閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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米国エリートの黒い履歴書 秘密結社・海賊・奴隷売買・麻薬

2022年10月26日 | 書評 歴史

米国エリートの黒い履歴書 秘密結社・海賊・奴隷売買・麻薬/スティーブン・ソラ/立木勝/三文社

あまり語られることがないアメリカ史の裏面史について家系を意識して述べられた本。
中でも秘密結社へのコネを通じて、奴隷売買、麻薬取引で財をなしたエリート階級は、その家柄、資産を子孫に継承しているとされる。宗派的には、清教徒が多いとみられ、プロテスタント的キリスト教社会は、イスラムなどの異教徒や黒人、黄色人種に対し、搾取の対象としかみていない。
この本に記述されていることを黒人、中国人が読んだら、奴隷売買やアヘンで大儲けした家系に対し、報復するのではないかと思うほどである。
アメリカは自由社会と言われるが、その自由とは、この本によれば、人としてのモラルに違反していても逮捕されるような事案でなければ何をやっても構わない、そうして得た資産は子孫に相続することが保証されることを意味するようだ。少なくとも、逮捕され収監されたホリエモンよりも悪質なビジネス取引がアメリカ社会では横行していると考えざるを得ない。

出版社は、あまり馴染みがない会社だが、翻訳は問題なさそうなレベルであるようだ。


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