閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

不毛地帯

2011年07月25日 | 書評 小説
不毛地帯/山崎豊子


戦中は参謀として戦後はシベリア抑留、伊藤忠商事の会長を務めた、瀬島龍三氏をモデルとする小説である。
この小説では、10年以上に及ぶ過酷なシベリア抑留生活が描かれている。
私は、小説としては素晴らしいと思うが、実際にモデルが語らないため、この小説のモデルがこのとおりの抑留生活だったかどうかは確認できていないので、この小説をもって瀬島龍三氏の人格を評価されることは避けるべきだと思う。

文章のうまさは認めるが、この本を含め、盗作疑惑が絶えないところをみると、この小説はひょっとすると、著者の政治的思惑、あるいはモデルのイメージ戦略の目的のために頼まれて書かれた本かもしれないので、読まれる方はその点に留意いただきたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%B1%8A%E5%AD%90
評価
[編集]「日本のバルザック」と呼ぶファンがいる一方、盗作疑惑が何度も指摘されている。参考とした資料をほとんど脚色せず作品に反映させたため、盗作との指摘を資料の執筆者から何度も指摘を受けている。よって盗作問題については、「資料の引用」とするか、「盗作」と取るか意見が分かれる所である。
フィクションに実話を織り込む手法は激しい批判を浴び、また『大地の子』をめぐって遠藤誉・筑波大学教授から自著「卡子(チャーズ)―出口なき大地―」に酷似しているとして訴えられる(遠藤誉『卡子の検証』明石書店を参照、なお訴訟自体は遠藤の敗訴が確定した)など、盗作疑惑がしばしば取りざたされた。1968年、『婦人公論』に連載中だった長篇小説『花宴』の一部分がレマルクの『凱旋門』に酷似していることを指摘された事件もその一つである。山崎は、秘書が資料を集めた際に起った手違いであると弁明したが、その後さらに芹沢光治良『巴里夫人』や中河与一『天の夕顔』からの盗用も判明したため日本文芸家協会から脱退した(1969年に再入会)[3]。1973年には『サンデー毎日』連載中の『不毛地帯』で、今井源治『シベリアの歌』からの盗用があるとして問題となった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« GHQに焚書された「欧米列... | トップ | 真っ当な日本人の育て方 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿