泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

城崎にての舞台「城崎温泉散策」

2020年12月17日 17時22分53秒 | 旅行

「志賀直哉」の短編小説「城崎にて」を読んでいると、行ったことがない「城崎」が気になって、万全の準備(マスク・消毒液等)をして特急「こうのとり号」に乗り、「城崎」に行ってきました。

何と数日後の12月12日に、街歩きの達人・タモリさんが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」に、豊岡市(城崎)が登場していました。

今回は、城崎にての舞台「城崎温泉散策」の様子を紹介したいと思います。

12月12日の「ブラタモリ」で訪れたのは、兵庫県北部の豊岡市(城崎)です。旅のお題「城崎・豊岡“影の主役”は玄武岩?」を解き明かす。人気観光地・城崎温泉の川にも玄武岩!▽タモリさんも大推薦の玄武洞へ!でした。

残念ながら、私が訪れたのは「ブラタモリ」放映前でしたので、城崎温泉街のみでした。また機会があれば、「ブラタモリ」で訪れた場所に行ってみたいですね。特に、玄武洞は不思議な場所みたいですね・・・

(散策コース)

城崎駅ー城崎ロープウェイ(温泉寺)-城崎温泉街散策(御所の湯・城崎文芸館・昼食)-城崎駅

今回の目的は、「城崎にて」の舞台を見てみたかったからです。「志賀直哉」も愛したとされる温泉街の川沿いを、のんびりと散策することができました。とても、風情のある温泉街でした。

「城崎温泉」は、兵庫県豊岡市城崎町にある温泉で、平安時代以前から知られる長い歴史を持ちます。石造りの太鼓橋がかかる大谿川沿いの柳並木は、城崎を代表的する風景です。

最初に「城崎ロープウェイ」に乗りました。山頂から温泉街や日本海などを望むことができました。途中駅の温泉寺駅でおりると、すぐ近くに「温泉寺」がありました。このお寺は、720年に城崎温泉を開いた「道智上人」により738年に開創された古刹です。立派な「温泉寺本堂」(重要文化財)にはいると、33年ごとのご開帳の秘仏である本尊「十一面観音立像」が丁度御開帳されていました。幸運にも拝観できました!

ところで「城崎温泉」といえば、「外湯めぐり」が有名です。温泉街には展望露天風呂の「さとの湯」や岩窟風呂の「一の湯」などの外湯が7軒あります。地元の方のお勧めで、天井が高く「天空風呂」とも呼ばれる「御所の湯」にはいりました。京都御所を思わせる外観が特徴の湯です。紅葉を見ながらの露天風呂は、とても気持ちがよかったです。

せっかくなので、「城崎温泉」にゆかりのある文豪たちに関する資料を所蔵・展示してある「城崎文芸館」にも行ってきました。『城の崎にて』を執筆した志賀直哉や、さまざまな作品に登場する城崎を紹介しています。志賀直哉の原稿等も見ることができました。

昼食は、川沿いにある地ビールを飲ましてくれるレストランに入り、数種類のビールと共に珍しい「カニビール」を試飲しました。不思議な香りと味のビールでした。

今回の「城崎温泉散策」では、「志賀直哉」も愛したとされる温泉街や川沿いを、のんびりと散策することができました。明日香に戻ったら、もう一度「城崎にて」を読み返してみたいと思います。

冬でしたので、浴衣姿で歩く人は見かけませんでしたが、とても温泉情緒を感じられる風情のある街並みでした!

                     

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梅花の香りがいっぱいの「賀名生(あのう)と偕楽園の梅林」

2020年03月15日 13時44分11秒 | 旅行

梅花の香りがいっぱいの時期に、関西では有名な奈良県西吉野にある「賀名生梅林」と、日本三名園のひとつである茨城県水戸市にある「偕楽園」に行ってきました。

今回は、梅花の香りがいっぱいの「賀名生(あのう)と偕楽園の梅林」を紹介したいと思います。

〇五條市西吉野町にある「賀名生梅林」は、丘陵を麓から中腹までおおいつくすように2万本の梅が咲き誇る奈良県下有数の梅林として知られています。さながら雲海のように梅の花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂ってきます。早春の陽光を浴びて、純白や淡い紅色の2万本もの梅花が咲き、雲海のような幻想的な風景が広がります。口の千本、西の千本、奥の千本などの景勝ポイントがあります。「賀名生(あのう)」 という地名は、南朝時代に付いた由緒あるもので周辺には賀名生皇居跡や歴史民俗資料館があります。堀家住宅 「賀名生皇居跡」は、かつて南朝の皇居として使われた邸宅です。後村上、長慶、後亀山天皇のほか、後村上天皇の先代後醍醐天皇も京を追われて吉野に入る途中に滞在したと言われています。

「賀名生(あのう)」の名は、もと「もとは穴生」(あなふ)と書いたようですが、後村上天皇が行宮を吉野山からこの地に移した際に、南朝による統一を願って「叶名生(かなう)」と改め、さらに1351年にいったん統一が叶うと「賀名生(あのう)」に改めたという伝承が残っているようです。

3月上旬に行ったのですが、丁度見頃でした。雲海のように梅の花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂ってくる「賀名生梅林」、桃源郷のような所でした!

                       

 

〇茨城県水戸市にある「偕楽園」は、金沢の「兼六園」・岡山の「後楽園」とともに日本三名園のひとつに数えられており、江戸時代(1842年)に水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により、領民の休養の場所として開園されました。斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。
園内には約100品種3,000本もの梅が、春の訪れを告げるかのように可憐に咲き競います。 様々な品種があるため、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長期間にわたり観梅を楽しむことができるのも魅力のひとつです。2月下旬に行ったのですが、8分咲きくらいでしたが見頃でした。ボランティアガイドさんの案内のもと、楽しく観梅できました。途中で水戸黄門さん?等にも会うことができ、楽しいひと時となりました!

                

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ちょと一息!「ビール祭り福岡オクトーバーフェスト・2019」

2019年11月09日 20時16分09秒 | 旅行

今年の7月より約4ヵ月程、「魏志倭人伝」に記された国のうち、「奴国」(福岡県福岡市・春日市)・「不弥国(ふみこく)」(比定地である福岡県宇美町・飯塚市)を歴史散策し、ブログで紹介させていただきました。

とても、充実した歴史散策となりました。そこで「ちょと一息!」ということで、福岡で10月に行われたビール祭り「福岡オクトーバーフェスト・2019」に行ってきました。

今回は、ちょと一息!「ビール祭り福岡オクトーバーフェスト・2019」を紹介したいと思います。

今年10回目となるバイエルンビール協会が認めた、日本唯一のビール祭り「福岡オクトーバーフェスト2019」が、2019年10月18日(金)~10月27日(日)に福岡市博多区にある「冷泉公園特設会場」にて開催されました。

ちなみに昨年は、奈良県奈良市の奈良公園で、新緑の中での「奈良オクトーバーフェスト2018」に行きました。

日本各地で開催されているオクトーバーフェストの中で、「福岡オクトーバーフェスト」は日本で初めて本場のバイエルンビール協会から公認事業に指定されました。ずらりと並ぶ出店ブースには、ヴァイスやドゥンケル等ドイツを代表するものからビアカクテルまで、豊富な種類のビールが勢ぞろいし、本場ドイツで人気のソーセージやピザといったビールがすすむメニューも充実していました。さらに、ドイツパンやスイーツ、ドイツワインも販売されていました。

ところで「冷泉公園特設会場」は、博多の総鎮守として「お櫛田さん」の愛称で広く市民から親しまれている「櫛田神社」の、すぐお隣にある公園です。
この神社は、天平宝字元年(757年)孝謙天皇の御代、
この「櫛田神社」は伊勢松坂の櫛田神社を勧進したものだと考えられ、天正15年(1587年)の豊臣秀吉が博多復興にあたり、現在の社殿の建立寄進がなされました。当社に奉納される「博多祇園山笠」は、博多の夏の風物詩として全国的にも有名です。博多にお越しの際は、是非見学されることをお勧めします。博多駅から徒歩でも行ける距離です。

日本唯一のビール祭り「福岡オクトーバーフェスト2019」は、全天候型の大テントを使用していて。ステージを彩る民族楽団の演奏もあり、日本にいながら本場ドイツさながらの雰囲気を存分に楽しめました。今回は、本場ドイツで人気のソーセージをつまみに、色々ビールを試飲しました。来年も、行きたいものですね~!

                               


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博多の街は祭りのムードいっぱい「博多祇園山笠(追い山ならし)」

2019年07月14日 11時16分25秒 | 旅行

福岡県福岡市で行われる「博多祇園山笠」は、最高潮を迎える7月15日の「追い山」を前に、12日に本番さながらに山をかく「追い山ならし」が行われ、博多の街は祭りのムードが高まっています。「博多祇園山笠」は、毎年7月1日から7月15日まで行われます。7月1日からフィナーレとなる7月15日の「追い山」に向けて、ほぼ毎日数多くの神事が執り行われます。

今回は、博多の街は祭りのムードいっぱい「博多祇園山笠(追い山ならし)」の様子を紹介したいと思います。

「博多祇園山笠」は、760余年の伝統を誇る神事です。福岡市博多区のおもに博多部(那珂川と御笠川間の区域)で7月に行われる「祭」で、博多の総鎮守・櫛田神社にまつられる素戔嗚尊(祗園宮)に対して奉納される神事であり、国の重要無形民俗文化財でもあります。「博多祇園山笠」は7月1日から開幕し、まずは博多部を中心に合計14の飾り山が公開されます。1日から9日までの間はいわゆる「静の期間」で、山笠が走ることはありません。この期間は、絢爛豪華な飾り山を見物しながら博多の街を散策することをお勧めします。人通りの多い繁華街や商店街の飾り山周辺には、賑やかな出店なども立ち並び、お祭りムードを盛り上げてくれます。今回は、福岡市の中心である博多駅前と天神の「飾り山」を見学してきました。今年は、博多の街のあちらこちらにソフトバンクホークスの「鷹の祭典」のポスター等を見ることができました。
ところで「追い山ならし」は、祭りの最終日となる7月15日の早朝に行われる「追い山」を前に、本番よりも1キロ短い4キロのコースを、時間を競って「山をかく」神事です。12日は、15日の「追い山」に向けた予行演習の日です。でも予行演習とはいえ。時間とコース距離が若干短い以外は何もかも本番同様。山の男達は他の流よりも1秒でも早く駆け抜けようと本気で山笠を舁きます。太鼓の大きな音を合図に、ことしの一番山笠・千代流の男たちがその音に負けまいと「ヤァー」と大きな声をあげながら、櫛田神社になだれ込みました。そして、男たちは清道と呼ばれる旗の周りを回って、1番山笠だけが行う「祝いめでた」を歌い上げ、勢いよく神社を飛び出していきました。
沿道からは、「勢い水」と呼ばれる暑気払いの水がやむことなく浴びせられていました。「追い山ならし」、凄い迫力でした!

今回の「追い山ならし」の写真は、7つの舁山と走る飾り山「上川端通」が一同に並ぶ冷泉公園から櫛田神社にかけての「土居通り」は櫛田入り前の緊張感が伝わるもっともオススメスポットの写真です。櫛田入りを控えた舁き手たちの表情は真剣そのもので、見ている方にまで緊張が伝わってきます。このように見所の多い「大本命」のスポットですが、それゆえに尋常でない混雑でした。「博多祇園山笠」が最高潮を迎える「追い山」は、15日の午前4時59分にスタートします。

久しぶりに見た「博多祇園山笠(追い山ならし)」、やっぱり、「博多の夏は山笠たい!」

                              

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「うまか~有明海の竹崎蟹と史跡散策」

2019年01月06日 21時21分00秒 | 旅行

飛鳥に戻る前に、佐賀県太良町竹崎に蟹を食べに行きました。また、太良町に行く途中に、色々な史跡等がありましたので歴史散策してきました。

今回は、「うまか~有明海の竹崎蟹と史跡散策」を紹介したいと思います。

ワタリガニの一種である「竹崎カニ」をご存知でしょうか?

有明海の恵みのひとつで、たっぷりと身が詰まった濃厚な味のとても美味しいカニなんです。有明海のプランクトンで育って、格別に美味しいとされる竹崎カニを1年中味わうことができます。特に、冬の蟹が美味しいです。

日本最大の干潟を持つ有明海沿いの国道に、カニと温泉をうたった旅館があり毎年行っています。

旅館での夕食のメニューは、竹崎カニ、小鉢、酢の物、前菜、お刺身、カニサラダ、カニグラタン、カニシュウマイ、カニ唐揚、焼カニ、カニスープ、カニ雑炊、香の物、デザートなどの全14品です。まさに、蟹づくしで「うまかった~!」

           

 せっかくなので、色々な史跡等も歴史散策してきました。

〇佐賀県武雄市に「あるおつぼ山神籠石神籠石(こうごいし)または神籠石式山城(こうごいししきやまじろ)」は、九州地方から瀬戸内地方にある石垣で区画した列石遺跡の総称です。1963年の発掘調査で、列石の背後にある版築によって築かれた土塁と、列石の前面に3m間隔で並ぶ堀立柱の痕跡が発見され、山城であることが確定的となりました。標高200 ~ 400mの山頂から中腹にかけて数kmにわたって一辺が70cm位の切石(きりいし=岩を割って作った石)による石積みを配列(列石)し、その上部に版築による土塁を有します。列石の配置は、山頂から平野部に斜めに構築する九州型と、山頂を鉢巻状に囲む瀬戸内型がある。谷を通過する場所に、数段の石積みを有する城門や水門を設けています。今回、第1水門と第2水門跡を中心に歴史散策してきました。とても綺麗に整備されていました。

                 

 〇「玉島古墳」は、佐賀県武雄市にあり「おつぼ山神籠石」の近くにある古墳です。周囲は開けているので、遠くからでも古墳を確認することが出来ます。東西約42m・南北約48m、高さ約9mの規模を持つ県内最大級の円墳で、葺石・埴輪を備えます。埋葬施設は、南西方向に開口する竪穴系横口式石室で玄室部長さ約3.3m・幅1.4~2.1m、平面が羽子板状をしており、床面には屍床が設けられています。出土遺物は銅鏡や装身具、武器・武具、工具などがり、6世紀初頭の築造です。県指定史跡です。古墳公園として、とても綺麗に整備されていました。

      

 〇佐賀県藤津郡太良町大字大浦乙にある「田古里古墳」は、6世紀後半(1400年位前)につくられた円墳で封土の直径は10m、比高5.8mほどあります。また内部は横穴式石室で、玄室は奥室と前室に分かれた複式墳です。羨道を含めて石室の全長は10.87m、幅2.97m、高さ4.2mあり自然石の巨大な腰石の上に大きな塊石を持送り式に積み上げられています。この古墳は前室内に線刻紋様を有し、封土の周囲には県内では他に例をみない空濠がめぐらされています。

飛鳥にある終末期古墳とは、大きく違った形態の古墳で、ここもとても綺麗に整備されていました。

      

 飛鳥に戻る前に、美味しい蟹と歴史散策。とても楽しい時間をおくることができました。

明日、飛鳥に戻りますが、2019年どのような出来事が飛鳥で待っているのでしょうか、楽しみです!

  

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