笑いのこころ ユーモアのセンス/織田正吉/岩波書店/2010
普通に読めばエッセイ集なのだが、笑いを誘うユーモア、ジョークの大家が書いた本なので、高尚な視点から書かれた本となる。
この本が何より素晴らしいのは、多様な視点、多様な見方を提起していることだ。
お堅いことで有名な岩波書店からこのような本が出版されることは奇蹟に近い。巻末に参考文献リストが載っている。
笑いの世界、その辺の芸人が語る薄っぺらいものではなく、奥深い世界であることを知らしめる内容に仕上がっている。と同時に、とかく真面目に考え過ぎる人に、お薦めしたい一冊である。
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