泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

大和の花だより「明日香村の花の御寺・岡寺」(最終回)

2020年06月28日 15時58分54秒 | 散歩

「大和の花だより」の最終回は、明日香村にある「岡寺」です。以前、私が好きな「飛鳥での散策コース(厄除け霊場岡寺)」で紹介させていただきました。

奈良県明日香村にある西国三十三所の第七番札所『岡寺(龍蓋寺)』は、日本最初の厄除け霊場としても知られています。

「岡寺」は、飛鳥の東の山の中腹にあり、坂を上ると重要文化財に指定されている鮮やかな朱色をした仁王門があらわれます。本堂などはその奥、石垣の上に建ちならんでいます。本尊である「如意輪観音座像」は塑像(土で造られた仏様)で、塑像としてはわが国最大の仏像です。また本尊は厄除け観音で知られ、古来より信仰を集めています。西国三十三所の第七番の札所ともなっています。

歴史ある境内には、4月には約3,000株もの石楠花(シャクナゲ)やサツキ、牡丹・著莪(しゃが)、ツツジなど、美しい花々が境内を彩ります。最終回は、明日香村の「花の御寺」として紹介させていただきました。

大和には他にも、花の名所が数多くあります。また、機会があれば紹介したいと思います。

いつの日か、のんびりと「大和の花」巡りをしてみてはいかがですか・・・  

                 

 

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大和の花だより「花の御寺・長岳寺」(4)

2020年06月24日 07時54分18秒 | 散歩

「大和の花だより」(4)は、「花の御寺・長岳寺」を紹介したいと思います。

奈良県天理市柳本町にある「長岳寺」は、824年に、淳和天皇の勅願で弘法大師が創建したと伝わります。釜の口山という山号から「釜の口のお大師さま」と呼ばれています。文化財が多く、鐘楼門、庫裡として使われ三輪そうめんを食せる旧地蔵院、旧地蔵院本堂、また本尊の阿弥陀三尊などは重要文化財です。花の道は、寺と共に歴史を刻んだ日本最古の鐘楼門(重文)へ、さらに江戸時代再建の本堂へ導きます。本尊は、西方かなた十万億土に極楽世界をひらいて、末法の世に生まれた私たちを救って下さる阿弥陀如来(重文)です。見どころ満載のお寺です。

「長岳寺」の境内は、四季折々の花が美しく咲きます。ことに4月下旬から5月上旬に咲く平戸つつじ(約1000株)は圧巻です。また、5月中旬から下旬にかけ本堂前の池に咲く「かきつばた」は、水面にその清楚な姿を映し見る人の心をなごませる景色です!

                                             

 

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大和の花だより「アジサイ寺・久米寺」(3)

2020年06月20日 20時24分20秒 | 散歩

大和には、「花まんだら」・「花の御寺」等と呼ばれ「花」に関わる名所が多いようです。

今回は、「アジサイ寺・久米寺」(3)を紹介したいと思います。

アジサイ寺としては、大和郡山市にある「矢田寺」が有名ですが、今年は残念ながらコロナの影響で開園中止となりました。他にアジサイ寺としては、明日香村のお隣橿原市久米町の「久米寺」が知られています。

「久米寺」は、推古天皇の勅願により「聖徳太子」の弟にあたる「来目皇子」が眼病全快を感謝して建立したと伝わります。また一方では、飛行中に娘に見とれて墜落した「久米仙人」によって創建されたという伝説もあるようです。 本尊薬師如来は、眼病に効くとされています。京都仁和寺から移築された多宝塔(重要文化財)は、桃山様式を残しています。かつては大寺院だったということが、残された大きな礎石や瓦からも伺い知ることができます。

本堂の西側には広々とした「アジサイ園」があり、約40種・約3,500株が植えられています。 見頃は6月初旬から7月初旬です。特に、「多宝塔」に映えるアジサイが、とても綺麗で見事でした!

ところで、「久米寺」では毎年6月第3日曜日には、『あじさい祈願』が行われています。トイレに1輪逆さでぶら下げると、1年間病気を妨げるそうです。 1年間ぶら下げた紫陽花を護摩でたき、新たに祈願してまた1年間ぶら下げてもらう祭りのようです。とても珍しい『あじさい祈願』祭、いつか参加したいと思っています!

                   

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大和の花だより「馬見丘陵公園の花菖蒲」(2)

2020年06月17日 20時37分17秒 | 散歩

大和には、「花まんだら」・「花の御寺」等と呼ばれ「花」に関わる名所が多いようです。

今回の大和の花だよりは、「馬見丘陵公園の花菖蒲」(2)を紹介したいと思います。

奈良県広陵町と河合町の両町にまたがる「県営馬見丘陵公園」は、わが国でも有数の古墳群と良好な自然環境が残された地域にあります。この歴史と文化の遺産やすばらしい自然環境を、県民の憩いの空間として活用されています。園内では四季折々の自然を満喫でき、春には桜やチューリップ、夏にはバラや花菖蒲、ヒマワリ、秋にはダリアやコスモスなど色とりどりの花が咲き誇ります。

6月の中旬になると「花菖蒲園」では、約100種類・3万本の花菖蒲が開花し、青や紫、黄、白、ピンクなど、 見事な姿を楽しませてくれます。

また、公園の南側に行くと馬見古墳群を見ることができます。特に、全長約120mもある国史跡の「ナガレ山古墳」は復元・整備されていて見ごたえがあります。公園はいつも綺麗に整備されており、しかも無料です。花々と古墳の両方楽しめる、お気に入りの場所のひとつです!

            

     

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大和の花だより「花まんだらのおふさ観音」(1)

2020年06月14日 20時01分15秒 | 散歩

大和には、「花まんだら」・「花の御寺」等と呼ばれ「花」の名所が多いようです。

「大和の花だより」ということで、春から初夏の「花」の名所を数回に分けて紹介したいと思います。

最初に紹介するのは、現在「バラ祭」りが行われている「花まんだらのおふさ観音」(1)です。

奈良県橿原市小房町にある寺院 「おふさ観音」の境内は、色とりどりのバラをはじめ、四季折々の花々が楽しめるお寺です。美しい境内が仏様の世界にも例えられ、「花まんだら」とも呼ばれています。

ここにはかつて大きな池があり、1650年のある日に「おふさ」という娘が白い亀の背中に乗った「観音様」を見たことから、小さなお堂を建て観音様をおまつりしたのが起源とされています。ご本尊である十一面観音様は、身体健全、厄除け、ボケ封じをはじめ開運、良縁、学力向上などさまざまな願いを叶えてくださるとして、多くの参拝者が訪れています。

現在「おふさ観音」では、バラ祭り(5月15日~6月30日 )が行われています。イングリッシュローズを中心に現在3,800種、4,000株のバラが、可憐に優雅に咲き競います。

境内は、バラの香りがいっぱいでバラが好きな方にとっては必見のお寺かもしれませんね!

                 

 

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