心の敵は「慣れ」です 2009-12-30 09:31:21

心の敵は「慣れ」です

2009-12-30 09:31:21 | Weblog

人間とはダメなもので、「既に自分が持っているモノ」の価値は、段々と見えなく成っていく習性があります。
子供が欲しくて欲しくて神経をすり減らしていた親が子供を授かりますと、今度は自分の理想通りに子供が動かないと、命を削るように嘆きます。常に子供の事で悩む生活をしています。子供が授かった時の感動は、忘れていくのでしょう。
家がボロ屋だと思っていても、いざ失うと成れば大変な価値が有った事に気がついたり、
好きで結婚した男女も、夫婦という世間体を満たしますと、次には他の異性を求めだしたり・・・。
貧乏で家族が多くて大変だと、この世が嫌に成ると泣く人も、いざ一人切りで生活をしますと、家族の有り難さを思い知り、家族が宝だった事に気付きます。
人間はとにかく、既にある物には冷たく「アタリマエ」にしてしまい、その価値が見えなく成る生き物なのです。

人類が見えなく成ってしまっている、価値の在る最大なモノは、自分の心に住まう神様です。
近すぎて見えないし、自分が生まれた時から一緒なので分からないのです。心の神様が抜ける時は、人は死にます。
人が生きる間は、神が抜けた死の状態を経験していないので、その差が認識できない事は無理は無いのかも知れません。
ただ、縁者の死に顔を見ますと、別人に成っているのは誰もが経験するでしょう。神様が抜けた為に、人から物に変わっています。生きる人が寝ている時とは、感覚的に違うのが分るものです。

いよいよ年末ですね。今日まで生きて来れただけでも十分ではないでしょうか。
今の自分の身の回りに在る全ての物事に、一度感謝の思いを置いておきましょう。