朝4時に起床・・・晴れ男の響きもむなしく、当日は朝から大降り。朝食を5時に取り、都内から離れたところに宿泊していたので6時15分には出発した。駅で偶然知り合った地元ランナーと移動して、7時15分頃に新宿駅に到着した。新宿駅から都庁まではゆっくり歩いて10分程度だったかと思いますが、通路はご覧のようにランナー、ランナー、ランナー・・・。警備員は「この先、着替えするスペースはありますので立ち止まらないで・・」とコールしていたが、何となく怪しかったので、途中通路で着替えを済ませて会場入りとなった。 予想通り、スタート会場の都庁一階通路などはランナーでごった返しており、床は雨でべたべたで、ゆったり着替えをすることはできなかったので、事前に着替えていて正解でした。
写真がぼけているので分かりにくいですが、通路はとにかくランナーだらけ。ニュースなどで話題となったトイレ待ちの件ですが、これは場所によって大きく違っていました。駅からの流れで一番近いトイレは、一個所に30人以上のランナーが並んでおり、それを見た瞬間に「出るものも出なくなる」ような感じだったので、とにかく奥へと進みました。僕自身、胃腸系が弱いことから、大会前は精神的なこともあって、必ず「大きいほう」を確実に対応しないと、走れるような状況ではないわけです。時間は既に8時・・・やや焦りながら探していると、トイレ5基に並んでいるのが30名程度・・・「ラッキー」とばかりに、お腹から物体が下がってくるのがわかりました。(笑)
そして、屋根のない所を見ますと・・・・写真の左側を見て下さい。トイレがおそらく20基以上は置いてあるのですが、誰も並んでいません。あまりに雨がひどくて誰も気づいていなかった・・そんな感じなのです。トイレを案内する係員もいないため、こんなことが発生していたのです。「総数600基でもトイレ不足、ランナー泣かせの受付会場」というような報道が行われていますが、現実にはこういうことなのです。
ワンウェイのコースのこの大会、ランナーの荷物をどうするかと言いますと、80×60㎝のビニール製袋が手渡され、それのみゴールまで運ぶというシステムでした。事前に大きさは知らされていましたが、現実の大きさがあまりイメージ出来ずにいましたけど、ご覧のように相当大きくて、普通のデイパックならすっぽり入る大きさでした。ところが、スタート時間9時10分に対して、荷物預けリミットが8時30分と設定されていたこともあって、私自身は8時15分には預けに運搬トラックのところまで行きました・・・・で、すでにここから悲劇が始まるわけです。トラックは屋根のないところに止まっており、着替えを済ませたランナーがそこへ行くまでの間に既にずぶ濡れ・・・気温5度と相まって、いや~な予感がしたわけです。
この写真を撮った位置は、都庁の二階部分の道路で、僕の奥が選手の並ぶ位置です。テレビで「みんな同じポンチョ着ているな~」と思われたことでしょうが、このポンチョは荷物預けると渡される物で、濡れてしまってからいただいたわけです(泣)しかし、最終的に30キロ過ぎまでおつきあい頂いた、暖かくありがたい物でした。持って帰りたかったのですが、さすがに走るにはじゃまだったのと、ナンバーカードが見えないため脱がざるを得なかったのです。メトロさんには申し訳ないですが、会社ロゴはゼッケンからはずれる部分にしていただかないと、まずいと思います。今年の土砂降り状況では仕方ないことですが、ほとんどがゼッケンを隠してしまっているランナーばかりでしたので、勝手に走るランナーがいたとしても、チップを確認しない限りわからない・・・そんな状況だったわけです。
8時15分に荷物を預けた私は、すぐに指定されたスタート地点に並ぶこととしました、並ぶエリアはA~Kまであり、陸連登録ランナーから始まり、申告タイム順に並びます。僕は3時間30分で申告してEエリアでした。正確ではないかもしれませんがEエリアだけで6000人ということでしたが、僕はその最前列を陣取ったしだいです。意気込みだけは・・ということですね。ですが、この欲張りが悲劇を生むことになりました・・・8時20分頃から並んでスタート時間までの50分間、雨の中を待っていたわけです・・・まぁ、ほとんどのランナーがそういう状況だったわけです。寒かったことは寒かったですが、もちろん、これから始まる日本最大のマラソンに対する期待と興奮は、それを上回るものでした。
3万人が一斉にスタートするとどうなるか・・事前の予想では最後尾がスタートラインを通過するのに30分かかるとされていました。そして、最後尾に並ばざるを得なかったbakaちゃん(トイレ待ち被害者?)の話では、やはり25分かかったとのことです。トップは8キロ通過という時間です(笑)そして、Eゾーン最前列に並んだ僕は、意外と走れるスタートに驚きつつ、石原都知事のすぐ横を通過した際に時計を見ると、何と2分30秒・・・予想に反して好タイムで通過したのでした。
ですが、悲劇の予感は的中。スタートする直前から、下腹部前部に違和感が・・・「お・・おしっこ」。
そのままスタートし、1キロも走らないところでコンビニ(サークルK)を発見・・岐阜ならば当然存在するトイレは「トイレありません・・」ということで、焦って地下街へ進入・・・この時、周りの人たちは「こいつ、もうさぼってなにやらしでかす気か・・」という視線・・・ですが、危機的状態のためトイレをとにかく探す。・・警察官に聞いてようやく発見。生き返る。この間5分以上。さらに脱いだ手袋は、手がかじかんではめることができず、ボランティアのおばさんに頼んで、はめてもらう。この間おそらく3分。計8分の休憩タイムを既に消費してしまったのです。記録を狙っていた頃なら、当然走りながら用をたしていくわけですが・・・・その3に続く。(明日以降かな・・)
※走行中の写真は、一緒に参加した「くにさん」からお借りしています。