人生いろいろブログ

ありのままの日常を綴っています

スウェーデン物語 (2)

2011年02月01日 | Weblog
その豪邸の広さをどうやって説明したら良いか分かりませんが

とにかく広いお宅で

私の部屋は、息子、圭吾さん(仮名)が使っていたお部屋で、私専用のトイレとバスルームに小さなリビングルームがありました。

『今日からこのお部屋があなたの部屋よ』と、言われ

全部の部屋に案内されました。

鑑別士達の部屋は一人4畳半のベットルームに大きなリビングルームがあり

そして専用のトイレとバスルームがありました。

ご夫婦の部屋は2階でそこにも大きなリビングルームに畳の部屋(日本から輸入)ホームバーに大きなベットルームにバスルームさらにキッチンにベランダまでありました。

1階の部屋は皆がお食事をするダイニングルームとお客様がお見えになった時の為のゲストルームです。

地下には食料庫と物置とランドリールームにサウナルームです。

息子さんはもう既に家を出ていて自分のマンションを持っていました。

そして娘さんも家を出ていて彼氏と同棲中でした。

ですからその豪邸にはご夫婦と3人の鑑別士達と犬が2匹暮らしていたのです。

私は私を含め、そして夕食の時は必ず訪れる息子の圭吾さん、全員で7名分の食事の用意と掃除洗濯が私の仕事でした。

中学校の時から家事をしていた私にとっては、お料理の味付け以外は、特に難しいことはなく、とにかく1日中動き回らなければならないくらい大きな家でした。

お手伝いの私でしたが、ご夫婦からは娘のように可愛がられ

『おじ様、おば様』と、言わされ

そして皆からは千春ちゃんと呼ばれていました。

22歳で私は人生で初めて他人の家での暮らしを経験したのでした。

しかもそこは、日本から遠く離れたスウェーデンの地だったのです。

つづく