泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の 「彼岸花祭り」

2015年09月29日 15時18分21秒 | 散歩

奈良県明日香村稲渕の棚田エリアにおいて、9月19・20日に自然に感謝するお祭り「彼岸花祭り」が行われました。

案山子コンテストや里山遊び体験等が行われ、多くの方が飛鳥の秋を満喫されていました。

20日の夜には、石舞台地区あすか風舞台において、里中満智子作「天上の虹」より、地元の劇団「時空」さんによる古代史最大の内乱「壬申の乱(672年)」が公演されました。

1時間30分位公演でしたが、時間を忘れるくらいに面白かったです。

現在、彼岸花はピークは過ぎていますが、黄金色に色づきはじめた稲やススキがとても綺麗です。「日本の原風景」を体感できる、飛鳥が大好きです!

                                            

 

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奈良の大仏さんの金メッキに使われた 「丹生大師の里」

2015年09月20日 15時52分31秒 | 歴史

今回は、水銀の産出地の一つである三重県多気郡多気町の「丹生(にゅう)」の里を紹介したいと思います。

奈良の大仏さんの金メッキに「丹生(にゅう)」の水銀が使われたと記録に残っています。「丹生」は、その昔水銀が沢山採れたことで知られています。

日本には、「丹生」の附く地名が17府県あるようです。明日香村にも、「入谷(にゅうだに)」と所があります。「丹生(にゅう)」の名と関係があるようです。

「丹」は辰砂(硫化水銀)のことで、水銀の原鉱石です。「生」は生産・産出を意味します。

水銀朱の古代史をひもといてみると、「朱」色の材料には、水銀朱・ベンガラ・鉛丹の三種があり、赤い顔料としては水銀朱・ベンガラが最も普及していたようです。

縄文・弥生・古墳時代には、土器の顔料として利用されていたようです。古墳時代の竪穴式石室や横穴式石室には、ベンガラが多用され、石室に於いて水銀朱は、装飾古墳や壁画古墳などに使用されていたようです。古墳時代後期には、仏教が伝わって水銀朱(辰砂)は、仏像の鍍金に欠かすことのできない材料になりました。

古代中国では、水銀朱(辰砂)は、神仙薬の主成分であり「朱」は皇帝の色でした。この思想が「倭(日本)」にも移入され、飛鳥時代を築いた「天武天皇」は、「朱」をもって国家経営の柱とし、「王権の朱」を成立させました。正倉院には、水銀朱(辰砂)1粒が残されています。朱(水銀)は、王権が支配し王権のみが使える貴重な存在だったようです。

三重県多気郡多気町の「勢和郷土資料館」において、ボランティアガイドさんの説明をうけ、水銀鉱脈跡や水銀精錬装置が残っており見学してきました。

「丹生」の里には、弘法大師が七堂伽藍を整備された女人高野の神宮寺があり、丹生大師と呼ばれ信仰を集めています。また、「和歌山別街道」が通っており、宿場町の様子も見ることができました。近くには、日本最古の土偶が発見された遺跡や、日本列島の西半分の中央部を東西に走る断層「中央構造線」も見ることができました。

飛鳥には、多くの古墳が残っています。石棺内の「朱」を見ることがあります。この「朱」の原料である辰砂(硫化水銀)の跡を訪ねた今回の「歴史探訪」は、とても充実していました!

                                                          

  

 

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飛鳥 「万葉の歌 音楽祭」

2015年09月13日 21時03分29秒 | 散歩

奈良県明日香村「国営飛鳥歴史公園石舞台地区」の野外ステージ「あすか風舞台」において、9月12日に「万葉の歌 音楽祭」が行われました。

今回は、飛鳥ならではの「催し物」を紹介したいと思います。

飛鳥は、万葉集に詠われた場所が多く残っています。今回の「万葉の歌 音楽祭」は、飛鳥の地において万葉集におさめられた歌からオリジナルな曲を使って行われる音楽祭です。

15名位の参加者でしたが、外国の方も参加されていました。古代衣装を身につけて、各人が古代を思いをはせながら歌われていました。

結果発表の前には、日本で唯一女性のみで舞楽活動をされている「女人舞楽原笙会」の舞楽が行われ、とても優雅で見事でした。

飛鳥の地も、ススキや萩の花・彼岸花が咲き始め、秋の気配が少しづつ感じられる季節となりました。

「万葉の歌 音楽祭」は、飛鳥ならではの秋の催し物で、とても優雅な時間を過ごすことができました!

                         

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飛鳥稲渕の 「案山子ロード」

2015年09月10日 20時31分36秒 | 散歩

奈良県明日香村稲渕の棚田エリアにて、自然に感謝するお祭りとして「彼岸花祭り」が実施されます。今年は、9月19・20日です。

この日には、案山子コンテストや里山遊び体験等色々な催し物が行われます。毎年、この時期には「彼岸花」が咲いており、多くの方々が「飛鳥の秋」を満喫されています。

稲渕の棚田エリアにおいて、先週より少しづつ「案山子」の準備が行われています。

今回は少し早いですが、飛鳥稲渕の「案山子ロード」を紹介したいと思います。

今年のテーマは、「田んぼで働く人」です。まだ準備の段階ですが、展示されている「案山子」は何れも力作揃いでした。

現在、赤い彼岸花は咲き始めですが、珍しい黄色の彼岸花は見ごろでした。19日には、すべての「案山子」が揃いますので、とても楽しみです。「飛鳥の秋」の景色は、「最高」ですよ!

                                   

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「飛鳥京跡苑池」 現地説明会

2015年09月07日 16時53分31秒 | 歴史

奈良県明日香村において、9月6日に「飛鳥京跡苑池」の現地説明会が行われました。

史跡・名勝「飛鳥京跡苑池」は、飛鳥時代の庭園遺跡です。1999年に行われた発掘調査で、南北2つの池(南池・北池)と渡堤・水路・掘立柱建物で構成されていることが明らかになりました。その範囲は、南北約280m・東西約100mになるようです。

2010年から、史跡・名勝「飛鳥京跡苑池」保存整備活用事業に伴い、継続的に発掘調査が行われています。

今回の発掘調査によって、「飛鳥京跡苑池」に伴う新たな掘立柱建物、南北4間(約10.8m)・東西2間(東西約5.4m)が検出されました。解体時に、柱はすべて抜き取られていました。検出した掘立柱建物は、「飛鳥京跡苑池」における位置関係から考えて、苑池出入り口である「門」となる可能性が考えられるようです。また、掘立柱建物に取りついたと思われる「掘立柱塀」も検出され、総延長130m以上になるそうです。

飛鳥川横も発掘調査が行われました。調査の結果、中世以降に飛鳥川の氾濫による河川堆積層が検出されました。

小雨の中の現地説明会でしたが、早朝より多くの熱心な方々が来られて、熱心に説明や見学をされていました。

苑池に入るために、斉明天皇や天武・持統天皇が、発見されたこの「門」を通って苑池に入ったかもしれないと想像するだけでも、感激でした!

                                               

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