コミンテルンの謀略と日本の敗戦/江崎道朗/PHP新書/2017
新書として刊行された歴史書であるが、大東亜戦争をロシア革命、コミンテルンと関連づけて分析したもの。
植民地解放が、第3回コミンテルンを源とする戦争スローガンであること、植民地解放を戦争目的にした場合は、いつまで経っても戦争が終わるどころか、日本においては敗戦革命のリスクが高まることを意味する。
大東亜戦争を植民地解放と関連づけた歴史観で検証する際は、レーニンの言動と関連づけて、戦争主導した政治思想を分析する必要があるように思う。
陸海軍軍人の中に、かなりの共産主義者がいたという前提で検証しなくては、大東亜戦争の全貌は見えてこないということである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます