昨日はレザルタス1周年記念講演会に参加しました。自治医大の島田教授のよる最新の降圧治療の視点について明快な御講演があり、感銘を覚えました。降圧の薬剤選択とその量については降圧不十分例に対し、単純に増量するよりも併用(2剤)してそのDoseを半減した方がより効果が出るとの指摘である。したがって、ARBの倍量投与よりもCCBの追加投与の方が実際的効果が期待できると強調していた。また利尿剤投与は降圧効果上少量領域でも効果的であり1/4~1/2増量でも有効降圧が期待できるとしている。ただしβ-拮抗薬ではその併用は?であり推奨されないらしい。また降圧評価について外来血圧のみでは不十分で家庭血圧や24時間自由行動下血圧(血圧変動)さらには中心血圧など新たな視点から降圧効果を評価すべきであるとしている。中心血圧ではオムロン社のHEM9000AIのマルチセンサーアレイによるトノメトリ測定システムにより非観血的な推定中心血圧測定が可能であり、AIxも同時に測定できるらしく、最新の血圧治療薬選択とその評価への導入が待たれる。今回は震災の影響で懇親会は無かったが、その分講演会場での熱い質疑応答があり、非常に良かった思いました。
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