計画はロシアによって密かに継続されている可能性もあります。
他にも、私たちが知らないだけで、研究所で開発された生物兵器が数多くある可能性も十分にあります。世界を滅ぼす生物兵器が、今もどこかの冷凍庫に眠っていて、放たれるのを待っているのかもしれません。
他にも、私たちが知らないだけで、研究所で開発された生物兵器が数多くある可能性も十分にあります。世界を滅ぼす生物兵器が、今もどこかの冷凍庫に眠っていて、放たれるのを待っているのかもしれません。