南花巻温泉郷の鉛温泉、藤三旅館です。
この温泉の名物は、とても深くて、立ってしか入ることのできない「白猿(しろざる)の湯」です。
もう5年以上前、当時、小学生だった娘を抱きかかえて入ったことがあります。
今日も入浴だけと思ったのですが、朝の掃除中で、それは断念しました。
豊沢川沿いに建つこの温泉宿、古い建物がとても風情を感じさせてくれます。
この温泉宿にも自炊部があります。
立派な温泉宿で豪華な料理をいただくのも格別ですが、いつか、こうした自炊部に長期滞在して、純粋に温泉を楽しんでみたいと思ってしまいます。
自炊部の建物は、まるで古い小学校の校舎のような感じです。
炊事場にあるガスコンロは、コイン式で、どうやら1回10円のようです。
10円の表示が「拾円」となっていて、レトロ感たっぷりでした。
豊沢川沿いの部屋にお邪魔すると、川の流れの音が部屋に響き渡っていました。
夜の静寂の中で、この水の音を聞きながら眠りにつくのも、これまた幸せだろうなと考えながら、南花巻温泉郷をあとにしました。