人間長いことやっていますと、ドジな話も沢山あるのでございます。
ある金曜日のこと、会社の帰りに会社の同僚のA木嬢と軽く一杯飲んで帰ることになりました。
A木嬢は、ジム仲間でもあり、飲み仲間の一人でございます。
会社の顧問弁護士の娘で、コネで入社してきた必殺アソビ人でございます。w
いつも行く赤ちょうちんの店に入りました。
入口近くのカウンターに二人で座り、脱いだ上着を後ろの小さなテーブルの上に、カバンと一緒に置いたのでございます。
いつものように・・。
生ビールと焼き鳥で良い気持ちになった頃でございます。
入口のドアがガラガラと空き、サラリーマン風のオッサンが二人で入って来ました。
「8人ぐらいなんだけど入れますかね?」
「すみません、今日は奥もイッパイなんですよ・・。」
と店のオヤジが言ったのですが、外で待っていた仲間がドドドっと4、5人が店に入って来ました。
私の後ろで「どうしても無理っすかねぇ~?」とか言いながら、しつこく諦めない様子で中々店を出ようとしません・・。
一人は店の奥を覗き込み、空いていないか確認しています。
(-Д-)ダ、ソウダ( ゜Д゜)ドルァ!!
私は結構いい気持ちにほろ酔い加減でしたが、ちょっとウザイ客だなぁと思った程度で、全く気に留めていなかったのでございます。
しばらくして、やっとその客達は諦めたそぶりで、店から出て行ったのでございます。
私は翌日の土曜日から長崎の福江島へ日帰り出張し、日曜日は休んで月曜日から米子、釧路へと出張の予定でございました。
ちょうど8時頃、「じゃぁ今日はこの辺で帰りますか?」
ってことになって、「マスター、お勘定!」
と帰り支度を始めたのでございます。
後ろのテーブルに置いてある上着の内ポケットに入っているはずの財布を出そうとしましたが、財布がありません・・。(;・∀・)ハッ?
アレ?会社に財布を忘れてきたかな?
ん?そんなはずないな・・。もしかして、やられたか?(|| ゜Д゜)ガーン!!
いっぺんに酔いが醒め、血の気が引いてくるのがわかりました。
私は直ぐ会社へ携帯で残業している後輩達に電話してみました。
「あっ、オレだけど、ちょっと机の引き出しに財布が入ってるか見てくれる?」と・・・。
「財布ですか?無いですよぉ~!」と後輩が心配そうに言います。
「そうか、いや、どうも財布をすられたらしいんだ・・。」
「今日は何人残ってるの?」
「え~と、6人いますが・・。」
「そうか、悪いけど10万ぐらい都合して○○にいるから持ってきてくれねぇか~?」
「エッ、マジっすか?」と後輩達・・・。w
財布を盗まれてしまったのですから、クレジットカードも無ければ銀行のキャッシュカードもありません。
明日は土曜日ですから、銀行もお休みです。
家に帰っても1円玉と五円玉の小銭が缶カラに入ってるだけでございます。(笑)
それに明日の出張は朝9時の出発ですから、とてもカネを工面している時間はありません。
午後一番から施主と大事な打合せを約束していますので、延ばす事も出来ません。
財布の中には現金2万5千円ほどと、飛行機のチケットが15万円分ほど入っていたのでございます。
どうにかして、20万円ぐらいをかき集めないと、明日からの出張に行くことが出来ないのでございます。
後輩達が、半信半疑で8万円ほど持って来てくれました。
やっぱり日頃、ただ酒を飲まして飼いならしておいて正解でっす!w
「悪いな、来週出張から帰って来たら返すからな・・。」
と言って、A木嬢と駅前の交番へ盗難届けを出しに行ったのでございます。
残りの10万円はA木嬢が銀行から下ろして貸してくれました。
自分が誘った手前、少し責任を感じているようでした・・。(笑)
預金に残高が無いので、キャッシングで下ろしたようです・・。w
A坂見附の交番に、財布を盗まれましたと告げると、
「あぁ、ぶらんこスリにあったんですなぁ・・。
最近この辺でもそういう被害が多いんですよ・・。フムフム・・」
「じゃぁ、先ずこのリストから該当するカード会社に電話して、
カードを停止してもらってください。」
それから、盗難届けの調書を作りましょう・・。フムフム・・」
私はカード会社5社にカードの盗難事故にあった旨を伝え、即刻使用停止にしてもらったのでございます。
しかし、夜の9時頃でしたが、電話が中々つながりません。
紛失や盗難届けが殺到しているのでしょうか・・?w
5社全部に連絡がついたのは、10時を過ぎてしまいました。
窃盗団は○国系が多く、その中に日本人が数名混ざってグループで行動しているそうでございます。
現金は元々あてにしていないようで、カードを盗むと即、家電量販店や貴金属店に行き、怪しまれない程度の換金しやすい商品を買いまくるのでございます。
(15万~20万円程度の腕時計か、金のネックレスが多いようです)
私の場合も、盗まれてからカード会社と連絡がとれるまでの
1時間半~2時間の間に、新宿のヨドバシカメラや、新宿の地下街の貴金属店で80万円ほどの不正使用をされておりました。
o(`ω´*)oプンスカプンスカ!!
もちろんこれらの不正使用は、保険で処理され私に請求はありませんでしたが、色々とカード会社から何度も確認の電話があったり、盗難にあった状況を説明しなければなりませんでした。
私はなぜぶらんこスリって言うんですか?と警官に尋ねますと、
壁に吊るした背広のポケットをあさり、出て行ったあとに背広がユラユラと揺れていることから、ぶらんこスリと呼ぶんだと教えてもらいました。(笑)
出張は無事に予定通り済ますことが出来、飛行機のチケットもビジネスクーポンであったため、換金出来ないので自分が弁償することも無く、現金2万5千円と古びた財布だけが被害にあっただけで済みました。
それから約半年後、あるカード会社から電話がありました。
「2ヶ月ほど前、中国の○○市で買い物をされましたか?」
と言う電話でした。
私は「まだ中国には行ったことがありません!」と言うと、
盗難届けの出ているカードが使われたのだそうです。(゜Д゜ )ハァ?
嗚呼・・、恐ろしや、某国のぶらんこスリの窃盗団め・・。w
キタ━━━━ヽミ▼血▼メ彡ノ━━━━!!!!