§23 おふくろさん

今まで家族と一緒に行った海外旅行を公開してしまったワケですが、これでムネオのマザコン疑惑が浮上してしまったかと少し後悔しておるのでございます。^^;）

実はオフクロと一緒に旅行したのは、国内外含めても今までお話したたったの３回だけなのでございます。

ロシアの旅の船酔い事件の私の薄情さに根にもった？オフクロは、2度と私を旅行に誘うことが無かったのでございます。😅

本当は私が仕事で広島、大分と2年間ほど東京から離れてしまったからなのでありますが・・・。（笑）

しかし、若い時からず～っと働きづめだったオフクロは、やっと自由気ままな時間と生活を持てるようになりまして、その後もアチラコチラの海外ツアーに独りで参加し続けておりました。

まさに海外旅行が老後の生甲斐だったようでございます。（笑）

時々、電話で話すことがあると、この前はヨーロッパに行って来たとか、シルクロードの旅は素敵だったとか・・・。（笑）

年に1度か２度の海外旅行を楽しみに、亡くなる３年前ぐらいまで続いていたようでございました。

オフクロは残念ながら、今から１４年前に病気（癌）で他界してしまいましたが、今回のブログに旅行記を書くにあたって、旅行のアルバムを引っ張り出して眺めておりますと・・・、

やはり胸がじ～んと熱くなる思いでございます。(TдT) アリガトウ😭

§22 Short Story-3

俺は夢を見ていた・・。
暑く熱いクアラルンプールの昼下がりだった。

街の中はギラツク太陽から逃れるように、人通りも少ない。
モスリムの女達は一様に白いベールを頭から被り、
イスラムの教えに従い髪毛を隠しながら歩いていた・・。

アロー通りのホッカーレストランで、
俺はカールスバーグのグラスを傾けていた・・。
屋台の裏の厨房から、いつものように饐えた臭いが漂っていた。

俺の額からは汗が噴出し、背中もグッショリと汗に濡れ、
シャツが肌にへばり付いて俺の異常に盛り上がった広背筋が透けて見えている。

俺の隣でSandyが黙って氷を浮かせたコークを口に運んでいた。
ヤツの白く細い肩が薄っすらと汗ばみ、ノースリーブから
怪しく光っていた。

俺はレイバンのサングラスの奥から照りつける太陽を睨みつけ、
思わずドスの効いた声で呟いた・・。

「too　hot」・・・・Sandyは黙って頷いた。

俺は３本目の瓶を空にしてから静かに椅子から立ち上がった。
そして、俺はあまりの暑さに耐え切れず、ヤツに目で合図を送った。

「run away! Kakin kakin!」　（逃げろ～！早く早く！）



俺とＳａｎｄｙは夢中で走った。
アロー通りからフォンチューナホテルの角を曲がり、
ブキビンタン通りへと走りぬけ、ＫＬの常宿であるフェデラルホテルの
612号室へ駆け込み、二人はベッドに倒れこんだ・・。

息が苦しい・・。俺もヤキが回ったもんだ・・。
俺は大きく深呼吸を繰り返し、そっと目を閉じた・・・。

昨夜のあの一勝負が俺の運命を変えたのだ。
俺は所持金の10,000M$を全部黒に賭けたのだった。
「これが最後だ。今夜はツイている、絶対に勝てるぞ！」

ルーレット台をカラカラと玉が小刻みに動きながら、そして止まった。

ディーラーは無表情に叫んだ！

「eighteen　RED　mark. even number！」

俺は愕然とし、その場に立ち尽くしていた。
俺は最後の大勝負に負けたのだった・・。
もう金が無い・・。
ホテルの宿泊代もメシを食う金も一瞬にして失ったのだ。

　　・・・・・・・・・・・・・

誰かが俺の肩を揺すっている。
俺は深い眠りからやっと目覚めた。

「アンタ、ご飯出来たよ～！」

§21 Short Story-2

あれからもう３回目の夏がやって来た。
しかし、俺はあの日からどうやら時間を止めてしまったらしい・・。
俺の腕に巻かれたROLEXは唯の男の小道具にすぎないのだ。

俺はさり気なく最後の１本のマルボロに火を点けた。
ジッポーのオイルが微かに匂う。
潮風が俺の頬を撫でて行く・・・。

俺はタバコをくわえながら、遥か遠くの水平線を力なく眺めていた。

その時、俺は背後に人の気配を感じ、自然と身構えた。

「ねぇ～、もうお肉焼けたよ～！」

荒川の土手をバーベキューの匂いが漂う夏の日の昼下がりであった・・。

§20 Short Story-1

セミの鳴き声が遠くから微かに聞こえてくる夏の昼下がりである。
強烈な陽の光が水面に反射し、俺の褐色の肌をジリジリと焦がす。
俺はサンオイルと汗で濡れたレイバンのサングラスをそっと外した。

あの日も熱かった。
そして今日と同じように静かだった・・・。

一瞬、あの時から時間が止まっているかのような錯覚に陥った。
「熱い！」俺はクーラーボックスに手を伸ばし、
カールスバーグを1本掴みあげ、乾いた俺の喉に一気に流し込んだ。
俺の横でヤツが微かに寝息をたてながら、気だるそうに眠っている。

そう・・、あの日も同じように熱い午後だった。

Sandyは俺にカールスバーグの蓋を開け、そっと手渡してくれた。
そして俺の耳元で甘く囁いた。

「Alex・・ I like you.　How do you think of me?」

俺にとっては何度も聞きなれたセリフだった。
俺はカールスバーグを一気に喉に流し込みながら、ヤツに答えた。

「How much?」

§19 運転免許証

私が自動車の運転免許証を取得したのは、実は７年前の４９歳の時なのでございます。(゜Д゜;)

要するに会社を辞めた後、時間がタップリとあったので自動車教習所へ行くことに決めたのでございます。（笑）

東京で生活していますと、特に車の運転を必要としないので、今まで取りそびれてしまったワケでございます。^^;）
その頃、筋トレ好きのムネオは、ある目的のために西葛西のティップネスに毎日のように通っておりました。
その西葛西駅の近くに自動車教習所があるのを知っていましたから、ちょうど場所的にも都合が良かったワケでございます。

教習所に申し込みに行ったのは、会社を辞めて今までと生活リズムの違いに戸惑う精神的ダメージのリハビリも終わった９月の初めでございます。

やはりサラリーマンを２７年以上続けていたワケですから、会社へ出勤しなくなってから１ヶ月間ぐらいは、情緒不安定かなぁ～？
って少し感じておりました。^^;）


各費用を支払って、いよいよ運転教習の開始でございます。

暫くの間は、教室で交通マナーのビデオを見せられたり、学科教習やらハンドルの回し方など単純な練習の繰り返しでございます。

私は何といっても奥様連中とか遊び盛りの学生さん達よりも、たっぷりと時間とカネを持っていましたから、運転教習は毎日２時間づつ予約して最短で取得しようと目論んでいたのでございます。（笑）

週一度の教習所の定休日には毎週奥多摩に山歩きのトレーニングに行き、それ以外は毎日教習所に通ったワケでございます。

同日に入所した、金歯ピカピカのオバサンや、リストラされた冴えないハゲオヤジや、オンナのことしか頭に無い眼つきの悪りいヤンキーのアンチャン達には負けるワケにはいきません。（笑）

　嗚呼・・、

　オレはなぁ、お前らとは違うんだよ・・！

　リストラされたんじゃないんだよ・・！

　自分から会社辞めたんだよっ・・！（笑）

私は３４時間で平日ヒマ人グループの中で
ダントツの首席で卒業したのでございます。（笑）


どうも相性が悪い３０代半ばの目つきの悪いアホ教官だけが、私の初心者とは思えないドライブテクニックを多分嫉妬からか認めてくれず、「ハイ、もう一回ですな！」ってほざきやがって、
２時間も予定よりも多くやらされたのでございます。（笑）
（仮免試験と路上教習の２回だけ落とされました。）
何時かこの教官を轢き殺すぜ！（笑）

まぁ、一般的には中高年になると　年齢×１万円　は掛かると言われていますので、約３２万円で卒業出来たのですから、まぁ本当にかなり優秀な生徒であったと思っております。（笑）

結局、９月中に取得する予定がアホ教官のために、予定していた旅行と重なってしまい、３週間の旅行から戻ってから卒業試験を受けたので、運転免許証を手に入れたのは１０月の終わりでございます。

余談ですが、あのヤンキー達って、本当にバッカですねぇ～！ｗ
卒業試験間際には、コンピュータを使った学科試験の模擬テストを何度も繰り返してやるんですが、私は何回やっても９４点以上はとれたんですが、葛西近辺のヤンキー共は普段から無免許でブイブイと車に乗ってるもんですから、実技教習は成績が良いようだけど・・・。（笑）
何しろ学科試験は引っ掛け問題が多いのですが、アイツらバカだから全～部引っかかっちゃうんです。（笑）
何度やっても７０点ぐらいしか取れなくて、教官からドロップキック喰らってましたぁ・・。（笑）

　　

　※尚、運転免許証はＡＴ限定ではございません！
　　 マニュアルでっす！（ここんとこ重要ｗ）