「過程を大切にしましょう」(2010-10-19 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/ff900618492a1448948acdfa5050526a)
物事を「静観する」とは、色々な段階のレベルが在るものです。
無関心や放置をしておくことでは決して無く、自分が出来る最大限の「行為」をしている上で、それからの「結果を手放す」ことでもあります。
自分が努力した物事については、やはり何か一言を相手に言いたく成りますし、反応を期待するものです。でも、これらを手放した時に、正しく静観が出来始めます。
なんか難しいなあ、なんのこっちゃ?と思うでしょう。
要は、自分が出来る努力をしていれば、初めて静観が出来るということです。
でも努力したことは結果が欲しいと思われるでしょう。逆の結果が出れば嫌にも成るものです。
しかしここに、この世の法則が在ります。それは何か?
結果は必ず、この世だけのものであり、いずれ消えて行く、終わる、評価が変わって行くものなのです。
あなたが悩み模索をしている「過程」こそが、永遠に残るものであり、あの世に持参できる物なのです。
この世と、あの世では、求める物がまったく逆なのです。
要は人間は、結果だけを求めて、過程を捨てている人が多いのです。
結果だけを求める人間は、ギスギスとした余裕の無さが目立ちます。必ず人生は終わり、有限であることも忘れています。
だから、この世での結果が悪くても、その過程を自分の良心に恥じることなく生きる人は、人生の本当の勝利者です。あの世の良い次元にも通じます。
見えない先祖を供養することも、その過程が大切なのです。
ここでの過程は、「先祖への思いやり」のことです。
供養をすれば、どうなる、こうなるなどは、まったく関係が無いのです。
自分が今に生きているのは、「先祖が生きてくれたからだ」だけのことを、「自分自身が恩義に感じて」感謝をしたいから供養するだけのことです。
この世は、なんでもアタリマエだとしている「恩知らず」が多いのです。死後に必ず困る人でもあります。
結果を求めて生き急がずに、今の現状に立ち止まって、今の過程を静観しましょう。
これを極めれば、あなたは命の永遠性を垣間観ることでしょう。
(感想)
おもしろい映画や小説を見ますと、早く先の場面を知りたくなります。
また、とても嫌な場面ならば、そこをよく見ずに飛ばしたくもなります。
両方ともに言えますことは、今の場面を良く見ていないことです。たえず先の場面しか「見よう」としていません。
先に進めば進むほど、物語(人生)には終わりという1つの「区切り」が来るだけです。
要は、早く先に進みたいと思える今の場面(生活)こそが、後(死後でも)から振り返りますと、最高の場面だったことに気付きます。
この時に、「ああ、あの時にもっと・・・」と後悔をするものです。死後に振り返る時も、自分が苦しかった最中こそが、色んな意味での昇華と、次への上昇のための恩寵(おんちょう:神からのプレゼント)だったことを知ります。でも、この時にはもう戻れません。
あの世の退屈さと比べますと、大変なこの世とは、ほんとうにどんな人生でも最高なのです。
最高に楽しい時は、人間は時間を忘れて熱中するものです。
次の場面のことも考えません。この時、その人の魂は、時間の拘束を離れて、時間が止まっています。
この時間が頻繁に在る人ほど、本当に心身ともに若さを維持します。
つまり、今の場面(生活)を見ずに、先のことばかりを見ようとする人は、老化も早まるのです。
ましてや、金を掛けてまでして先を知ろうとする有料スピリチュアル行為などは、老化衰退への大損の道です。
このあたりの話は、この世だけに存在する時間の秘密に関係します。
アインシュタインが発見した相対性理論では、物体が光速に近づくほど、その物体を拘束する時間は止まります。
実は、私たちの思いは、光速を超えているのが真理です。
だから、心で思う内容が最高に大切なのです。時間(寿命)を左右させます。
神道の大切な観念の1つに、中今(なかいま)があります。
たとえどんな今の状況であっても、懸命に生きていれば、魂が永遠性の中に生き続けるという思想です。
平安時代の続日本紀には、すでに中今の観念が明記されています。
正しく神様に感謝をする行為(神事)をし続けますと、人間は自然と真理を自分の心の中から「思い出す」のです。アインシュタインも真っ青です。
だから自他ともに長生き(長い息をする)させる最高の言霊であり、思い方は、この言葉の内容です。
生かして頂いて ありがとう御座位ます
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