最近、東京祭学病院糖尿病・代謝の門脇孝教授らが指導するハイリスク2型DM症例の
多因子(脂質・血圧・血糖)介入強化療法の結果が今年の9月欧州糖尿病学会(リスボン)に
発表された。それによると45~69歳の2型DM症例2542例を強化療法群と従来治療群に
1:1でランダムに割り付け平均8.5年の長期介入を行っている。結果、強化療法群で心血
管リスクが19%減で有意差はなかったがタバコなどの危険因子補正では24%減となり、有意
差が認められた。また心血管イベントでは58%減となり、驚異の優位さを示した。副次評価
では腎イベント32%減、眼イベントでは14%減が認められてが、下肢血管イベントでは有意
差がなかった。また、総死亡では両群とも死亡の原因が約60%が癌であったため、強化療法
群の血管死が1例もなかったのにかかわらず。両群の死亡率に差がなかった。副作用では
重篤な低血糖0.1%以下であった。以上の結果より、多因子介入の臨床的意義が国際的に証明
されたと思われる。同様StudyでSteno-2 studyがあるが、症例数が少なく(160例)、若干
説得力に欠ける面があったが、今回の自国Studyは国際的に認容される画期的なものとなる
だろうと思われる。さて今日の検査は腹部・心エコー2件ずつであります。【追伸】ショートの
往診と緊急の心エコーも入り、今日は結構忙しかったのでありま~す。
多因子(脂質・血圧・血糖)介入強化療法の結果が今年の9月欧州糖尿病学会(リスボン)に
発表された。それによると45~69歳の2型DM症例2542例を強化療法群と従来治療群に
1:1でランダムに割り付け平均8.5年の長期介入を行っている。結果、強化療法群で心血
管リスクが19%減で有意差はなかったがタバコなどの危険因子補正では24%減となり、有意
差が認められた。また心血管イベントでは58%減となり、驚異の優位さを示した。副次評価
では腎イベント32%減、眼イベントでは14%減が認められてが、下肢血管イベントでは有意
差がなかった。また、総死亡では両群とも死亡の原因が約60%が癌であったため、強化療法
群の血管死が1例もなかったのにかかわらず。両群の死亡率に差がなかった。副作用では
重篤な低血糖0.1%以下であった。以上の結果より、多因子介入の臨床的意義が国際的に証明
されたと思われる。同様StudyでSteno-2 studyがあるが、症例数が少なく(160例)、若干
説得力に欠ける面があったが、今回の自国Studyは国際的に認容される画期的なものとなる
だろうと思われる。さて今日の検査は腹部・心エコー2件ずつであります。【追伸】ショートの
往診と緊急の心エコーも入り、今日は結構忙しかったのでありま~す。