昨日上記Meetingに参加しました。ドクターだけのプライベイトな
研究会でした。講師は岩手医科大学 呼吸器の準教の中村豊先生
です。喘息やCOPDの診断から治療まで多岐に渡るお話でしたが、
特に喘息では無症状(軽快期)でも気管支鏡検査にて明らかな炎症
所見が残存しており、ICSによる継続治療が必要であると力説してお
ります。同感であります。しかし、実際には長期治療継続は難しいのが
現実であり、丁寧な反復説明と啓蒙が重要となるようであります。
また、”津波肺”について興味深いお話がありました。それは肺真菌症で
あります。土壌で汚染された海水を誤飲することで感染するとされており、
その原因は”スケドスポリウム”という聞きなれない真菌で、肺や脳そして
骨などに膿瘍を形成する難治性の感染症らしい。通常の培地では同定
できず、サブロー培地での培養が必要らしい。日和見感染のようで世界
でも発表論文は極端に少ないらしい。・・・。有意義な時間でした!