今日はぐずついた天気だったので、ここのところの慌ただしさをやわらげるため 「父親たちの星条旗」を見てきました。
太平洋戦争中、唯一、米軍の死傷者が日本を上回った激戦地「硫黄島」を舞台にした日米2部作の第一作目である。 リアリティある戦闘シーンは、闘いの恐ろしさを表現してあまりあるものであるが、見終わって感じたのは、日本を敵対視する視線で映画は作られておらず、映画の主体は、硫黄島終了後の3人の英雄の苦悩と葛藤でした。彼らを英雄として祭り上げ、国の政治に利用しようとした政府、英雄でありながら人種差別を受ける一人の兵士・・残された家族の悲しさ・・戦争は誰のためのものでもないということをテーマにした作品はこれまでいくつかありましたが、この作品はそれらとは趣を異にしていると思います。 12月公開の、日本から見た「硫黄島からの手紙」は、もちろん見る予定だ。
出口のない海の人間魚雷’回天’の構想者は下呂出身の方です。この作戦を成功させる為自ら訓練に挑み殉職死されました。艦内で亡くなるまでいろいろな記録や遺書を書かれていますが、海老蔵演ずる若者と全く同じ時間の使い方をしていました。作者もこの軍人の事を引用されたと思います。
硫黄島の日本軍の好戦が米軍のより強力な軍備と強行な作戦、島占領後は本土無差別空襲に導いたと聞いています。
そうですね、戦争映画多いです。来年も石原慎太郎原作の特攻作品もありますし・・今回の作品は、一つの闘いを両方から見たというのは、敵味方ということではなく、戦争という闘いそのものをとらえたという点で、映画史上初ではないでしょうか。そういう点で、二作目がとても気になります。