当院でも経鼻内視鏡導入から3ヶ月が過ぎました。実際に患者さんに施行してその容易さや安心感を確認し、その有効性を再確認致しました。導入以前は鼻からの挿入関しては症例によって鼻閉や湾曲があり、挿入困難例が10例中1例はあると想定しておりました。しかし、実際に施行してみると若干挿入に苦慮する症例がない訳では無いが、基本的に全例挿入可能であります。今のところ全例(45例)挿入に成功しており、記録更新中であります。やはり経口と違い、嘔吐反射は皆無であり検査がし易いと思います。これは患者さん側でも同様であり、会話しながら検査が進行するため、リラックスできるようです。ただし、術者側の問題点としては先端が極細(直径5㎜)のため視野が若干狭く、胃液などの分泌物が被りやすい難点があります。また組織生検時の挿入角度がつき難く、やはり精密精査には限界があります。したがって胃検診のスクリーニングに最適であります。今後MDL(胃バリュム検査)に変わって胃内視鏡健診が主流となりましょう。ある程度熟練すれば、5~7分でパンエンドスコピィーが完了しますので、前処置(鼻腔麻酔)を入れても1例15分程度で済み、1時間に4例検査可能であると思います。当然MDLに比べ精度も高く、高再現性や高診断率(90%以上)が期待できます。まだ一度も胃検診を受けていない方は是非トライしてみてください。非常に楽に検査でき、ビックリすること請け合いです。
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