リニューアルしましたチャチャチャワールドいしこし
1995年、旧石越町が町おこしのために整備した施設
もともとチャチャワールドいしこしの場所は里山だった。
隣接する地域に高森公園と呼ばれる「町民の森」があったが、特段の整備もされず営業車の休憩場所程度の公園であった。
この殺風景な高森公園に近隣の住民が数十本のあじさいを植えたところ、土地に適応してよく育った。
これに眼をつけた石越町は、高森公園をあじさいの名所にしようと順次整備を行い、野外活動施設(キャンプ場等)も併設して公園の基礎を作った。
竹下内閣の際、「ふるさと創生事業」が提唱され、石越町でも1億円を手にしたが、石越町では1億円の使い道を町民アンケートで調査した。
その際、「高森公園整備」という意見が多く出され、これをきっかけに後のチャチャワールド構想が始まった。
もちろんこの時に「高森公園整備」を期待した多くの町民は、現在のチャチャワールドのような「遊園地」
を夢見たわけではなく、あくまでも「町民が憩える」森としての整備を期待したものであろうが、
折しもバブル景気の時期とも重なり、町ではふるさと創生事業とは切り離し「一大観光スポット」として整備計画を立てることとなる。
石越町は第一次産業主体の町で、特に観光名所も無く同じ登米郡内の人々からも「石越は何郡?」と揶揄されるほど存在感が無かった。
そんな中リゾートブームに乗り観光地を作り上げることは、観光収入や地域売名の意味では大きな意味を持っていた。
チャチャワールドの整備計画では事業費約20億円を投じているが、この額は町の年度予算に近い額であることからも、旧石越町がチャチャワールドいしこしに期待したものは大きかった。
1991年(平成3年)、基本計画作成によりチャチャワールド建設は本格的に動き出す。
高森公園の隣接地に約20ヘクタールの土地を新たに確保して開発が始まり、足掛け4年を費やし、
1995年(平成7年)4月29日のオープンにこぎつけた。
この間に実際の運営主体になる「株式会社いしこし」を創設させ管理業務の一切を受託させて営業を開始した。
名前の由来
チャチャの響きを聞いて多くの人が「おもちゃのチャチャチャ」を連想するが、童謡をもじって命名したわけではない。
「チャ」はチャイルドに由来し、「子ども」を示すチャイルドと大人も童心に帰る「童心」を示すチャイルドを掛け合わせ、
「子どもとともに大人も童心に帰る世界」という意味から命名された。
この名称は公募によって選ばれた名前である。なお入園口には英字でChaChaWORLDと表記されているが、
これは「チャチャ」の部分をあえてローマ字表記したものである。英語表記にすると「ChiChiWORLD(ちちわーるど)」になってしまうからである。
また北海道生田原にも「ちゃちゃわーるど」という施設が後年出来たが施設名称公表の後、
メディア等の指摘により既に「チャチャワールドいしこし」が存在していることが明らかになる。
建設に当たった生田原町から石越町に問い合わせがあったが、石越町では地理的に離れていることや「ちゃちゃワールド」
が博物館的要素が強いと思われる施設であったことから、そのまま使用することを承諾した(混同を避けるためひらがな表記にするようにだけお願いしたらしい)。
また一般にはチャチャワールドいしこしという名称が知られているが、正式名称はあくまでも「高森公園」である。
これは前述したようにもともとあった高森公園を拡大改修したことに由来しており、行政の持つ条例などでは高森公園として扱われている。
~Wikipedia~