当院での総アデポネクチン測定データ！！

　当院でも最近、動脈硬化と密接に関係する総アデポネクチンを測定しています。対象はIGTとＤＭ患者さんです。残念ながらまだ保険収載になっていないため、患者さんに了解を得て、自院の研究費として処理しております。ですから患者さんは無料です。実際測定してみるとかなりのばらつきがあることに気が付きました。一般に女性が男性より高いとされていますが、個人差が大きく、内蔵肥満に起因すると言うよりはむしろ遺伝子型(生まれつき)による影響が大きいと思っております。１０人に２～３人が極端な低アデポネクチン(＜４μｇ/ｄl)を示すことが判明してビックリしております。実はアデポネクチンは多量体を形成しており、高分子量アデポネクチンが高活性を示します。特に内蔵肥満ではこれが減少する(30%前後)とされています。みなさんの食材にもオスモチンというアデポネクチン類似の物質を含むものがあります。オスモチンはトマトやキウイそしてピーマンに多く含まれているそうです。時前に自分の総アデポネクチンがどのくらいあるか心配な方は当院で無料で測定して差し上げます。その代わりといってはなんですが、メタボ特定健診を受けてくださいませ。やはり総合的な診断が大事であります。