以前、同窓会の編で触れた中学校の同期会のことを書いてみます。
1993年4月某日(日)、新宿の西口にある”新宿モノリス”でなんと28年ぶりの同期会が行われたのでござます。
2年ほど前から、有志の方10人ぐらいが集まりだして、是非、本格的に先生もお呼びして正式な同期会をやろうじゃないかと準備していたようなのでございます。
私も2年前から連絡を受けていたのですが、その頃、海外出張で忙しく、日本にいないことが多く、出席出来なかったのでございます。
2年後が卒業30周年にあたるため、今回はプレ30周年同期会として開催されました。
私は、この連絡を受けてから、昔のイメージで出席したいと自意識過剰にも5kgのダイエットを行い出席したのでございます。(笑)
会場に出向くと、懐かしい顔が揃っておりました。
直ぐに名前を思い出せる人、名前を名乗られてもどうしても思い出せない人もいましたが、歓談しているうちにみんな中学時代の顔に戻って行くのでございます。(笑)
私は一人の女性との再会を何よりも楽しみにしておりました。
その女性とは、大学2年の時、通学途中の某駅で中学卒業以来、まさに偶然再会したのでございます。
中学3年生の時、同じクラスになり、何となく意識していた人だったのでございます。
中学時代は彼女と会話した記憶もありません・・。
「あの・・、もしかして○○中学だったムネオ君?」 ^^)
「エッ?そうですが・・・、アッ!Y田さん?」
それから二人は青春時代の思い出を共有する親しい仲になったのでございます。^^;)
お互いに言葉では結婚を約束することはありませんでしたが、心の中ではそうなるつもりでお付き合いを続けていたのでございます。
しかし、大学を卒業して社会人となってからは、仕事も忙しくなり、又、仕事を覚える為に会社の先輩達と行動することが増え、彼女とデートするよりも、いつしか会社の仲間と飲み歩く方が楽しくなってしまったのでございます。
私は次第に連絡をとる回数も減り、二人のお付き合いを自然消滅させていたのでございます。
24歳で自然消滅してから、彼女が結婚しているのか、していないのかも知らず、今回の同期会に臨んだのでございます。
彼女との再会は多分20年ぶりであったと思います・・。
私は昔の仲間と談笑しながら、それとなく彼女を探しておりました。
大勢の出席者の中から、私はすぐ見つけることが出来ました。
20年の時は過ぎていますが、すぐ彼女だとわかりました・・。
20年前のまま、幸せに歳を重ねている印象でございます・・。
彼女の方もやはり私を意識していたようです・・・。
ニコッと笑いながらコチラを見ていました・・。
私は彼女を見つけると、早速彼女の方へ近づいて行きました。
「どうもお久し振り・・。どう元気だった?」と私。
「うふふ、ムネオ君立派になったねぇ・・!」と彼女。
彼女の胸の名札を見ると、昔のままのY田となっていますが、ただ字が違っていました・・。
「ん?結婚したの?」
「うん、字が違うけど同じ名前の人と10年前に結婚したよ・・。」
「そうか、そうだろうなぁ・・・、当然だよな・・。」
(;つД`)
いったい何を期待していたのでしょうか?
何故か急激に落ち込むムネオでございました・・。(笑)
「ところでムネオ君は結婚したの?フフ」 ^^)
「イヤ~、残念ながらまだ独身なんだ・・。エヘヘ」
「へぇ~?ホントなの~?」 ^^)
もうなんだか一気に20年の月日が本当は夢だったのではと思えるような錯覚に陥る妙~な気分でございます・・。
「ヨッ!ムネオ、元気そうじゃん?」
「オッ!まあな・・。」
久し振りに会う昔の友人達との会話も、もう完全に上の空でございます・・。(笑)
そして3時間の予定だった1次会はあっという間に終了です。
そして2次会は同じ建物内に準備されており、久し振りの同窓会だった為か、ほとんどの方が2次会までは出席したのでございます。
1次会は立食パーティーでしたが、2次会はテーブル席でございます。
彼女は親しかった女性友達のグループから離れ、私の横に自分から座ってくれました。
(´∀`*)ウフフ
私と彼女の過去はある女性を除いて、誰も知らないはずです。
彼女のことを好きだったらしい男どもの羨望の眼差しを受けながらも、二人は思い出話に夢中でございました。
私は酔った弾みで、言ってしまいました。^^;)
「ねぇ、50歳なったらオレと結婚しようか?」
「主人は10歳年上だし、娘が一人いるけど自分の子じゃないし、いつ別れてもいいよ・・。」
「来年でもいいよ・・・・。アハハハ」
「でも子供はもう産めないよ。子供が欲しかったら、もっと若いお嫁さんをもらわなくちゃ・・。アハハハ」
「ネェ、さっきムネオくんのこと見つけた時、私、胃が痛くなっちゃった・・。何故だろうね?アハハハ」
「 ・・・・・・・ 」
この後、まだ時間の許す方は3次会を地元に戻って行うことになり、みんなはぞろぞろと新宿駅に向かったのでございます。
(新宿から急行で20分ぐらいの駅が地元です)
私と彼女は当然、学生時代にデートした思い出の場所へ二人で行ってみることになり、そっと抜け出したのでございます。^^)
3次会は地元ですし屋をやっている人がいて、そこへ20人ぐらいが集合したそうでございます。(女子生徒が婿をとって)
そこで二人がいないことに気付き、事情をしっているある女性は大慌てしたそうでございます。(笑)
翌朝、午前6時に彼女の家に電話が掛かってきたそうです。
こんなに早く、電話があるなんて誰だろう?と出たところ・・、
「何だ、帰っていたんだ?」と開口一番言われたそうです・・。(笑)
てっきり、二人は仕事も家庭も捨て、恋の逃避行に走ったんじゃないかと心配で眠れぬ一夜を明かしたそうでございます。(笑)
後日、その話を聞いて二人は大笑いしたのですが・・、私は一瞬、顔がこわばったことを覚えています・・・。
嗚呼・・、やっぱりオレの人生はどこかで間違えたな・・。
同期会から、1週間は溜め息ばかり・・、
仕事もまったく手つかず状態でございました・・。(笑)