DUNE

2005-11-26 12:22:02 | 日記・エッセイ・コラム
木曜日の夕方、混雑するS駅で乗り換えの為に改札へ向かう途中だった。
私の前を通り過ぎる幾人もの乗降客。
突然、妻が使っていた香水の香りがした。
不意を突かれるとは、このことだ。
『あっ、あの香り……』

香りの主は、前を歩く白いコートの女性?
それとも左脇を通り過ぎた人?
その次に思ったのが、『久しぶりの香りだなぁ』

誰なのかを探そうとする自分を、もう一人の自分がなだめる。
そうそう、誰でもいいんだよ。
妻ではないことはたしかなのだからね。
妻を思い出す香りが、よく使っていた香水だなんて思っても見なかった。
正直、忘れていた。

すれ違った方には申し訳ないが、顔を見なくて良かった(笑)。
あの香水が、妻の思い出。
現実は厳しいけど、キレイナキレイナオモイデ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿