今なら、友人達が私から離れた理由がわかる。
特にご夫婦でお付き合いをしていた方々が離れたのもよく解る。
でも、当時は『人間なんて薄情なんだなぁ~』と悲しくなった。
そうではなかった。
解らなかったのだ。
どう対応してよいものか。
どう声を掛けたら良いか。
・・・そう思いたい。
友人は私から離れていった。
でも新しい「友」と巡り会えた。
それは、同じ死別経験のある方々。
彼らには今でも良くしてもらっている。
とても大切な人たちだ。
彼らと会ったり、メールを交換したりすると、元気になれる。
何故かはわからない。
きっと、同じように苦しい経験をしてきた仲間(戦友?)だと解っているからだろう。
それから、「本」。
死別関連の書籍は、20冊近く読んだ。
読むだけで心が落ち着いた。
一番の成果は、『自分自身を冷静に見つめることができるようになった』ことだ。
また、体験談を読んで涙することも悪くない。ただし、電車の中で読むのは気を付けよう。
40過ぎのオッサン(私、ね)が思わず涙ぐんだりした姿は、あまり見せられたもんじゃないから。
死別の研究書みたいなものもあったけど、自分に合わないと思ったら、途中で放棄することもアリだ。
勉強ではないので、無理して読む必要なし。そんな時は、いかりや長介のように「次、いってみよ~」が良い。
「音楽」
死別当初は、完全拒否状態だった。
車の中では、ラジオもスイッチを入れなかった。
が、3年後位からはなんとか聴くことができるようになったかな。
死別直後から3年位は、音もなし、色もなし、温度もなし、臭いもなし、・・・のような状態だった。
それを思えば、今はなんでもあり状態(笑)。
そして、週末ランナーには音楽が必需品。
バッテリー切れになろうもんなら、走行終了後のご機嫌は斜め。
今の悩みは、ランニング中に使うイヤホンが欲しい。
そう、できるだけ耳から外れないタイプをご所望。
後方確認したりすると、ずれちゃうこともあるんだなぁ。
暑さ寒さを感じられる今は本当に素晴らしい。
音楽の趣味や好きな傾向は、昔も今もそれほど変化がない。
今、音楽を聴くことが辛い方へ。
そんなときは無理して聴くことはないよ。
だって、聴きたいと思わないんだから(笑)。
ゆっくりで良いのです。
きっと、時間が解決してくれるでしょう。
また昔のように音楽が楽しく聴くことができるようになるさ、きっと。
友は去り、新しい友を得た。
何かを喪うと、何かを得るのか。
ならば、大きな大きな存在の妻を喪った私は、一体何を得るのか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます