ロスチャイルド家 ユダヤ国家財閥の興亡/横山三四郎/講談社現代新書/1995
陰謀論の世界で有名なロスチャイルド家の歴史的経緯を簡潔にまとめた入門書。
文章的に良く纏まっており、書評的に評価が高い本なのであるが、著者は、この分野についての続編をなぜか残していない。
ロスチャイルド家に間接支配されていると言われる、アメリカが情報通信分野の技術を生命線としているが、この本では、ロスチャイルド家が国家を支配するほどの財閥になるまでの過程で、国家管理の情報伝達機能を有し、駆使していたことが書かれている。
最近になって、アメリカが覇権を維持するために、ファーウエイなどに情報通信分野の覇権を渡す訳にはいかないということを、トランプ政権は中国に対し、制裁という形で示していることは、この本を読むと納得できる。
いろいろな意味で、示唆に富んだ一冊であると思う。
今年も大変お世話になりました。
お体くれぐれも大切に
良い新年をお迎え下さいませ。
今年は、外出がままならない1年でした。歴史書ばかり読んでおりますが、昔起きたことも、今年起きたことも、動機的に目新しいものはないような気がしております。
来年も宜しくお願いします。
良い年をお迎えください。