昨夜は久留米大の山岸教授のアンチエィジングに関する講演が
あり、参加しました。AGEs(最終糖化産物)は年齢とともに増加し、
蓄積することで全身の動脈硬化など老化現象を促進する原因物質で
あります。特に高血糖の持続は老化と密接な関係にあり、そのコント
ロールは重要であります。またAGEs‐RAGE系とRAS系はクロス
リンクしており、お互いの活性化は酸化ストレスを増大させ、老化が
促進するとしています。ですから、高血圧合併のDM症例では治療抵
抗性でかつ動脈硬化が促進して、結果早死にする危険が高まります。
RAS阻害薬の降圧剤ではPPARγアゴニスト作用のあるミカルディス
がその経をダブルで抑制するため、その有効性が期待できるようであ
ります。最後に双子の老女の顔写真が提示され、”老け顔では早死に
する”との見解が印象的でした。つまり、”人は見かけに依る”言うこと
でありますネ!