ブランコのむこうで (新潮文庫)星 新一新潮社このアイテムの詳細を見る |
星新一さんは、高校時代によく読んでいました。
主に、ショートショートばかりでしたが・・・
当時は、どちらかといえば、小説よりも、漫画の方が好きでした。
最近になって、また、久しぶりに星さんの作品を読もうと思い、
おそらく読んでいなさそうな長編を選びました。
ある日、学校の帰りにぼくは、自分にそっくりな少年を見かけ、
あとをつけて行くと、知らない人の家に閉じ込められてしまう。
ぼくが、おそるおそる家の中を振り返ると、そこは・・・
夢の国に迷い込んでしまった、ぼくの冒険を描いたファンタジーです。
少年の視点で描かれたかわいい叙述で、
哲学的なことなども、さらっと語られていたり、
夢の主の現実での姿を垣間見られたり、
少年と一緒に、夢の国を旅していきました。
夢の国の住人たちが、それぞれの役割を理解して、
演じたり、練習したり、努力している点では、
「ザンス」の催眠ひょうたんの世界と、少し似ているかも?
物語の感想とは別に、
この物語は、かわいくて、賢そうな子役がいたら、
即、深夜の連ドラになりそう・・・
なんて、変な妄想がふくらんでしまった作品でもあります