ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

ためしてガッテン!HP除菌の重要性強調!!

2010年01月31日 09時37分14秒 | Weblog
 先日TV”ためしてガッテン!”にてHP(ピロリ菌)による急性胃潰瘍や十二指腸潰瘍さらには胃癌リスクについて分かりやすい放送があった。急性上部消化性潰瘍に対するHP除菌治療が保険適応になって早11年になるが、全国的にはかなり普及してきている。しかし、秋田の地方(大館)ではまだHP除菌治療に懐疑的な開業医も存在している。勉強している患者さんがHP除菌を希望しても、未だに対応しないあるいはエビデンスが十分ではないと拒否する診療所があることを知っている。特に胃癌リスクについて日本ヘリコバクター学会ではそのリスク評価と除菌の有効性を評価公表しており、消化器専門医でなくてもHP除菌有用性のエビデンスがあると認知しているはずである。今回のTV放送ではその誘因をHP単独だけで起こるのではなく、高血糖、喫煙さらには塩分過剰摂取などが重複することで癌化を強力に促進すると強調している。我秋田県人はまさにこれらの誘因環境に”どっぷり”浸っており、胃癌死亡率が全国1位であることが物語っていると思う。したがってHP陽性症例では胃癌リスク低下のためにも積極的は除菌が推奨されると思われる。当院では2年ほど前から胃癌ハイリスク症例に対しても、十分な説明と同意を得られた患者さんではHP除菌を施行しております(ただし保険外です)。最後にHP除菌率は一次除菌で80%であり、失敗しても二次除菌にて97%の患者さんが除菌成功するとされております!!もちろん当院でも二次除菌まで治療可能であり、ほぼ100%除菌達成すると実感しております!!ご心配な方は是非当院院長までご相談ください!!
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