waikazuchan のノート

公共交通、福祉を中心に、様々な問題をみる雑学ブログ。千葉県南部の南房総より将来のことも。

10月1日の房州もやい講演

2011-10-02 01:32:06 | 特別公開・管理人セレクション
平成23年10月1日
千葉県南房総市千倉公民館にて
房州もやい・講演会
南房総市教育委員会・前教育長の青木先生の講演
参加者は50人
今回は南房総市教育委員会公開講座として開催


これから、青木先生のお話を聞き取った内容を要点にして書いていきます。
正確な内容については、わんだぁらんどのcotton様の投稿で。なお、房日新聞の取材がありましたこと付け加えます。


毎年、館山警察署より、元禄地震などに関する講演依頼があり、それがきっかけで、現在も調査を。

最初に20分程度、スマトラ大地震の津波の映像を流しました。
その上でスライドを使い、講演を進行。


この地域においては、相模トラフで過去3回、大地震が発生している。

相模トラフとあわせ、三浦半島、房総半島にも点在する断層にも要注意。

安房広域農道の安房白浜トンネルの付近に、記録に残すべき断層がある。


元禄地震では、

保田・鴨川前原・御宿の犠牲者が多い。

鴨川市内では小湊は地盤沈下により誕生寺の移転がされた。
天津は比較的、被害が少ない。
旧鴨川町では前原海岸を中心に被害。加茂川、待崎川の逆流により数キロ先でも被害が。
太海・江見では被害の記録が少ない。

和田の真浦は津波の被害を受けやすい地形。和田の白渚・三原川近くにかけて山津波の被害があった。

南三原小学校あたりは津波が発生した場合に、近くの温石川の逆流により被害を受けやすい。

千倉地域においては、千倉支所の裏まで津波が。千倉中学校より海側が被害を受けやすい。
七浦小学校では学校の裏あたりまで被害を受けやすい。
千田・平磯では隆起。

潮風王国に避難の高台が必要。

白浜地域の場合、白浜支所より海側が浸水した可能性が。

野島崎は隆起して陸続きになっている。

白浜・根本から平砂浦、洲の崎、館山市北条と那古までは隆起。

館山市中心部では、市立図書館近くのサイカチの木により、難を逃れた記録がある。館山市役所より海側で浸水したのでは。

砂丘列にそって建物を。

富浦地域では大房岬の存在により被害の記録はなし。

富山地域の岩井では、岩井川近辺が被害。高崎の下り松以外の集落、久枝、市部、竹ノ内の一部で被害。

鋸南町勝山地区では被害の記録は少ない。浮島の存在の影響。

鋸南町保田地区では中央公民館がある吉浜で地盤沈下

以上、ここまで、元禄地震と津波の安房地域の被害と今後の被害の可能性などを。

最後に。有名な稲わらの話で講演を閉じました。


質疑応答は都合で聞けませんでしたが、


先人からの教えなどの伝承などにより、地形地理を考慮して避難場所・避難経路の確保の必要性。


という点が青木先生のお話の趣旨と思います。
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館山残土問題・むろ様のサイトより

2011-10-02 01:30:42 | 管理人の報告・主張・言い分
連日書いています千葉県館山市の残土問題。

先月末の書き込みで取り上げました、現地在住のむろあつみ様のサイト。

http://muroatsumi.blog110.fc2.com/

こちらがアドレスになりますが。

10月1日の投稿でかなり、衝撃的なことが書かれていました。


残土問題の推進派の方々の動向は、あらゆる箇所から情報を得ていますが、残念ながら、理解を求めるというより、圧力をかけていると受けとざるを得ない言動のようです。


むろ様が館山市長へ公開質問状を出されたあとに、推進派の一人の方と会ったそうです。


この残土整備のために、雇用や水道を引くなどの地域のために業者はやっている。何もしなければ坂田は衰退する。仮に伐採などの作業があっても私有財産は保障される。
反対する理由はない。文句があるのか。


ということを、吐き捨てるように言ったようです。


私は別のところで書きましたが、


原発を受け入れるのと引き換えに地元に恩恵を与える


もう少し、踏み込んで書くとしたら、


利益誘導のために地元に犠牲が伴ってもかまわない


という感じを受けました。

地域に住むものか、その責任において、将来を決めることは拒むことはできないです。

しかし、残土作業となると、今回の坂田だけの話ではすまない。運搬ルート沿線住民にも関わってくる。
さらに震災により、災害に対する問題意識が高まっている中で、防災の観点からもこの残土処分の過程に問題点がないのか。


千葉県からの許認可を受ければあとはいいということでなく、行政側も判断を求められる立場である以上、それなりの責任は出てくるのではないだろうか。
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