最近ではメタボリック症侯群が注目されている。その病態は内蔵脂肪蓄積型肥満とそれによるインスリン抵抗性に起因すると考えれている。実はその脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモン様蛋白が重要で糖質代謝や動脈硬化に直結した作用を示すことが解かってきました。一般的に内蔵肥満が進行すると減少するとされています。とくに高分子量(12~18量体)アデポネクチンの活性が高く、動脈硬化と強い相関があるとされています。最近DM(糖尿病)薬として使用されているピオグリタゾン(アクトス)はこの高分子量のアィデポネクチンを投与早期から3~4倍増加させる効果があり、注目に値する薬剤であると思います。1日1回1錠内服で血糖と高インスリン血症の改善が図られ、副作用もほとんどありません。しいて言えば、女性に多くみられる浮腫がありますが、減塩や水制限にて速やかに改善いたします。先発薬トログリタゾン(ノスカール)のような重篤な肝障害はまったくありません。当院では同剤をDM患者さんに積極的に使用して、急性冠動脈疾患(心筋梗塞)発症を食い止める目的で使用しており、血糖コントロールのみならず、抗動脈硬化を視野に入れた治療が重要と考えております。
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