先日10年来、年に1~2回当院を受診するDM(糖尿病)患者(62歳)がやって来た。いくらDM治療の重要性を説明しても継続してくれません。本人曰く「痛くも痒くもなく、体調はすこぶる良い!」とのこと。DMは潜在的に動脈硬化が進行して、急に心筋梗塞や脳梗塞になる最も危険な病気であると何度も強調しているのでありますが、聞いてくれません。現在動脈硬化がどんだけ進行しているか?調べるため、血圧脈波検査をなんとか受けて貰った。その結果は私も患者もビックリ仰天!血管年齢が90歳と出ました。今回のショックでさすがに治療継続してくれるでしょう!?
サルモネラ菌の食品汚染が20%もあることが問題視されている。卵や鶏肉などが主要汚染食品であるとされているが、世界先進国での報告では5%前後との事であり、我日本での汚染度の高さにビックリした。さらにこのサルモネラ菌は抗生剤耐性菌が多く存在(40~60%)しており、これに感染した場合抗生剤が効かないことが予想される。特効薬としてきたニューキノロン系抗生剤にも耐性があるとされ、医療上この多剤耐性菌サルモネラは恐怖である。食中毒の原因としてキャンピロバクターやノロウイルスについで3番目に多いとされるサルモネラは重症化し易く、難治性と考えられているが、これだけ耐性化が進むと死亡につながる症例が増加するのではと危惧される。サルモネラは加熱70℃以上で1分で死滅するので十分は加熱が必要である。特に冷凍レトルト食品は注意が必要となろう!