男子体操の内村とウクライナの選手の演技を数種目続けて見た。
どちらもほとんどミスらしいミスがなく
この4年間、極限まで練習した成果を出した。
ウクライナの選手が獲得したポイントは終始内村をリードし
最終種目で、内村が逆転、金メダルを獲得した。
演技終了後、二人は、互いの健闘を称え合った。
内村選手は、表彰台で君が代を斉唱していた。
非常にストイックな光景だった。
2位のウクライナの選手、3位のイギリスの選手が、内村選手を褒めている言葉がまた凄い。
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http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2016/other/gymnastics/20160811-OYT1T50096.html?from=ytop_top
内村は「みんなのお手本」…3位の英選手脱帽
2016年08月11日 18時35分
体操男子個人総合の五輪2連覇、世界選手権と合わせて世界大会8年連続優勝の偉業を達成した内村を世界のライバルもたたえた。
2位のべルニャエフは「これまで一生懸命、彼の後を追ってきた。すいすいと簡単にやっているように見えてすごい。一緒に競技できることは素晴らしい経験」と語った。3位のマックス・ホイットロック(英)は「彼はみんなにとってのお手本。最後の鉄棒は言葉にならなかった。クレイジーという言葉を使うしかない」と脱帽した。
2016年08月11日 18時35分
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選手たちは、競争しつつも、互いに交流し支え合ってオリンピックに出場したのだろう。
そして、驚くべきことにウクライナの選手は最終種目での採点についての記者の質問を一蹴した。
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http://www.sankei.com/rio2016/news/160811/rio1608110132-n1.html
「採点はフェアだ」王者・内村航平を庇った銀・ベルニャエフの男気 優勝にケチつける記者に「無駄な質問だ」
体操男子個人総合で金、銀、銅メダルを獲得した3選手の記者会見が行われ、金メダルの内村航平に、海外の記者から「審判からかなり好意的に見られているのでは」と、優勝に“ケチ”をつける質問が飛んだ。内村は「全くそんなことは思わない。どんな選手にも公平にジャッジしてもらっている思う」と冷静に語った。
一方、この質問に嫌悪感を示したのが銀メダルのオレグ・ベルニャエフだ。内村に続いて口を開き、「採点はフェアで神聖なもの。今のは無駄な質問だ」と強調。採点が内村に有利に働いた可能性を指摘した記者を一蹴した。
またベルニャエフは、内村のことを「(体操界における)水泳のフェルプス(米国)のような存在。すでに伝説だ」と最大級の賛辞を贈った。
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オリンピック精神らしい発言を久々に見た。
そういえば、ロシアの世界的なフイギアスケート選手だったプルシェンコが金メダルに縁がない浅田真央びいきだったことを思い出した。
プルシェンコがクワンが!真央のフリー演技に世界の名スケーターたちが感動
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/237029/
【その人気は世界規模】浅田真央選手のロシアでの人気も高すぎる!!
http://laughy.jp/1429242779136118569
当時、浅田真央がプルシエンコと演技する姿を見て、プルシェンコが最愛の人ではないかと思ったくらいである。
体操のウクライナの選手の場合については、互いにベストを尽くしたことを互いに知っているがゆえに、そういう発言があるのだろう。
私が見た感想だが、技そのもののキレはウクライナの選手の方が上回っていたように思うが、ロシアの選手は体の軸が時に中心線からブレていることがあった。
内村の演技は、静と動があり、バランスがとれ基本に忠実な印象があった。ただ、体操だけは、各国のどの選手の追従を許さないレベルであると思った。
日本にこんな素晴らしい体操選手がいて、オリンピック個人体操2連覇という偉業がどれだけ凄いことなのか、改めて知った。
内村選手は、21世紀の偉大な体操選手として、長く記憶に残るだろう。
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