人生いろいろブログ

ありのままの日常を綴っています

スウェーデン物語 (3)

2011年02月02日 | Weblog
小さい頃から掃除が得意な私でしたが、でも厳しいおじ様からはいろいろと注意を受けることも度々でした。

典型的な昔的な性格で亭主関白なおじ様は、私にとってはとても苦手な存在でした。

先ずは挨拶から始まって、事細かに注意をされる。

夕食時は、おじ様がビールを飲み終わるや否や冷蔵庫の方に行って冷えたビールを持って行く。

全てがおじ様中心に回っている家でした。

鑑別士の人達もビクビクしていて、周りの人達全てがおじ様に合わせていたのです。

その妻であるおば様は、やはり日本の女性で、決しておじ様に逆らうことなく、常に夫を立てて夫の言う事には服従でした。

私の仕事は食事が終わり後片付けが過ぎた20時頃

やっと自分の自由な時間が持てるのですが・・・

いつもおば様から

『千春ちゃん、2階に来てデザート食べましょう』と、誘ってきます。

いいこちゃんで育ってきた私は、断ることも出来ずに22時くらいまでおじ様とおば様のお話の相手をして、そしてやっと自分の部屋に戻る、そんな毎日を繰り返していたのでした。

そんな吉田家(仮名)での暮らしに少し慣れてきた頃

日本から来た新しい鑑別士の中に2歳年下の女性がいて

その彼女と仲良くしたかった私は、夕食の時に彼女と海の方に散歩に行く約束をしました。

しかしその日初めて鑑別士と自分との違いを思い知らされたのでした。

つづく・・・