自分で自分を試しています

私たちは、それぞれの環境で生きています。各人が持つ悩みも、喜びも違います。
ある男性は、今の借金が消えると天国なのになあ、と思い。
別の女性は、結婚すれば幸福に成れるのになあ、と思っています。
それが実現すれば、本当に天国や幸福に成っていると思いますか？
現実には、それを叶えても、また別の悩みを新たに見つけて、真剣に悩んでいますよ。願望には終わりがありません。これは現実界に生きる間、人間が持つ錯覚なのです。
今の自分の現状の中で、喜びを見つけようとする姿勢が、この錯覚を消す働きをします。
これは現状に甘んじるという小さな考えでは無く、現状を受け入れて、その中でも感謝するべき視点に気付けますと、発生するものが在るのです。それは、今よりも頑張ることが自然と出来る事なのです。

この世で生きる間、自分自身の大きな障害と成ることがあります。それは、他人との比較です。他人が持つ幸福の基準に、自分を合わせて比較する間は、絶対に幸運は来ません。オリジナルな自分を見捨てているからです。
人間は、一人で生まれ、最後は裸で一人で死んで行くと言う道理は、「自分だけを見つめなさい」と言う真理でもあるのです。
途中で出会う家族や仲間は、自分自身が持つ可能性を発露させるために、陰陽が引き合うように現れて「くれている」のです。
自分に子供が生まれるのは、自分の母性を試されているのです。
自分に不自由な子供が生まれれば、これは自分自身が観音様に成れる人間かどうかを（自分に）試されているのです。
それぞれの魂が、陰陽両方の刺激を提供し合って、それぞれが大いなる共通した１つの母性存在に帰ることを魂が目指しています。

明日に幸福に成ろうでは無く、今、既に幸福が自分には在るのです。どんな悲惨で惨めな今でもです。生きていること自体が、すでに凄い幸運です。（みんな死後に驚愕し後悔します。生きている時の貴重さを知るからです。もっと感謝しながら、苦しみも楽しめば良かったなと思います。）
これに気付くまで、何度でも頭を打ちます。
無理に分かろうとしなくても良いです。ただ、生きる方向を聞いただけでも、大いなる価値が在ります。生きるパターンを繰り返す内に、断片を垣間見ることがあるでしょう。

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